生きる者の気持ち
最近ね、よく考えるんです。
発酵を伝える者として、食への在り方への正解不正解っていうものを。
世の中には宗教上の理由も含めベジタリアンやヴィーガンの方もいますし、そこに至る経緯も様々だと思います。
自分が生まれてきて、年齢や経験を重ね、更には様々な情報を見聞きしてきた中で、ここ最近はお肉やお魚に関して思うことがあるんです。
私は焼肉も大好きだし焼き鳥も大好き。
生まれ育った町は海の町で、新鮮な海の幸は小さい頃から当たり前のように存在していました。
その当たり前のせいからか、昔は魚は好物ではなくどちらかというとお肉派な生活を送ってきました。
大人になって少し高級なお肉の美味しさを知ってしまえばそれはもう。
でも地元から離れると当たり前だったお魚が当たり前ではない存在になって、お肉と同じように好きになって、あの頃なんで有り難みを知らなかったんだー!って、実家で出てくるとハズレの日と思っていたお刺身も恋しいくらいなのです。
そんな地元の海の幸も、このところの地球温暖化の影響を受けて漁獲量が減りつつある現状。
そんなお魚とお肉だけど。
どちらも私たちと同じく「命」あるものなんですよね。
そんなことをよく考えるようになりました。
動物愛護の観点からベジタリアンやヴィーガンになる方も多くいます。
その気持ちが今はよく分かるようになってきたんです。
私には大切なワンちゃんがいたので、動物だって人間と同じ命があることを尊いと思うんです。
私は虫が苦手だけど、小さな虫だって小さな心臓がある。
どれも同じ命で人間と何が変わりあるんだろう。
食への在り方、伝え方を考えたときに、私はベジタリアンやヴィーガンを謳う教室にはしないと決めました。
自然派なお店はお肉を使わないメニューも多いです。
お肉はあまり摂らない方がいいという人もいるでしょう。
でもみんな唐揚げやハンバーグが好きだったりする。
私は季節のお野菜は積極的に使っていくけれど、お肉やお魚から私たちは生かされていることをきちんと心に留めて伝えようと思いました。
おいしくいただいて感謝する。
命をいただいてることに向き合いながら、発酵ごはんを伝えていきます。
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