ミスを絶対になくすことはできないので、ミスは成長機会であると考えてしまおう
自分はよくミスをしてしまうな?という人はいますか?
逆に、絶対にミスをしないという人はいますか?
ミスを絶対にしない人はいない。
自分の脳に期待するな、ミスは必ず起きてしまうのだから
人は自分の脳を過信しすぎている
脳の記憶のメカニズムだからしょうがない。
でも、そこで思考停止したら試合終了です。
まずは脳のメカニズムを正しく理解し、自覚すること。
それを踏まえた上で対策をうつ。
そうすることで、ミスの多くは防げるはず。
以下の本を参考に、ミスとの向き合い方を考えました。
ミスの基本パターンは4つ
メモリーミス(忘れてた!)
アテンションミス(見落とした!)
コミュニケーションミス(伝わってない!聞いてない!)
ジャッジメントミス(判断ミスった!)
なんとなく、心当たりありませんか?
それぞれに分けてメカニズムと基本対策を見ていきます。
メモリーミス Memory Errors
メモリーミスの具体例
ちょっとした頼まれごとをすっかり忘れる
さっきまで覚えていた用事を忘れる
書類をどこに置いたか忘れてしまう
人の顔と名前が覚えられない
会社の大事な数字を覚えていない
人はもともと忘れる生き物であって、エビングハウスの忘却曲線でも1日後には74%忘れるとされています。
このような短期記憶はワーキングメモリの働きによって記憶されます。
ワーキングメモリは「すぐに」「明確に」記憶できるが、容量がとても小さい。新しい情報が入ると、古い情報がはじき出されてしまう。
また、容量を増やすことはできません。
メモリーミス対策の基本=メモする
メモこそもっとも原始的で、もっとも分かりやすい記憶補助ツールであり、仕事効率化ツール。
メモを書く手間が~とか言う人はアホです。
人間誰しも、どうせ忘れてしまうのでメモしてください。
アテンションミス Attention Errors
アテンションミスの具体例
文章の誤字脱字
メールの送信先の間違え
数字の桁間違え
注意散漫で仕事が進まない
ファイルの添付漏れ
権限の設定漏れ
人は「眼」ではなく「脳」で見ている
同じ風景を「しっかり」見ていても、実際に目に入る事柄は、注意をどこに向けていたかで変わってくる。
注意すべきものが多いとき、脳の限界を超えるとそれを認識できない。
注意をそがれることでアテンションミスは起こる
「これでいいんだっけ?」って悩むと注意が奪われてミスにつながる。
「ミスをしないようにしなきゃ!」という意識も視野を狭くしてしまう。
アテンションミスへの基本対策
注意をしなくてもいいようにすればいい。
フレームワーク、仕組みを作る
注意の無駄遣いを減らす
例えば、チェックリストの作成。
「キャンペーンの当選者に連絡」という業務であれば、
当選者に間違いはないか?
リンクは機能しているか?
回答期限に誤りはないか?
といったポイントをおさえておけば、ミスをしやすいポイントに対して、頭を使うことなくアプローチできる。
「すぐやる」ことで、ミスは減る
「すぐやる」ことで「やること」を覚えておく必要がなくなり、ワーキングメモリが開放され、フルに活用できる。
コミュニケーションミス Communication Errors
コミュニケーションミスの具体例
理解したつもりが勘違い
説明したつもりが説明不足
言葉の定義がずれていた
相手が気分を害してしまった
こちらの思いが伝わらない
会話の歯車がかみ合わない
コミュニケーションはキャッチボールではない
「昨日、渋谷で友人とお酒を飲んだ」
と言われた際に、どんなイメージをしますか?
この2つって一緒じゃないですよね?
イメージのギャップが生まれていることがあります。
これは、蓄積してきた「記憶」が違うからです。
知識や記憶があるからこそ、同じ言葉を同じものとして認識できていない、前提認識のギャップが発生しうる。
その前提をもって、相手の記憶に意識を向ける必要がある。
コミュニケーションミスをなくすには、アウトプットしてみたり、相手に復唱してもらうと良い。
ジャッジメントミス Judgement Errors
ジャッジメントミスの具体例
自己判断によるミス
情報・経験不足によるミス
勘で動いたことによるミス
思い込みによるミス
惰性や習慣によるミス
雰囲気に流されたことによるミス
脳には2種類の思考回路が存在する
人の思考には「速い思考」と「遅い思考」の2つがあると言われている。
ジャッジメントミスをなくしたいなら「速い思考」が下す判断を、逐一「遅い思考」で検証するというプロセスが必要になります。
評価基準の違いがジャッジメントミスを招く
「遅い思考」を働かせればいいのか?というと、そういうわけでもない。
お互いの「評価基準」つまり、「何を大事にしているのか」が違っているとジャッジメントミスにつながってしまう。
ジャッジメントミスへの対策も「意識の矢印」
コミュニケーションミスと同様に、「相手」に焦点を当てて考える事が重要。
質問を通して「遅い思考」を働かせ、評価基準をすり合わせる。
大前提
自分の脳に期待するな、ミスは必ず起きてしまうのだから
人は自分の脳を過信しすぎている
ミスをするものだと認めた上で、発生させない対策をとり、発生してしまった場合には改善する。というスタンスが大事なんじゃないか。
改善できれば、そのミスは成長機会だったとも言える。
子曰く、「ミスを犯しながら、改めないのがミスである」
孔子
過ちに気づいたら、改めることを躊躇してはならない
過ちを犯しながら、改めないのが過ちである
小人は過ちを犯すと、必ず、取り繕う
ドラッカー
自分の行為のすべてを注意深く観察せよ
人の伝えようとしていることをよく聞け
自分のあり方を改めよ
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