夢にみた景色
ずっときたかった場所、
ここへ来るまでの道のり、海沿いを走りながら自然と笑みが溢れた
ずっとそのまま、ここにあり続けた自然と、
人間が思考を持って意識的に作り上げた作品が、
時代と共に溶けるように交わって、
目に映る全てがただただ美しかった
そう思えることがうれしかった
光、色、空気、
同じ瞬間なんて少しもないから、
ずっとここにいたかった、
水平線は苦しいくらいにまっすぐで、
海は悲しいほどに青かった、
そんなことには目もくれず
空は気まぐれに色を変えて、わたしの全てを染めた
胸が高鳴って、ここでみた全部を忘れたくなくて、寒さや時間のことを思い出す隙なんて少しもなかった
人間と、自然
均一で、歪で、
違うようで、すこし似ていて、
はじめてなのに、
なぜか懐かしくて、
ここにくるために、今まで色んなことがあって、それを乗り越えて、
これまで生きてきたって、
大袈裟かもしれないけど、そんなふうにまで思った
いつだって同じ瞬間はないけれど、
違う毎日を生きていることを感じられたの
またくるから、
そこでそのまま待っていて