散步香港031 < 洪聖古廟 還神のつもりがただの拜神になっちゃった >
香港で独り身なので拜年(年始の挨拶)に行く必要もなく、とりあえず毎朝通るたびに挨拶している洪聖公に新年のご挨拶をすることにした。
数年前にお参りした時にいただいた符(お守り)を還神(神様にお返しする)つもりだったのだけれど見つからない。後日、符(お守り)が見つかったらここに置いておいてくれれば焼いておくから今日は大丈夫だよと言ってもらったので普通に拜神(お参り)することに。
ここは古廟とついているだけあってかなり歴史ある廟。しかも洪聖公だけでなく複数の神様を祭ってある。詳しくは灣仔洪聖廟をご参照ください。
本殿(とでも言うのかな)の横にある祠には觀音が鎮座している。
さて、何をどうすれば良いのか全く知らないので、廟にいるおじさんにご教示願う。
還神または拜神の「寶觸」セット購入。燒紙、蠟燭x2、粗香x3、幼香x12(数えるの忘れたけど多分そのぐらい)。一応$68。たまたま$100札しか持っていなくて「うっ」と思ったが、お釣りくれそうな感じではないので、賽銭箱のようなところにそのままお布施として突っ込んだ。ちょっと高くついてしまったけれど、毎朝挨拶しているし、ウチから一番近いので氏神さんみたいなものだし、なんせ新年流流ケチくさいのも縁起よろしくなさそうなので奮発しておいた。
ちなみに全部終わってからセットの写真撮るの忘れたからセット作ってくれとおじさんに頼んだら、幼香は袋に入っていて破らないと出せないからダメと言われたので写真には写っておりませぬ。あしらかず。
まずは水に浮いている蝋燭の火で、さきほどの大きな蝋燭に火を点ける。左右にある蝋燭用の鉢に1本ずつあげる。
次にまた水に浮いている蝋燭の火で、粗香(太い線香)に火を点けて、
三拜(線香を頭上に掲げて三度お辞儀する)してから真ん中の鉢にあげる。
今度は幼香(細い線香)にまたこの水に浮いた蝋燭から火を点ける。一気に束ねて火にかざすのだけれど、一気に火を点けるのはなかなか難しいので、点かなかったものだけ更に火を点ける。
そして全部持ったまま三拜して
まずは3本を先ほど粗香をあげた中央の鉢にあげる。
残りを1本ずつこちらから見て左の神様から順にあげてくださいと言われる。洪聖公の左側には3人おられるけれど1本と言われたし鉢が一つだったので1本あげてみた。
こちらから見て洪聖公の右側には沢山おられるんだけど、ここも鉢が一つなので1本あげてみた。
そのまま続きの祠の觀音のところには鉢が一つしかない。しかし手には線香がまだ沢山残っている。仕方ないので觀音の前にあるだけ全部あげてみた。今回で手順がわかったので、次からはもっと上手に配分できるはず。
そしてこの燒紙を持って洪聖公と觀音に拜一拜しなさいというので、何をお願いすればいいのかよくわからないまま、とにかく「私をお守りください」とだけお願いする。そして、映画などで良く見るようにこれに火を点けるのかと思いきや
ここに置けと言われる。え?火ぃ点けさせてくれないの?あのスペクタクルやりたいのに?
ある程度纏まったら後で私が焼くからね、と。日本でいうお焚き上げと同じかな。狭い廟なので参拝者が皆それぞれ焚き上げすると危ないのだろうね。あのスペクタクルはどこかそれをやらせてくれる廟に行った時までお預けにしておくか。
通りかかるたびに簡単に挨拶だけしているのだけれど、毎日のように見ても飽きない美しい廟。
で、この「寶觸」をきちんとやった後にお参りするのはどうすればいいのか、おじさんに聞いてみたところ「12元裝香」、つまり幼香だけをあげればよいようである。今年は龍年だし月一ぐらいで裝香しようかな。
2024年中秋期間。良い写真が撮れたので追加。
こちらがメインの。
「出入平安」「一帆風順」だそうなので六合彩当ててください、はやはりあかんのね。
洪聖公の向かって左側におられるのは金花娘娘。お母さんの神様なのでやはり子供を授かりたい人のお願いを聞いてくれるようだ。
洪聖公に向かって右側には太歳さんたち。太歳の意味がこれでやっとわかった。ネットで調べても小難しいこと書いてあってよくわからなかったのよね。これはとてもよくわかる。
太歳さんたちの更に右側には包公。
お外に社公という神様もいらしたのを今回初めて知った。最初に Se Gung て聴いた時は「社工=Social Worker?なんで?」と思ったのだけれど、横っちょに回ってみたら「社公」だった。氏神様な感じなのかな。
反対側のお隣には魯班先師がおられる。觀音って書いてあるから今までずっと「六合彩で3000万ください」ってお願いしてたんだけど、魯班やったらお金頂戴言うてもあかんね。全然当たらないのはそういうことやったんや。