有名芸能人が、多数所属する大手芸能事務所からのメール。これから、僕と同じような失敗を誰かがしない為に。

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彩音幸子様　【豊かさと繋がる人、逃す人】〜二度の新月が告げること〜

彩音幸子｜note

僕は、引きこもりから、四コマ漫画を描いて、そして竹工芸作家への道もやめ、その後就職した会社も辞めました・・・。

そして、また引きこもって描き始めたのが「ピピのつばさ」だったのです。

僕が「ピピのつばさ」を描いたのは趣味ではありません。

かといって、仕事になると言うあてがあって描いた訳でもありませんでした・・・。

では、いったい何のために描いていたのかと言えば・・・。

それはもう、自分が生きてきたあかしのようなものだったのです。

その時は、とにかく「ピピのつばさ」を一生懸命に描いてはホームページを更新していたのでした。

すると、「ピピのつばさ」のホームページが、いつの間にかページランク「5」を取っていたのです・・・。

ちょうど、そのころの事です。

突然、驚くようなメールが僕のもとへ届いたのは・・・。

よく、ホームページやブログを書いていたら、それを見ていた編集者からメールをもらって、いきなり本の出版が決まった。

なんて話がありますが・・・。

僕は、そんな話を聴くたびに、

「いやー、そんなのは、やらせなんじゃないのかとか。

誰か、有力者からの紹介があっての特別なことなんじゃないのかとか。

いろいろと、勘ぐって考えてしまいますが・・・」

しかし、ブログやホームページを一生懸命に描いていたら。

実際に、有名人でもない無名の一般人のもとへ。

まったく、考えてもいない所から、突然、驚くようなメールをもらうということも。

まったくない、ことではないようなのです・・・。

それで、その驚くようなメールは、いったいどこから来たかと言いますと・・・。

それは、有名芸能人が多数所属する、日本でも有数の某大手芸能事務所からのメールだったのです。

その内容はと言うと・・・。

某放送局の、誰でもが知っている、大ヒット曲をいくつも出した歌の番組があるのですが。

その番組で、放送する事を想定している曲と歌があるというのです。

そして、その曲と歌を放送する時に、そのバックに流すイラストを描いてみませんか。

と言う話だったのです。

送ってもらった曲と歌を聴くと、とても素晴らしいものなのです。

この曲と歌であれば、きっと放送されることでしょう。

ただ、それがヒットするかどうかはまた別の話ですが・・・。

イラスト制作の期間としては、三か月とってありますので描ける時にでもよいのでイラストを描いてみませんかとのことだったのです・・・。

僕が、そのメールをもらって思ったのは。

何の関係も、つてもない、超メジャーな有名芸能プロダクションから。

なぜ僕の所へ、メールが来たのかが不思議だったのです。

これは、本当に現実の事なのかと疑ったほどでした・・・。

しかしその時。

でも、こんなに一生懸命に描いている「ピピのつばさ」では、なぜないのかとの思いもあったのです・・・。

芸能事務所からのイラストの話を受けて、曲にあうイラストを考えている時も・・・。

僕が、いま描きたいのは「ピピのつばさ」なのに・・・。

の気持ちは、ずっともモヤモヤとして続いていたのでした・・・。

話を受けてから、一月は、あっと今に過ぎてゆきました・・・。

その間にも、「ピピのつばさ」の更新は続けていました。

そして、曲のイメージのイラストも考えていました。

その間に、「どうですか・・・」とのメールでの確認が一度ありました。

そして、二月目に入って、しばらくすると・・・。

イラストの進捗状況をたずねるメールが届きました。

その時、数枚程度のイラストは、描いてはいましたが。

本当に、ゆっくりと描いていたものですから。

まだ完成しているイラストは描けていませんでしたので。

そのように伝えると・・・。

担当者の方も、しびれを切らしたようで。

「いちど、会えませんか」

と言う話になったのです・・・。

しかし当時、コロナの随分前の事ですが。

当時も、感染症が流行っていた事もあり。

もともと、引きこもり体質で人と会うのは苦手なことと。

感染症に罹って、同居する年寄にもしもの事があっては困るとの思いから。

会う事は渋っていたのですが・・・。

とうとう、担当者の方が、

「このまま、続けるのも続けないのも、どちらでもいいのですが・・・」

という事になったのです。

その時の僕は、もともと、それほど乗り気でもなかったものですから。

僕も、どちらでもよいです。

との返答をしてしまい・・・。

その話は、それきりになってしまったのでした・・・。

今にして思えば、その時にその仕事を受けてイラストを仕上げていれば・・・。

もしかしたら・・・。

と思って、後悔しない訳ではありません・・・。

しかし僕には、イラストの仕事と割り切って、そのイラストを描くことが出来なかったのですから仕方がありません・・・。

これから、僕と同じような失敗を誰かがしない為に。

最近になって、知った言葉ですが。

萩本欽一さんの言葉に、こんな言葉があるそうです・・・。