映画「エイリアン ロムルス」の感想
2024年9月6日劇場公開されたエイリアン ロムルスを映画館で見てきました!
エイリアン1~4はDVDレンタルして見て、エイリアンVSプレデターからは映画館で見てきました。
やはりエイリアンは映画館で見てこそ究極の体験ができますね。自宅でも体験できますが、映画館での没入感は凄まじいです。
シリーズ作品について
エイリアンシリーズ
エイリアンシリーズはスピンオフを含めると全9作になります。
スピンオフは「エイリアンVSプレデター」「エイリアンVSプレデター2」ですが、シリーズ作品のみ時系列順にまとめると以下の通りになります。
「プロメテウス」(2089年)
「エイリアン:コヴェナント」(2104年)
「エイリアン」(2122年)
「エイリアン:ロムルス」(2142年)
「エイリアン2」(2179年)
「エイリアン3」(2270年)
「エイリアン4」(2470年)
上映順でスピンオフ作品を含めた場合。
「エイリアン」(1979年上映)
「エイリアン2」(1986年上映)
「エイリアン3」(1992年上映)
「エイリアン4」(1997年上映)
「エイリアンVSプレデター」(2004年上映)
「エイリアンVSプレデター2」(2007年上映)
「プロメテウス」(2012年上映)
「エイリアン:コヴェナント」(2017年上映)
「エイリアン:ロムルス」(2024年上映)
エイリアンが1979年に上映されてから45年も時を経ています。
ジュラシックパークやスターウォーズなどの名シリーズもスピンオフや前日譚作品が数多く上映されているのと同等くらいに、エイリアンシリーズも非常に長く上映されていますね。
ただエイリアンシリーズは万人受けする作品ではないため、劇場公開されるも上映されないシアターがあったり、地域によって違うかもしれませんが約1カ月で上映終了してしまいます。
マニアックなジャンルであるが故にエイリアン作品は総動員数などが少ないですね……。
そんなエイリアンシリーズですが、先日上映したロムルスはなんと週末映画ランキングで洋画No.1スタートを切りました!
日本での9月6日(金)~9月8日(日)の3日間の興行収入が3億円超を記録し、動員数19万人超え。興行収入は10億円越えが確実視されています。
全世界興行収入は440億円を超え、IMAXでの全世界興行収入は3720万ドル(約53億円)を記録し、ホラー映画のIMAX全世界興行収入では歴代No.1となりました。
参考文献:Yahooニュース「<エイリアン:ロムルス>3日間の興行収入が3億円を突破&洋画No.1のスタート」
エイリアンシリーズの日本興行収入・世界興行収入をまとめたサイトがありましたので、私なりに見やすくまとめ直してみました。
先程記述した「上映順でスピンオフ作品を含めた場合」の順となっております。
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
エイリアン映画一覧 & 日本興行収入 & 世界興行収入 \\ \hline
エイリアン & 26.3億円 & 1.06億$ \\ \hline
エイリアン2 & 21.8億円 & 1.31億$ \\ \hline
エイリアン3 & 35.4億円 & 1.59億$ \\ \hline
エイリアン4 & 18.1億円 & 1.61億$ \\ \hline
エイリアンVSプレデター & 16.8億円 & 1.77億$ \\ \hline
エイリアンVSプレデター2 & 10.7億円 & 1.30億$ \\ \hline
プロメテウス & 18.1億円 & 4.03億$ \\ \hline
エイリアン:コヴェナント & 7億円 & 2.40億$ \\ \hline
エイリアン:ロムルス & 6.8億円 & 3.41億$ \\ \hline
\end{array}
$$
日本興行収入・世界興行収入を基準に考えると、1位プロメテウスの次に2位となっていますね。
Yahooニュースやその他のニュースサイトでもわかるように、ロムルスの高評価獲得は話題となっています。
スピンオフ作品のエイリアンVSプレデターからエイリアンの評価は下がりつつありましたが、プロメテウスとコヴェナントで徐々に上がり、ロムルスはグンと上がったといったところですね!
