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#映画鑑賞

電影鑑賞記『Legends of The Condor Heros: The Gallants 射鵰英雄傳:俠之大者』(2025)

電影鑑賞記『Legends of The Condor Heros: The Gallants 射鵰英雄傳:俠之大者』(2025)

武俠片はアクション映画だから当然大好きだし、金庸の名前も知ってはいるけれど武俠小說は読んだことが無い。なのでよく耳にする「射鵰英雄傳」ぐらいは観ておいた方がいいかな、程度の感じで観に行った。

またも前知識ゼロで観に行ったので、オープニング・ロールで驚いた。監製に Nansun Shi 施南生の名前があるじゃんよ!と思ったら・・・

えええ!導演も脚本も Tsui Hark 徐克かよ!!!(と映画

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電影鑑賞記『曾經擁有 Remember What I Forgot』(2017/2025)

電影鑑賞記『曾經擁有 Remember What I Forgot』(2017/2025)

この作品、実は『電影痴漢』という原題で2017年に撮影したものを7年も寝かせてやっと公開にこぎつけたそうな。なので、タイトルに付ける年表記に(撮影年/公開年)の両者を入れた。これでまずはこの作品の特別さがわかっていただけるかと。撮影はしたものの一向に公開されないということで「都市伝説」となっていたらしい。導演自身も「やっと出土した」と笑いを取っているという。

上記写真の「一月11日電影痴看」がお

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電影鑑賞記『風流一代 Caught By The Tides』(2024)

電影鑑賞記『風流一代 Caught By The Tides』(2024)

Jia Zhangke 賈樟柯 ジャ・ジャンク―の名前は日本にいる頃から、素晴らしい監督だと皆が口を揃えるのを見聞きしていたが、監督作品を観たことがなかった。私としては「ジャ・ジャンクー」という名前が「ジャジャンボ」に似てい過ぎて下手に印象深いという映画と全然関係ない理由と、昨年観た『狗陣 BLACK DOG』(以前の記事参照)で物凄く癖の強い耀叔を演じていたのが賈樟柯だと知ってから、とりあえず観

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電影鑑賞記『點對點 Dot 2 Dot』(2014)

電影鑑賞記『點對點 Dot 2 Dot』(2014)

嶺南影像というプログラムで『點對點 Dot 2 Dot』を上映していたので観に行った。

2014年の作品。大阪アジアン映画祭で上映されたおかげで導演の Amos Wong 黃浩然や音音姐こと Susan Shaw 邵音音と仲良くなった。もう10年も前になるのか。感慨深い。

ストーリーを大雑把に紹介すると、黃雪聰(陳豪)が様々な場所にこっそり書いた線結び用の点に気付いた曹小雪(蒙亭)が線結びを完

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電影鑑賞記『往村莊的路 A Road to A Village』(2024)

電影鑑賞記『往村莊的路 A Road to A Village』(2024)

おひとりさま聖誕節だったので映画三昧にすることに。久々に非港產片を3本。

1本目は『往村莊的路 A Road to A Village』。ネパール映画だということ以外の情報無し状態で鑑賞。このポスターの絵柄に惹かれたのよね。

実は私、『那山、那人、那狗(邦題:山の郵便配達)』(1999) とか初期の張藝謀作品『紅高粱』(1988)、『菊豆』(1990)、『秋菊打官司』(1992)とかの山奥の小

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電影鑑賞記『寄了一整個春天 Blossoms Under Somewhere』(2024)

電影鑑賞記『寄了一整個春天 Blossoms Under Somewhere』(2024)

全くのノー・マークで観てきた。導演も知らない、主角も知らない。Adam Pak 栢天男だけ知っているという状態で。

特別優先場だったので入場プレゼントあり。

内容としては青春もの。ガールズもの。かなりシンプルでファンタジック。主役二人も張毓軒も芝居は悪くなかった。Adam Pak 栢天男もはまり役だった。彼は『毒舌大狀』に引き続き、善良そうなイケメンだが実は腹黒の賤男という役がピッタリ。だが、

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電影鑑賞記『焚城 Cesium Fallout』(2024)

電影鑑賞記『焚城 Cesium Fallout』(2024)

それなりの入りだと聞いていたのに、雨降りの平日だからかこの上映は私を入れて6人。全員 End Roll 終わるまで席を立たなかった。

入場プレゼントとして港式宣傳單張(香港式チラシ)とでも名付けたくなるシートを貰った。最近はこのA4で卡紙(=ちょっと固めの紙)を入場プレゼントにする作品が増えた。といっても私は高先電影院でしか観ないので、他劇場でも配布しているのかどうかは知らない。

せっかくの高

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電影鑑賞記『送院途中 Vital Sign』(2023)

電影鑑賞記『送院途中 Vital Sign』(2023)

実はこの作品は観ていない。ちょうど私が香港に戻る直前の香港國際電影節で上映されたのだけれど、私が本格的に戻ってきてからは劇場での上映はしていない。なのにこの作品の導演の劇組に参加することになろうとは想像だにしていなかった。

作品としては全体的に薄い。薄べったいというかちょっとぼんやりというか。題材としてはとても良いのだけれど、全体を通しての一番の柱をハッキリ立てきれていなかった感はある。第一の柱

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電影鑑賞記『人海同游 Borrowed Time』(2024)

電影鑑賞記『人海同游 Borrowed Time』(2024)

トレイラーが素敵だったので、いつものごとく何の前情報も入れずに観てきた。

このところ少なくなった、細部を何から何まで繋げてしまわない運び方のストーリー。フィルムで撮っていた頃は、その場ですぐ Play back して確認できないし、negative film を現像してから見直すということや予算もあって、ある程度の細部は切り捨てて(も致し方なしとして)いたような気がするので、ストーリーを細部まで

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『CUSTOMS FRONTLINE 海關戰線』

『CUSTOMS FRONTLINE 海關戰線』

優先場のチケットを頂いて公開に先駆けて観て参りましたよ。ありがたいことです。

『拆彈專家』で紅隧を爆破した、あの邱禮濤作品よ?期待しないわけないよね。(ちなみに『拆彈專家2』を観ていないので、これでどこを爆破したのか知らない私なのでそこは突っ込まないでね。どんな作品も前情報無しで観たいのよ。)あちこち爆破したり車クルクル宙返りさせるのに定評のある邱導、本作ではついに爆破の場を海上にしたのか!とワ

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