すべての人に寄り添う製品を目指して
広報部のHTです。
毎年5月第3木曜日に定められている「Global Accessibility Awareness Day(GAAD)」をご存じでしょうか。アクセシビリティと、アクセシビリティを必要とする人たちについて、語り、考え、学ぶ日です。
アクセシビリティとは、文字通り言い換えると「アクセスのしやすさ」。
「使いやすさ」を意味する言葉にユーザビリティという表現もありますが、
アクセシビリティは、年齢、身体、環境などに関係なく、より見やすく、聞きやすく、操作しやすくする取り組みに用いられます。
ソニーは、すべての人がテクノロジーの力で、自分らしい楽しみ方を見出し、豊かな体験を享受できることを目指し、アクセシビリティに配慮した様々な製品の開発やサービスの提供を進めています。
今回は、その中のいくつかの取り組みをご紹介します。
1.多様なお客様の声から生まれたテレビ機能
最新のテレビ ブラビア®には、音声読み上げや文字を拡大する機能などが備わっています。製品の企画・開発の過程では、視覚障がい者や聴覚障がい者など特別なニーズのあるユーザーの方々に、実際にこれら製品を体験いただく場を毎年設け、より多くのお客様に使いやすい製品づくりに生かしています。
こうした過程で生まれた機能の一例に、CES2022で発表したBRAVIA XR™(ブラビア エックスアール)8K・4Kテレビの海外発表モデルには、新型リモコンにFinder(リモコンを見つける)機能があります。
※当リモコンの日本での搭載予定はありません。
また、テレビの音が離れた場所で聞き取りにくいといった課題に対する改善策として、お手元テレビスピーカー『SRS-LSR200』や、首かけ集音器『SMR-10』、ワイヤレスネックバンドスピーカー『SRS-NB10』、『SRS-NS7』なども提案しています。
2.長時間のヘッドホン使用時も便利な新アシスト機能
「セーフリスニング」
ヘッドホンでの音楽に没入すると、つい時間を忘れてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。ヘッドホンで長時間でも楽しく音楽を聴き続けられるよう、ソニーは新たに「セーフリスニング」機能を開発しました。
※搭載機種は、ワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM5』と本日発表した小型軽量の完全ワイヤレス型ヘッドホン『LinkBuds S(リンクバッズ エス)』。
ヘッドホンでリスニング中の音圧(音の大きさ)が記録、蓄積され、世界保健機関(WHO)の推奨する基準と比較した結果が確認できます。また、その限度に近づいた時や超えた場合にアプリ上で通知を受け取れます。
3.アクセシビリティ向上のための推進活動
ソニーでは、こうした製品開発に加え、アクセシビリティ向上にむけた様々な推進活動にも取り組んでいます。
例えば、何らかの原因により視覚に障がいを受け、日常生活に不自由さを抱えるロービジョン者の“⾒えづらい”を“⾒える”に変えるプロジェクト「With My Eyes」では、株式会社QDレーザ(キューディーレーザ)の活動にソニーはカメラ機材提供等で協力しています。
QDレーザ社のレーザ網膜投影技術を⽤いたカメラ用デバイス「RETISSA® SUPER CAPTURE」をカメラと組み合わせることで、ロービジョン者も自らの目で見て撮影することが可能です。
With My Eyes 第3弾 見えたのは、わたしの世界(音声解説付き)
ソニーグループは、2022年3月に米国・アナハイムで開催された世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議CSUN Assistive Technology Conference(CSUN)2022に出展し、ブラビア、PlayStation®5、SRS-NS7、LinkBuds、α7 IVなどアクセシビリティに配慮したソニーの製品の展示や、With My Eyesプロジェクトと連携した技術展示をしました。当イベントには2018年より出展を続けています。
また、GAADにあわせて本日より、アクセシビリティ特設サイトにて、ソニーグループCEOのメッセージやソニー製品開発の取り組みについて対談形式の記事を公開しています。