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散步香港139 < 深水埗 主教山 / Ex-Sham Shui Po Service Reservoir 前深水埗配水庫 >

Ex-Sham Shui Po Service Reservoir 前深水埗配水庫は石硤尾邨の裏の主教山にある。最寄りの地鐵站は石硤尾。まずはこの坂を上がる。(この写真は坂の上からのアングルです。)

これはこれで良い感じに朽ちた建物。

旗の間の緑の手摺りのある階段を上がる。

かなりの数の階段を上るのだとは聞いていたけれど

初っ端からガンガンに階段ある。

5時閉館で4時半最終入場。この時点で4時10分。ここからどれぐらいの数の階段があって、それをどれぐらいの時間でクリアできるのかが心配過ぎて焦る。

すると、階段脇になぜか卓球台。

しかも2台。

少し上がるとまた卓球台。

またまた卓球台。これはどういうことなのか。私のように階段苦手が人間がヒイヒイ言いながら上がる際に、あれ?なんで卓球台?また?え、また?と気を紛らわせる為に設置してくれているのか?(んなわけない。)

いやでもマジで階段を少し上がれば左に右に卓球台。

なぜこんな所に標識?今来た道を戻れと?という目くらましに騙されることなく更なる上を目指す。

卓球台の後ろに鉄棒等の遊具も発見。なんでこんな小山の中腹に?周りにはバラック民家も何も無い。こんな中腹まで上がってきて遊べと?もうわけわからんが面白い。

面白がっている間に到着。入場最終10分前に滑り込み。あー、良かった。ここまで上ってきて時間切れだったら悔し過ぎるもんね。

元々は公開する為に建てられた施設ではないので、入り口は単なる通用門程度の素っ気なさ。配水庫入り口までまだもう少し階段を上る。

頂上に到着。油麻地消防局横の配水庫も頂上はこういうだだっ広い場所だったね。ああ、配水庫なんだな、という感慨。

そして今度は階段を下りる。

階段から少しだけ見えただけでワクワク。

見えたよ。見えてきたよ。

配水庫の存在を知らずに掘ってしまったが故の補強構造。

もうどっち向いても美し過ぎてアホみたいに写真撮りまくったので、ここからは何も言わずに写真だけ載せておく。

そしていよいよ閉館の時間が迫ってくると、スタッフがあちこちに置いてある扇風機を止めて回る。

閉館時間まで粘ってから退出。

スタッフがそれぞれに「出口はこちらですよー」と声を掛けてくれて「バイバーイ!」と送り出してくれる。フレンドリーで和むわぁ。

冬至間近の冬の夕方。

見て、この影の長さ。

出口を出るとこんな感じ。左右どちらにも行ける雰囲気だけれど、出口の進路は左とあるので指示に従う。

ただの山道っぽくて良い。

左に出て左へ曲がっていく。

黄色い竹が結構ある。枯れてるのかな。

左へ左へ曲がっていくということは・・・と思って進むと先ほどの往巴域街の路牌に出る。そこからは先ほど上がって来た階段を下りていく。上がっている時は焦っていたせいで見落としていたけれど、観音様が沢山おられる。

どんな遊具なのか確認してみる。実に懐かしい鉄棒。私が子供の頃に遊んでいたのは、こういう「まさに鉄の棒」な鉄棒。

おばさんがストレッチをしていた。子供が遊びに来るというよりは、散歩や山歩きのついでに運動していく、という利用の仕方なのかな。

階段を下る際にカンコンカン、カンコンカンと卓球の音がしていたので、どこだ?どこでやっている?と心はやりながら探していたところ、見つけた。

それなりにラリーも続いていた。さすが香港人。30年前に友人と大陸へ小旅行に行った時にホテルに卓球台があって、「おお!やろうぜ!」と速攻卓球大会になったので、香港人は誰でも卓球を嗜むのかと聞いたことがあった。体育の授業で卓球があるから香港人なら誰もができると言われたのだった。卓球台があればやりたくなるのが香港人。

途中に廟がある。

主に観音様だけれど、弁財天だの關公だのいろんな方がおられる。一人のおばちゃんが線香をあげて回っていた。「あんたたちも線香あげなさいな。そこに沢山あるからさ。」と言われたので中央にだけ線香をあげて挨拶をしておいた。

廟の横にはトロッコの線路がある。先ほどトロッコに乗っていた人たちが仕事を上がって歩いて帰っているのだと思う。トロッコに乗って降りればいいのにね?なぜだろう?

これから行こうと思われている方は休館日にご注意ください。

そして先ほどの良い感じの建物に戻ってきた。

階段の上り下りはなかなか大変だけれど、時間に余裕を持ってゆっくり行けば楽しいよ。配水庫は本当に美しくて、一見の価値あり。よくもこんなに美しいままで残っていてくれたなと感激する。夏場のクソ暑い時に行くのはしんどいけれど、外が暑くても配水庫の中は涼しいのかもしれないな、と思ったので次の夏にもう一度行ってみようかな。

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