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ドイツの働き方
こんにちは!SOORメンバーの髙村です!
日本では長時間労働しているにもかかわらず、生産性がそこまで高くない点が問題視されています。一方、労働時間がOECD加盟国の中で最も少ないのに生産性は高いドイツの働き方について紹介したいと思います。
1.融通のきく労働時間
ドイツでは、週の労働時間が原則的に35時間までと法律で規制されていますが、この35時間を自由に分配することができる制度があります。それは、近年、一部の日本の企業でも導入が進んでいる「コアタイム(Kernarbeitszeit)」と「フレックスタイム制(Gleitzeit)」です。このふたつの制度によって、ドイツの労働者は大きな利益を受けることができます。
2.有給消化率100%
ドイツの年休は法律上では最低25日とされています。有給ははどの企業においても、その年度に強制的に消化しなければいけません。ドイツの労働法では年休の使用に関しては厳しく、会社側としても、ほぼ強制と言えるほど、社員に年休を取らせるようにしています。
3. 進んだ女性保護政策
ドイツでは「Mutterschutz(訳:母親保護)」という、妊娠または出産した女性労働者の権利を守るための法律があり、この中で、女性は妊娠または出産後も、職場における平等な権利を保つことがうたわれています。
この中で、女性社員は妊娠している場合、会社側はいかなる理由でも、この社員を解雇することができません。もし妊婦または母親の女性社員を解雇すれば、その女性は弁護士を雇わなくても裁判に勝つことができると言われており、会社側には勝ち目はないのです。
また、2018年1月から、女性のインターンシップ生、見習生、または大学生にも、この法律が適用されることになりました。
4.労働組合の存在
ドイツの会社では、労働組合の存在はとても大きいです。
例えば、上司が部下の社員を注意した際、それが必要以上の怒りだと判断されると、すぐに労働組合が飛んできて、その上司の仕事ぶりや社員に対する態度など、あらゆることに関して調査が入ります。
さらに、社員は自由に休みを取れたかどうか、社員たち前年度の年休は完全消化できたかどうかなどを確認するのも監察役の仕事です。ドイツの上司には、部下のわがままに対応しながら、労働組合の監察役の対応もしっかりとしておく必要があります。
5.新卒の平均年収が高い
ドイツで働く場合、給料はどうでしょう?
2016年の新卒の新入社員の平均年収は、2015年の平均より700ユーロ(約8万円)ほど上がり、4万5千400ユーロ(約550万円)でした。
「新入社員」と言っても、職種によって収入も変わります。ドイツの伝統的な高収入職種は、理工系の職業が多く「情報システム」の部門では、平均年収は5万ユーロ(600万円)に達しています。
いかがでしたか?国が違うだけで働き方もこんなに違ってくるんですね。日本でも働き方革命などが謳われていますが、国民全員にとって働きやすい環境が整備できたらいいなと思います。
それではまた~