『臨時劫案 Rob N Roll』
いやーもう、面白かった!めっちゃ面白かった!笑った!笑った!いやホンマおもろかった!
賀歲片とは聞いていたけれど、打劫の話だし、サスペンス系だろうとすっかり油断していた。
主役3人の演技だけでもう笑った笑った。林家棟はコメディもいける。笑わせるところをしっかり笑わせる安定の芝居。任賢齊は芝居がヘタウマなのだけれど、面構えと広東語の下手さで今回はかなりアドバンテージを得ている。これまでの真面目な作品では歐錦棠が吹き替えをしていたのだけれど、今回は自分の喋りのままなのが良い。
そして何より郭富城が凄かった。これまでの二枚目路線を捨て、出っ歯を思い切り上手にキャラクター化したね。『踏血尋梅』辺りから汚れ役の演技が思い切り伸びたと思っていたのだけれど、今回は表情の作り方の細やかさが凄い。面白すぎる。Aaronのこと、演技派として見直したぞ!この作品の演技で四大天王の中でも頭一つ抜け出した。『風再起時』での芝居が残念過ぎただけに今回の演技は抜群に良く見えたのかな。いや、これ単体でも十分凄い。
そして脇を固める俳優陣のキャラクターがそれぞれ濃い。皆が濃すぎて姜大衛が薄まっていたのだけがちょっと残念かも。
この作品は想像以上の面白さで、まさに完全なる賀歲片。周りの香港人観客も思わぬ所でガンガン笑かされてた。私は笑いが止まらないシーンがいくつもあった。いやホンマべた褒めですが、面白かった。もう一回観よっと。
文句なく面白い。必見。高先電影院にて鑑賞。★★★★★
そしてお代わりした。二度観てなぜ私が Aaron 郭富城が凄いと思ったのかわかった。
抑制もありつつ、しかし効かせすぎず、ちょっとお茶目な所もあり、たまに狂気のはっちゃけ。これだけの要素をどれか一つだけトーンを外すことなく一定の帯の中に纏めているからだ。
「バァアアアアアアアン!!!!」の爆発力とその時の目の芝居で死ぬほど笑った。いや、笑うシーンじゃないんだけど。でも笑った。そして「咁又係」も間が素晴らしくていちいち笑った。
二度目も文句なく面白かった。また高先電影院にて鑑賞。★★★★★