ちょっとタメになる海外生活ネタ 美しい日本語は海外に残っている カナダ
こんにちは。訪問ありがとうございます。
今日も教育という観点から、美しい日本語について書きます。
教育の基本は、母国語。どこの国で暮らしていても、母国語、つまり核となる言葉がしっかりしていないとどの学問も上手くいかないしアイデンティティが確立されない。
長女は本当に小さい頃は日本にいなかった。彼女はお腹の中にいた頃はカナダでフランス語を聴き、それからアメリカに行って1歳まで過ごしてからドイツに引越している。家庭ではずっと日本語で話しかけていたしテレビもなかったのに、彼女の発する「これなあに?」がドイツ語だった。これを見た時、日本に帰ろうと思った。
もうちょっと向こうで暮らすこともできた。しかし、私はどうしても彼女に本の海の中で暮らしてもらいたかった。絵本が大好きで図書館でいつも絵本を持ってきた。しかし私は完璧に発音できないしドイツ語の文字を見て日本語で読んでも文字と言葉が一致しない。持ってきている日本語の絵本には限界がある。
海外の良いところも取り入れながら、日本語でしっかり考えられる子どもに育てたい。これが私の希望だった。思った通り、彼女は日本で絵本に没頭した。決して赤ちゃん言葉は使わずに正しい日本語で話しかけ毎日読み聞かせを数十冊続けた。
言葉もすぐに話せるようになり、今では完全なる活字中毒。勉強しなくても、過去に読んだ本からほぼ知識が引き出せるので文系科目は勉強しなくても問題なし。母国語がしっかりしているので外国語の理解も早い。
幼少期に日本語の基礎をしっかりさせたからこそ、彼女の圧巻のスピーチと作文能力を育てられたと思っている。
しかし、学校に長い時間行くようになって彼女の日本語は崩れてきてしまっている。若者言葉になってきてしまったのだ。これは彼女だけではない。先生自体も、時代の変化なのか若者言葉になってきてしまっているから仕方ないのかもしれない。
ところが、私は海外で美しい日本語にたくさん出会った。両親が日本人で海外に住んでいる人達。彼らの日本語の美しさに驚かされた。昭和のキレイな日本語がそのまま残っているのだ。
私は海外に行って逆に日本語の美しさと、私自身も若者言葉が染みついていることに気づかされた。次女三女は、海外に行って日本語がキレイになって戻ってきた。何だか不思議な感じ。