本物を知った先
世界は美味しいもので溢れている。
贅沢な世の中になったなぁとつくづく思います。
日本は本当に恵まれてますね。
スーパーに行けばたくさんのお惣菜やお弁当。
手軽に買えるコンビニエンスストア。
便利なペットボトルの飲み物。
ありとあらゆる物が私達の周りには存在しすぎてしまった気がします。
数年前の私。
ピンキリの値段の中から一番安いものを選んで、何の躊躇いもなく私は料理する。
全ての調味料においてその選択をし、うま味調味料は味の決め手!
これがなくちゃ料理はキマらない。
ポテトチップスだって大好きだよ。
レッドブルで栄養補給?シャキッと今日も仕事頑張ってやる!
裏の原材料のカタカナの名前は、これがなきゃこんなにおいしいものが出来上がらないんだよね。
便利便利、そんなのが作れる時代になったんだもん。
!
私は完全に無知だったわけです。
ただ単に「美味しいから」という理由で見事にハマり一生手放せなくなった麹調味料。
発酵を深く学び始めると、食品製造の裏には本来必要のないものがたくさん存在していました。
偽物
本物
という区別はあまりしたくないのだけど、それ以外の手っ取り早い表現も見つからずそんな物言いになってしまうのだが…
安いものには安いなりの、高いものには高いなりの理由が必ずあるようです。
今では198円の添加物が入った醤油から、1000円の天然醸造のシンプルな原材料の醤油を選ぶようになりました。
でもこれってね、意識高い系〜とかなんか妬みのような声が聞こえてくるんじゃないかって思うときもあります。
数年前までは私もそっちの思考だったから、うんわかるよ〜ってね。
シンプルに、不必要なものを排除したまでなのです。
でも選択は個人の自由。
強制も強要もしません。
その人にとってベストなものを選択すればいい。
ただ。
世の中が便利に何でも揃うようになった中でそれが本当に必要なものが増えていったのかと問えば、それは違うとだけは言える。
本物が失われ、偽物で溢れかえる世の中にはなってほしくないなと願います。
一本1000円の醤油にしかり、単なる商品ではなくその商品の後ろにある作り手さんの想いや仕事ぶりに感銘を受けて、私はそこにお金を払う。
やっと大人になった私は、商品よりも人々の想いを買って上乗せされたおいしさをいただいてる気がします。
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