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散步香港137 < 觀塘 / Public Records Office 歷史檔案館 >「囍存檔案」展覽

觀塘にある Public Records Office 歷史檔案館で、「また」トートバッグがもらえるという告知があったので「また」行ってきた。前にも一度トートバッグがもらえる展示があったので私の知る限りでは2度目。

【囍存檔案】展覽紀念品預告...

Posted by 歷史檔案館 Public Records Office on Friday, December 13, 2024

今回の展示は【囍存檔案 / Wedding Stories in Archives】展覽。結婚に関する歴史の展示。

壁の前でこうやって写真撮ってね、のサンプルがあったが、一人で行ったのでこの姿勢でのセルフィは無理だった。残念。

展示は2階の小さな展覽廳のみ。

中へ入る。

中央モニターでほんの数分の短い解説ビデオが流れている。60-70年代辺りの映像。カット変わりが速いのと部屋が暗いのでフォーカスを合わせている暇もない。いや、実のところ、さっさとトートバッグを貰いに行かないと無くなっちゃうんじゃないかと焦ってしまい、じっくり滞在しなかったのがホント。

この光景が「今日の香港」であった時代。懐かし過ぎて胸キュンで泣ける。

「西貢のxx(地名だが聴き取れなかった)のxxさんはワクワクしている。今日、xxさんのところに嫁が嫁いでくるからだ。」みたいなナレーションが流れる。香港の展示会場には珍しく、音が控えめなのでしっかり耳を凝らして聴かないと細かいところまで聴き取れない。写真を撮りながらだと画面やフォーカスに気を取られるので耳にまで集中できない。

農村での婚礼の宴会はこんな感じだ、みたいなナレーション。

これが少し前の香港だなんて信じられないぐらいの野山。みんなでワイワイ楽しく食べるのが香港(あるいは中華圏)の披露宴。日本の披露宴みたいにおめかししてかしこまらなくていいのが良い。

ダダーーン!

これが映った瞬間、心躍る。

しかし、漁民の結婚式は一般市民とは少し違うのだ。のナレーション。

準新郎が船で準新婦を迎えに行くところから始まる。

当然、鶏だけじゃなくて乳豬もあったのだけれど、カット変わりが速すぎて撮れず。

夜が明けると、まずは船首に参る、ご先祖様へのご報告からだ、だそうな。

そして、斟茶畀老爺

斟茶畀奶奶

老爺奶奶、飲茶

そしてナレーション。「漁民と一般市民の違うところ。新人が老爺奶奶にタオルを渡すのである。」

老爺奶奶から利是をもらい

老爺奶奶からもらった金器を身につける。

香港では披露宴に出席することをカジュアルに「去飲」と言う。「去飲喜酒」つまり「お祝い事で振る舞われる酒を飲みに行く」ということ。結婚する二人にご祝儀を渡してお祝いの言葉を掛け、その二人が振る舞ってくれる食事を食べ酒を飲みに行く、というスタンスなので普段の食事会の延長線上にあり、とにかく皆でワイワイ楽しもうや、というカジュアルさ。だから日本のようにおめかし「しなくちゃ」というプレッシャーは無し。カジュアルにいきたい人はスウェットだろうがジーンズだろうがOKだし、おめかししたい人はすればいい。服装のルール云々より心意気を重視。この緩さが香港の心地良さの一つ。

そろそろ食事が始まりますよ、の連絡を鉄琴のようなもので知らせて回っていると思われる画。

香港では男性が女性にサーブするのが一般的。日本の男性よ、見習え。

そして、ここからは展示写真を載せていく。

香港で一夫一妻制が正式に確立されたのは1971年。ほんの一昔前のこと。劉德華が演じた《五億探長雷洛傳:雷老虎》を思い出しちゃった。

日本軍の占領下にあった3年8ヶ月の間に結婚した者も基本的にその婚姻は認められらるとのこと。

告知では、ミッションを終了すればトートバッグがもらえるということだったので、今回のミッションは何だろうかとちょっとビビりつつ行ってみた。

前回のミッションは2階と1階の2フロアの展示を見て、各フロアのスタンプを所定のチラシに押す、それを1階の事務所カウンターに持っていく、というだけのものだった。実際のところ、展示を見なくてもスタンプさえ押せばいいので、言い方は良くないが「行けば貰える」状態だった。

さて今回は?展示は2階のみ。そこでこのチラシにスタンプを押し、1階へ。

1階に降りてみると、展示は無い。速攻カウンターに呼ばれて、スタッフに「Facebook で私たちのページ(本記事の最初に記載)にいいね!して、自分のページに撮った展示の写真をポストしてください。」と言いつつ、トートバッグとポストカードを目の前に置いてくれる。

彼らの Facebook のページにいいね!するのと、自分のページにポストするのを確認した途端に「はい、どうぞ!」で終わり。

帰宅してからチラシをよく見ると、1階カウンターに2階で推したスタンプの真ん中部分用のスタンプがあったのではなかろうかと思われるが、スタンプを探すまでもなくカウンターでミッションを遂行させられたので、真ん中部分はどうすれば・・・のまま。

ポストカードも有無を言わさず出された。セットものかと思っていたのだけれど、貰えたのは1枚だけ。全種類欲しいけど、コンプリートするには6回行かなくてはならんのか。

ちなみにトートバッグは帆布袋と書いてあるが薄薄のペラペラです。

せっかくなので階段で降りてみた。こういう階段の色味も好きだな。

歷史檔案館の入り口の壁にある写真も良い感じ。

歷史檔案館のあるエリアの再開発が着々と進行していて、前回来た時よりすっきりしていた。すっきりするのは良いのだけれど、やはりもうちょっとコミュニティ感を残しておいて欲しかったと思うなど。


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