評価の高い作品だが女性にはオススメできない
次はどんな人にオススメできるのか説明していきますが、その前に注意すべき点を前述します。
ネタバレを避けるために抽象的な表現となってしまいますが、女性には特に向かないのではと思います。
女性でもエイリアンシリーズが好きな人もいるかもしれませんが、エイリアン4・エイリアンVSプレデター2で女性に対して特に刺激の強いシーンがあるため、女性には向かないのではと考えております。
エイリアン:ロムルスでは究極のサバイバル・スリラーを表現していることから、さらに過激になっています。男性である私にとっても一部のシーンで痛烈に感じたので、視聴を避けた方がいいです。
プロメテウスにも同じようなシーンがありますので、体調が悪くなった方とかはロムルスの鑑賞は避けましょう。女性でなくても、あのシーンがダメだった男性も同様です。
……まぁ、カップルで見れる作品ではない。
こんな人にはオススメ
SFや宇宙のビジュアルシーンが好きな人
モンスターパニック映画が好きな人
(ロムルス)ホラー映画の耐久値が高い人、低くても大丈夫だけど……。
簡単に書きましたが、以上の3つのどれかにあてはまる人ならエイリアンシリーズが好きになれるのではと思います。
エイリアンシリーズで一貫しているテーマがいくつかある
エイリアンVSプレデターの2作品を除いて、他作品は一貫して生命をテーマにしていますね。
生命の起源
人間のさらなる進化
人類移住計画
プロメテウスから特に生命の起源の探求心がより強くなっています。
人間は誰が作ったのか。と、陰謀論のような一部を切り取ったような面も少しあります。
陰謀論について言及するつもりはありませんが、社会的問題なども含めていくつか世界設定で反映されている印象がありますね。
また、人類はいづれ地球から離れ移住先を見つけなければなりません。
2024年現代は、戦争や世界的な物価の高騰と、自然災害の過激化、日本では米不足の食糧問題もあります。
先進国である日本は人口が減少する傾向にありますが、世界人口は年々増加していますし、いつまでも地球に居住できません。
現代社会問題が解決できないままですが、人類史上壮大なプロジェクト:火星移住計画は世界各国の民間やJAXA・NASAなども協力しながら進められています。
火星テラフォーミング化も技術者・研究者等によって計画進行されています。
エイリアンシリーズでも人類移住計画が主軸となっておりますし、ロムルスで劇中「テラフォーム」の単語を耳にしました。
人類存亡をかけた移住計画がエイリアンシリーズとは密接な関係にもあるため、エイリアンのような生命体と遭遇した際に人々がどう対応・検討するべきなのか……。
人類の永久的な課題をもテーマとしているといっても過言ではありません。
ロムルスの感想
エイリアンシリーズについて総じて説明・解説など記してきましたが、これからエイリアン:ロムルスについて感想を述べていきます。
まず初めに映画見る前に抑えておきたい俳優と制作に携わっている方を数名を紹介していきます。
フェデ・アルバレス(監督・共同脚本・製作総指揮)
1978年2月9日生まれ、現在46歳。ウルグアイ出身、映画監督・脚本家。
ロサンゼルスを拠点に活動している。
2013年、サム・ライミ監督・脚本・製作による1981年の同名ホラー映画のリメイク「死霊のはらわた」の監督に抜擢され長編映画デビューを果たす。
2016年「ドント・ブリーズ」で監督しホラー映画界に爪痕を残したことで一躍有名に。
参考文献:Wikipedia「フェデ・アルバレス」
リドリー・スコット(製作)
1937年11月30日生まれ、現在86歳。イギリス出身、映画監督・映画プロデューサー。
1977年に発表したデビュー作「デュエリスト/決闘者」でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。
1979年公開の監督作「エイリアン」の世界的大ヒット以降、活動の拠点をアメリカに移す。
英国アカデミー賞、エミー賞、ゴールデングローブ賞などを受賞。
そして2021年にヴェネツィア国際映画祭で長年の功績が認められ、監督・ばんざい!賞を受賞しました。
参考文献:Wikipedia「リドリー・スコット」
ケイリー・スピーニー(主演女優)
1998年7月24日生まれ、2024年現在26歳。アメリカ出身、俳優・歌手。
2023年「プリシラ」(ソフィア・コッポラ監督)にて第80回ヴェネツィア国際映画祭で女優賞を受賞。
2018年「パシフィック・リム:アップライジング」(スティーブン・S/デナイト)のヒロイン「アマーラ・ナマーニ」で抜擢され注目されます。
参考文献:Wikipedia「ケイリー・スピーニー」
デヴィッド・ジョンソン
1993年9月4日生まれ、2024年現在31歳。イギリス出身、俳優・作家。
2023年「ライ・レーン」(レイン・アレン・ミラー監督)での演技により、英国インディペンデント映画賞にノミネートされました。
参考文献:Wikipedia「デヴィッド・ジョンソン」
