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秋野あかねの 「昭和っぽい情景の絵」

「お笑い芸人の炎上発言と郷愁の紙芝居

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 「絵・秋野あかね・遠い記憶の時間・アクリル水彩画」

日本の笑いの異常性

  みなさんは、喜劇王とも称されたチャップリンの「街の灯」と言う映画をご存知でしょうか? 街の灯は、不幸な立場の女性を救いたいとの思いからチャップリン演じる街の浮浪者が笑いあり感動あり涙ありの素晴らしい映画です。まだ観たことがない方にはお勧めの映画で、ぜひご覧に成られた方が良いと思います。普遍的な愛のお話しです。

 しかし、最近の日本のテレビもラジオも如何してしまったんだろうと思います・・・。

 先日も某ラジオ番組で、お笑い芸人が今回のコロナでの災難で「貧困になった女性が風俗に流れて来るから楽しみ」とのような発言で炎上批判を浴びて大きな問題となりましたが。

 そもそも、お笑いは洋の東西を問わず、弱い者の立場に立って強い者や権力者を揶揄し笑い飛ばすのが世界の普通の国での常道であり。お笑い芸人が、弱者や貧困者や権力に逆らう者を笑い者や揶揄の対象にしたりする事は単なるイジメでしかありません。

 お笑い芸人は、自らを弱い立場に立たせるか、或いは強い立場に立たせたとしても、そのバカらしさをデフォルメしお笑いにするのが健全な状態と言えるでしょう。決して、お笑い芸人が他人の不幸を強者の立場に立って楽しみにするような事を言ったとしても、それはとても笑えるものではありません。

 しかし、現在の日本の状態は・・・。権力者に異を唱えたりする者や社会的弱者であったりする事が、その者の責任であるかのように政治の責任転嫁が行われており、現状社会に対する正しい認識を阻害させる洗脳とも言えるような事が平然と当たり前に行われていて、その異常さに気づかなくなってしまっていると思います。

 今の日本社会は、貧困世帯や貧困者を敢えて作り出す事によって、利益を得たり都合の良い者たちや事も存在していて、そのような歪んだ強者が正義や当たり前と考えられているからです。しかしこのような考えは異常です。

 感染症と、この国の問題

 しかし、今回のコロナの問題は、日本の自国民に対する対応と、外国での自国民に対する対応の明らかな違いが。日本社会に巣くっている弱肉強食社会の負の側面を如実に表面化したと言えます。

 このような日本社会を、もっと正常で健全な弱者や立場の弱い小さな声でも、ちゃんと護られる社会にする必要がある事は確かなことですし。せめて諸外国並みに当たり前な普通な国に戻す事が、これからの政治の大きな仕事に成るのではないかと思えます。

 その為には、今回のラジオ番組でのお笑い芸人の発言を見過ごすことなく、皆が自分の事として考えなければいけない事だと思います。

 それにしても遠い記憶の紙芝居の中にだって、強気を挫き弱きを助ける正義の味方はちゃんと存在したのに。いったい今のテレビやラジオには、どうしていないのでしょうか。 ああ、いったい正義の味方は何処へ行ってしまったのでしょうか・・・。

 その答えは、言わずもがなで明らかなことですが。こればかりは国民自らが選挙で強い意思を示して求めなければ成らないのです。皆さん、希望を持ってその正義の味方の登場を期待しましょう・・・。

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秋野あかねの「昭和っぽい情景の絵・お笑い芸人の炎上発言と郷愁の紙芝居」

終り

2020.4.29   30.加筆

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