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年廿九 お散歩がてらに辦年貨

こちら香港では小晦日の前日辺りから年末感が一気に増す。農曆は基本的に一ヶ月が29日の設定だからだろうか。12月は30日まであるのが特別感を抱かせる気がする。ただし2024年は閏年なので農曆二月は30日まである。

市井の生活においては、小晦日の前日を「年廿八(年二十八)」と呼ぶ。「年廿八洗邋遢=年二十八は汚れを洗う」という決まり文句があり、年末の大掃除の日とされている。Domestic Helper 工人にお店のウィンドウの掃除をさせている店舗などもあった。

小晦日は「年廿九(年二十九)」と呼び、大晦日は「年卅(年三十)」とか「年卅晚」と呼ぶ。「晩」の有無については、私の周りでは昼間でも年卅晚と言う人もいるので、実際の使用例としては厳格な区別はされていないように思う。

私も年廿九になったのでいよいよ「辦年貨=正月用品の買い出し」をしてみた。

まずはお花。正月用の定番の花はいろいろ。百合やら南天やらグラジオラスやら梅やらコブシかな?皆さんガンガン買っていく。物色中にかわいいなと手に取って気付いた。花の名前はわからないけれど、小花もので赤に染めているものがある。自然の色ではないのでやめた。結局買ったのはこれ。

Taiwan Pineapple 台灣菠蘿という花らしい。いや、これ花じゃないよね。だってカチコチだもん。多分 Pineapple 菠蘿の子供じゃない?まぁでも形が可愛いし、色も赤と黄色で縁起が良いのでこれに決定。これを見かけた水晶屋さんのおばさんが「あら!これ何?面白いね!こんなの見たことないわ!」と喜んでくれた。しかしこの菠蘿、かなり重い。一房というのか一本といえば良いのか、頭が重すぎる。私が花瓶に使っているグラスに入れると倒れるのでもたせかけて飾ることにする。何度見ても可愛いな。

そして頂き物の「芋頭糕」と「黃金糕」。

そして頂き物のチョコレートと、高いんだけど美味しいので年末だしえいやっ!と買った吹き寄せ。

ちょっとした書き物の仕事はあるけれど、正月でもお散歩には相変わらず毎日行くので引き籠るわけではない。しかし年末な雰囲気に乗せられて辦年貨した今日の私。

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