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散步香港049 < 上環 / Tai Ping Shan Street 太平山街 Kwong Fuk Ancestral Hall (Pak Shing Temple) 廣福義祠(百姓廟) Pound Lane 磅巷 >

太平山街は今や文青エリアとして認識されているけれど、実は面白い歴史のある場所。

散步香港038 < 西環 / The Taipingshan Medical Heritage Trail 太平山醫學事蹟徑 >で紹介した所謂「百姓廟」以外にも小規模な祠堂がいくつかある。

あっちもこっちも觀音堂。ここは二階が何故かボロボロで面白すぎた。

そしてこれがメインどころの百姓廟。ホントの名前は廣福義祠。

全くの平日昼間だけれど結構皆さんお参りに来ている。

上っていく途中にあるこの暗い部屋は死を待つ病人と亡くなられた人が寝ていた場所だという。怖いので覗く気にはならない。

百姓廟という名の割にはお金持ちなのかしらと思ってしまうキラキラさ。

この展示がとってつけた系で面白い。

そして隣にあるのが公廁とは思えないほどスタイリッシュな公廁。

中は驚くほど綺麗。香港の公廁はこの数年で驚くほど綺麗になったよね。下手に古い商場なんかのトイレより綺麗なので、私は外の公廁をガンガン利用している。

しかもここはシャワー室もある。

シャワー室からはおばちゃんたちのお喋りも聞こえてきて、利用者が結構いるんだなと。

濡れたままの髪で階段を上がるおばちゃんに「沖完涼呀!=シャワー浴びたんだね!」と声を掛ける知り合いのおばちゃんがいたりして、近所の人たちが普段から利用しているのがわかる。

この階段のある通りは Pound Lane 磅巷という名前が付いているのだけれど、実は当時その名前を付けた役人が勘違いして Pound を磅(重量のポンド)のことだと勘違いして付けた間違い名称なんだよ、と棠哥こと Stephen Au 歐錦棠が自著『乜乜棠水舖之真係好鍾意舊香港』書籍分享會で解説してくれた。太平山も皆が思う太平山はここじゃない場所にあるけれど、実は本当の太平山はここだったんだよ、とか、百姓廟の歴史なども面白い内容だった。ちょうどこの写真を撮りに行った数日後だったので余計に興味深かったよ。

この本の内容は本当に深くて面白いので、いつか日本語版を出したいな、って言ったら、棠哥は思いっきりウェルカムだけれど、これを日本語にするとなるとあれこれ香港の歴史や広東語についての脚注が凄いことになるぞーって。それでもいつか香港迷の皆さんにお届けしたい。

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