家族ずかんvol.10(日常と非日常)
就寝前、何時間もゴジラについて話す息子君。
朝、起きて伊福部昭さんの曲を朝から流す。君の世界に入ったような。血管がソワソワ、浄化されるような、説得力されているような、不思議な世界。
「わすれものをしないようにしてね」先生からのメッセージ。
君はゴジラ図鑑は決して忘れない。手で掴んで何時でも見られる状態で持っていく。
学校の先生から言われたこと。
「(ゴジラ図鑑)いつも持ってきていますね。漢字、読めるんですかね。」
「分かりません。読んでほしいとも言わないんです。ただずっと興奮気味に見ています。」
読めないことは分かっている。
だから楽しめる何かがあの中にあるのだと思う。絵本も。文字が読めないからこそ楽しめる世界がある。絵本との繋がりは文字だけではない。きっと私が気づかない絵の中の記号を君は楽しんでいるのだろう。
その世界を知りたい。君は日常と非日常を容易く瞬間移動する。
君の描く絵とその図鑑に繋がりがあるのだと思って読み解こうと試みる。
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オンライン授業2週間。
娘の髪がどんどん散らかっていく。時々、本気で童謡を歌う声が家の中に響く。リコーダーの練習。いきなりの筋トレ。Stay Homeの本当の意味を知る。床が抜けそうだ。
思春期真っ只中の中学生は、カメラオフが好き。結果、声だけ「オン」。やはり髪は散らかったまま。
とはいえ、8時30分〜17時までの7時限オンライン授業。目がチカチカする。そう考えると、髪が散らかるくらいで済むなら良しという気持ちになる。
それより、運動不足が深刻だ。
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朝は家族で散歩に行くことにした。公園で思い切り遊ぶ。
公園でやること(1)は、ブランコ。「ママも乗りなよ」と断れないくらい強力に勧められ、大人のブランコ。鳥笛に似た音がなるけれど、悪くない。ハイジの気分。雲に乗りたい。みんなで、どこまで上がるか競争する。完敗。
公園でやること(2)本気の鬼ごっこ。かくれんぼを提案したが即却下。本気で走ることを忘れてしまっていた老体にどんどん鬼はやってくる。それならば、と本気で追いかけて見るが全く届かず。
いつの間にこんなに速く走るようになったのか。「子どもたちと一緒に遊ぶことが大事」は、実は私の衰えをストップさせるためだったのかもしれない、としみじみ。
親の言動の影響力は増している。しみじみしている場合ではない。できることは少ないが影響力は大きい。子どもたちから見られている。
Withコロナで、色々と試してみた。でも、慣れないことはうまくいかない。
家族の活動を充実させる何かがいる。しかも家で。日常で。
昨日、エンターテイメント読み聞かせを更にアレンジした。部屋の演出や声色も。本はやっぱり良い。アレンジの幅がある。大人の本気の遊びを見せていく。
当たり前のことが非日常になる瞬間を。
もっと深く、君の世界に通じ合える日が来ますように。