香港電影鑑賞記『從今以後 All Shall Be Well』(2024)
Producer は友人だし、評判もかなり良いから観る気満々だったけれど、優先場は時間が合わなかったので、平日早場で。
作品自体は素晴らしいけれど日本では公開されないだろうと思うので、Hong Kong Movie 6 に掲載されている作品紹介を転載。日本語訳はかいつまんで。
Angie (區嘉雯 飾) 與 Pat (李琳琳 飾) 是相守逾40年的女同志。 Pat 主外,30年前購入一單位與 Angie 同住;Angie 主內,照顧 Pat 的起居,並提供生意上的意見和協助。 Pat 與 Angie 關係公開,不時邀家人到安樂窩共聚晚餐。Angie 與 Pat 兄成 (太保 飾) 一家關係密切,跟嫂美 (許素瑩 飾) 是好友,又與姪女 Fanny (廖子妤 飾) 和姪兒 Victor (梁仲恆 飾) 情同母子。Pat 一直支援哥哥一家的經濟,眾人心存感激。 Pat 突然在睡夢中猝死,遺下 Angie 獨自面對成一家。他們起初互相扶持,慢慢在 Pat 的葬禮安排上開始意見分歧,最終Angie 跟隨成與美的意見,雙方關係漸行漸遠。 Pat 沒訂立遺囑,故遺產全由近親(即成)繼承。成認為 Angie 可繼續暫居,直至他們決定如何處置Pat 的單位。Angie 反駁那是她們倆的家,Pat 沒訂遺囑是因為她們二人早有默契 Angie 可待在那裡終老。 Angie 嘗試說服成一家讓她繼續留在單位。然而,家人各有盤算,她面前只有兩條路——爭取到底?還是放棄她們二人數十年來建立的家? 與 Pat (李琳琳 飾) 是相守逾40年的女同志。 Pat 主外,30年前購入一單位與 Angie 同住;Angie 主內,照顧 Pat 的起居,並提供生意上的意見和協助。 Pat 與 Angie 關係公開,不時邀家人到安樂窩共聚晚餐。Angie 與 Pat 兄成 (太保 飾) 一家關係密切,跟嫂美 (許素瑩 飾) 是好友,又與姪女 Fanny (廖子妤 飾) 和姪兒 Victor (梁仲恆 飾) 情同母子。Pat 一直支援哥哥一家的經濟,眾人心存感激。 Pat 突然在睡夢中猝死,遺下 Angie 獨自面對成一家。他們起初互相扶持,慢慢在 Pat 的葬禮安排上開始意見分歧,最終Angie 跟隨成與美的意見,雙方關係漸行漸遠。 Pat 沒訂立遺囑,故遺產全由近親(即成)繼承。成認為 Angie 可繼續暫居,直至他們決定如何處置Pat 的單位。Angie 反駁那是她們倆的家,Pat 沒訂遺囑是因為她們二人早有默契 Angie 可待在那裡終老。 Angie 嘗試說服成一家讓她繼續留在單位。然而,家人各有盤算,她面前只有兩條路——爭取到底?還是放棄她們二人數十年來建立的家?
Angie (區嘉雯)と Pat (李琳琳)は40年以上もの時間を共に過ごしてきた同性パートナー。Pat が30年前に買ったアパートメントに Angie と一緒に住んできた。二人の関係はオープンにされていて、Pat の兄・成 (太保)、兄嫁・美 (許素瑩)、姪の・Fanny (廖子妤)や甥・ Victor (梁仲恆)とも仲良し。Pat が突然この世を去ってしまったことから Angie と成の一家との関係が微妙にずれを生じ始める。埋葬方法については意見が対立、アパートメントの処理についても Pat が遺書を作成していなかった為に成が法的相続人となる。Angie は 自分が死ぬまでここに住んでも良いと Pat が言ったと主張しても、法的に夫婦ではないが為に何もできない。相続権を争うのか、二人の家を諦めるのか、Angie は選択を迫られる。
とても重いテーマだった。同性パートナーの法的な関係性。アパートメントの所有者として名義を入れていなかったが為に取り上げられてしまう家。連名にしてあったものの、所有者死亡後の手続きが済んでいないからと一時的に使用停止になってしまう金庫。「法的に」と言われてしまうと途端に何の手立ても無くなる Angie。愛する人も失い、それまでの生活も失う。辛い現実が立ちはだかる。
そして遺書は作成しかけてはいたものの署名まで至っておらず、法的に有効な書類とはなり得ない遺書のドラフト。こんなに突然、死が訪れるなんて。これといった財産など無いけれど、自分の親、自分自身が突然この世を去ってしまった場合のことを考えさせられてしまった。
この写真は3種類のチラシのうちの1枚。映画を観る前にこのビジュアルが好きで手に取ったのだけれど、作品中でこのシーンを観てからは余計に気に入っている。
區嘉雯は最近また映画出演が続いていて『全個世界都有電話』で観たばかり。李琳琳は姜大衛の妻、先日の金像獎で近くに座っていたのでなんだか勝手に親しみを持ってしまう。ベテラン二人が力を入れ過ぎずに、けれど丁寧な芝居を見せてくれた作品。
高先電影院にて鑑賞。★★★★