総合評価:★★★★★
エイリアンシリーズのなかでも一番か二番にインパクトが強かったです。
パンフレットの一部分に記載されている文面で「広大な宇宙の密室で起こる究極のサバイバル・スリラーを体験せよ!」と記載があります。
まさにその通りで、これまでにないサバイバル・スリラーを体験することができます。
今までホラー映画を避けてきた私ですが、これまで見てきたエイリアンシリーズのなかで特質して怖かったですね。
また、シリーズ1~4の名シーンを彷彿とさせる場面が多々ありました。
エイリアンシリーズのコアなファンが満足できるのはもちろんのこと、新規の方にも楽しめる内容にもなってます。
2015年6月11日に日本語版が発売されたサバイバルホラーアクションゲーム「エイリアン アイソレーション」のフィールドを彷彿とさせるような場面も多々ありました。
PS3、XBOX360、PS4、XBOXOne、PCにて発売されているので、映画見る前に触ってみるのもありかもしれないですね。
私は少しプレイしてみたのですが、エイリアンと出会わなくても小さな音・雰囲気だけで圧倒されてしまい放棄してしまいました。
映画ロムルスでも、小さな音・雰囲気が非常によく作りこまれていて、エイリアンが登場しなくても「いつ登場するんだ!?」とか「やばい隠れなきゃ!」と映画見ながら度々感じてました。
エイリアン アイソレーションを少し触った程度でもひしひしとスリルが伝わってくるほどですから、映画となるとそのスリルは第六感を刺激させ、息することを忘れてしまいます。
ストーリー評価:★★★★★
過去作品では大半が大人が多かったのですが、ロムルスでは若者6名を中心に描かれているため感情移入しやすいです。
若者6名が協力しあって違う惑星に行こう!という大まかなストーリー展開なので引き込まれやすいです。
つまり若者と映画鑑賞する側が同じ目線で見て体験できるのです。そのため話に入りやすいです。
ストーリー展開は非常によく、飽きを感じさせません。
それどころかスリルが凄いので、宇宙船編ではフェイス・ハガーやゼノモーフがいない場面でも、どのタイミングで登場するのかも予測できませんから息をつく暇がありません。
クリーチャー評価:★☆☆☆☆ または ★★★★★
★★★★★の理由……。
フェイス・ハガーやゼノモーフは見慣れているので気持ち悪さはありません。
登場するシーンは最新技術を使って撮影されたのも相まっているので最高の一言に尽きます。
過去のシリーズでも細部まで表現されているのは変わりありませんが、ゼノモーフが登場する場面は一コマ一コマで見入ってしまいます。
フェイス・ハガーの襲われた後の人間と一緒に呼吸している様子は、過去シリーズ以上に緻密に表現されています。表面のヌルヌルしている様や尻尾の質感をまじまじと見れた作品は……他にないのではないでしょうか。
そのためクリーチャーの評価は過去一番ですね。
ただし……。
ネタバレを防ぐためかなり抽象的に表現しますが、一体だけビジュアルが生理的にきついです。グロテスクな要素とかではなく、何と言いますか……。
精神的にかなりきついです。
個人差はあるかもしれませんが、私はダメでした。思い出しただけでもゾっとし寒気がします。
その一体がいるため、ロムルスはまた観たいけど躊躇してしまい……そうです。
ビジュアル評価:★★★★★
エイリアンシリーズを通して言えることですが、未来技術の描き方はSF映画「スターウォーズ」を凌駕するほどです。
プロメテウスとコヴェナントでは特にSF的なビジュアルは秀逸的な作品でしたが、ロムルスは宇宙船をいろんな角度から映してくれているため、SF映画好きだからこそブルーレイが出たらじっくり観察したいほどです。
宇宙船内のコンピューターや入植地でも使われていた携帯機にもあった事ですが、未来技術である事には変わりないのですが古代技術のイメージも強いです。
ハイテク機器はロムルスではなかった気がしますが……。
一方で、宇宙の表現は最高の一言に尽きます。
空に浮かぶ恒星も最高だったのですが、入植地の惑星から宇宙船で宇宙圏まで上昇した際に描かれるシーンは体温が凄く熱くなりました。綺麗に表現されているのはもちろん、決して地球ではなしえない宇宙体験ができるのです。
映画の重要となる場所でもあるため、詳細は映画を見て体験して下さい。
かなり終盤にはなりますが、宇宙服と〇〇だけで描かれたワンシーンの体験は、他の映画での類似シーンはないです。
それこそ、エイリアン:ロムルスだからこそできたシーンでもあるし、クライマックスと安心感を同時に体験できます。
最後のクライマックスを終えた後に、唯一無二の感動がある
最後になりますが、宇宙の映画といったら有名なのが「ゼロ・グラビティ」ですね。
そんな映画でも体験できなかった感動が、エイリアン:ロムルスにはあります。
断言できます。
最後までご拝読頂きありがとうございました。
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