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書評/解説のページ

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過去の書評や解説をここにまとめてみます。
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記事一覧

戦争を無意味化する「時間」――ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』

 米サンディエゴから車で約2時間半の砂漠の町、アンザ=ボレーゴ・スプリングス。そこに住む…

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三崎亜記『廃墟建築士』(集英社)書評

*これも時事通信社より依頼された地方紙向け書評。再録に際して若干手を加えました。  文学…

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三浦玲一 『ポストモダン・バーセルミ――「小説」というものの魔法について』(彩流…

*本稿は『英語青年』(研究社)に寄稿させていただいた書評の再録である。おそらく私が『英語…

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Takayuki Tatsumi, 『Full Metal Apache: Transactions Between Cyberpunk Japan and …

*本稿はたしか、『英語青年』(研究社)の書評欄に掲載していただいたものだったと記憶してい…

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フィッツジェラルドと映像/音のテクノロジー(要旨)

本稿は、The F. Scott Fitzgerald Society of Japanででのシンポジウム(於成蹊大学、2012年4…

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そして笙野頼子は発見される――近代の限界に出現した〈アヴァン・ポップ〉の共振

*本稿は、今はなき雑誌『論座』(朝日新聞社)の2008年6月号の小特集「笙野頼子 文学の力」…

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『絶対帰還。』クリス・ジョーンズ著(光文社)書評

*本稿も、時事通信で書かせていただいた書評の再録です。本稿で触れている本書の内容に一部誤り(ないしは誤解)があることを、SF翻訳家の大野典宏氏にご教示いただきましたが、初出のままの収録とさせていただきます。  アポロ十一号の月面着陸は私が六歳のときだ。その後長い間、宇宙開発とは「未来」「進歩」と同義語だった。その一方でアポロ一号の惨事や十三号の危機、スペースシャトルの二度にわたる爆発事故など、そこにはつねに危険や犠牲がつきまとうことも学んだ。本書の原語の副題「宇宙における生

『マインド・ウォーズ 操作される脳』ジョナサン・D・モレノ著(アスキー・メディアワ…

*本稿も時事通信から地方紙に配信された(はずの)書評の再録です。新聞書評は時間が経ってか…

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『小松左京自伝 実存を求めて』小松左京著(日本経済新聞社)書評

*本稿は時事通信社の依頼による書評です。時事通信社を通じて地方紙に掲載されましたが、多く…

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世界SF大会「NIPPON 2007」報告(2007)

*以下の文章は、時事通信社の求めに応じて、2007年に横浜で行われた世界SF大会「NIPPON 2007…

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『二〇世紀アメリカ文学を学ぶ人のために』山下昇/渡辺克昭編(世界思想社)

*本稿は日本アメリカ文学会発行の『アメリカ文学研究』に寄稿した書評の再録です。  本書は…

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「男らしさ」を笑い飛ばすこと~島本和彦『炎の転校生』

マンガとジェンダーをめぐるる私の原体験は、小学校2年生の時にさかのぼります。私は、生まれ…

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『ささやき 立原透耶著作集 5』(彩流社)解説

*本稿は、表題の作品集に寄せた解説のオリジナル原稿です。ぜひこの『ささやき』という作品の…

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