#46 私が『学校に行かなかった日』
子どもキャリアコーチングをしています。Maiです。
今回は、『学校に行かなかった日』について、振り返ってお話をしていきたいと思います。
実は、私は小学校5年生の時に、2週間の”登校拒否”を経験しました。
それは、なぜか。『いじめられていた』からです。
当時、仲良くしていたグループの中で『あの子を無視する』というゲームのようなものが流行っていました。正直、私は、これは何が楽しいんだろう?と思っていましたが、そのグループから仲間はずれにされることも嫌で、なんとなくそのゲームにのかってしまっていました。
まず一人がターゲットになり、その人を無視する。そして、その時期が終わるとターゲットが変わる。
今考えると、ばかばかしいゲームですよね。立派な”いじめ”です。そんな”いじめ”がグループの中で流行っていました。しかし、私は当時、そんなゲームを『やめようよ!』と勇気を持って言える子ではありませんでした。
そして、私がターゲットにされる番がやってきました。
本当に辛かったです。
みんなに『無視される』ことは、こんなにも辛いことなのか・・・と感じました。でも、私は被害者でありながら、違う子がターゲットの時には”加害者”でもあったのです。
自分が同じことを友達にしてしまった、そのことが本当に辛かったです。
『無視する』ターゲットを決めていた子がいました。その子は、当たり前ですが、自分をターゲットにすることはありません。
『これは、何かアクションをしなければ終わらない。』
そう思った私は、学校に行くことをやめました。
学校に行かなければ、私が無視されることもないし、
その子が何か気づいてくれるんじゃないか?と思ったのです。
それから私は学校を休みました。2、3日休むと担任の先生が家に来て『どうしたの?なんで学校こないの?』と聞きに来てくれました。
先生が心配してくれたことはとても嬉しかったのですが、『なんで学校に来ないの?』と言われて、理由を話してもやはり”学校に行きたい”とは思えなかったのです。(理由もハッキリということができなかったと思います。)
なので、引き続き私はボイコットのつもりで学校に行きませんでした。
もちろん周りの大人が気にかけてくれることは嬉しかったです。でも、私は自分の中で問題としていた”このゲームを終わらせるため”の解決策が見つからず、学校には行く事ができませんでした。
学校に行かない間、親は共働きだったので、一人で過ごしました。
家にいる間は、「ドラえもん」の映画をひたすら見ていたと思います。しかし、これも2週間ほど続けると飽きる時がやってきます。
その時、
『どうやったら、この問題が解決するんだろう?』
と自分の中で考え出しました。
自分の中で考えた結果、
『家にいても何も変わらない。その子に嫌な時、それは嫌だと言えばいいじゃないか。』
と気づいたのです。
登校拒否をしていた私に必要だったことは、
『自分の中にある問題を、どうやったら解決する事ができるのか』
を明確にすることでした。
ありがたいことに、私の親は『どうして学校行かないの?』『学校に行かなきゃだめだよ!』とは言いませんでした。
大人になってから、当時のことを聞いてみると、
『気が向いたら行くと思ってたから、大丈夫って思ってたよ!』
と言ってくれました。
親が見守ってくれることは、本当にありがたいことです。
そして、私は再び学校に行きました。なぜなら?『私が学校を休んでも、相手は何も変わらない。私は自分をもっと強くして、嫌なことは嫌だ!と言えば問題は解決する。』
と知ることができたからです。
そして、その後、私はその子と遊ぶこともありましたが、嫌なことは、はっきり”嫌だ”と言えるようになりました。
小学校6年生の時には、同じクラスにその子もいましたが、違う友達と仲良くし、自分が楽しいと思うことを選んで過ごす事ができました。
さて、この話から私が伝えたいことは、
”子どもは自分自身で問題を解決する力を持っている。”
ということです。
親や先生が『どうして〜なの?』『こうした方が良いんじゃない?』『こうしたらダメだよ!』というと、子どもは混乱してしまいます。
むしろ、やる気を失います。
子どもが自分の中に解決したい問題があったとき、
”その問題を解決して、どうなりたいか?”
を具体的にイメージすることができると、子どもは自分で解決方法を導く事ができます。
その解決方法は、必ずしも『学校に行くこと』ではありません。様々な選択肢の中から子ども自身が解決方法を導くことがとても大切でなことです。
この方法について、詳しくは下に動画を載せているので、確認してくださね。
私は登校拒否をして2週間で自分に問いただして、結論を見つける事ができましたが、もし、この時に解決方法の見つけ方を教えてくれるプロフェッショナルな人がいたら、もっと早くに問題を解決する事ができたと思います。
そのプロフェッショナルな存在こそが、【子どもキャリアコーチ】なのです。
【子どもキャリアコーチ】は、子ども自身が自分で内側を観察する事をサポートします。コーチングを受けることで、自分自身で解決方法を見つけることができるようになります。
自分で”どうなりたいか”がはっきり見えるようになると、
”なりたい”自分の姿に向かって行動する事ができるようになっていくのです。
最後にもう一度言いますね。
”子どもは自分自身で問題を解決する力を持っている。”
のです。もし、問題を解決できていないのであれば、その子にサポートしてくれるコーチがいないだけです。
答えを出すのは、いつでも自分自身です。
その答えを明確にするために、いつでもサポーターがいることを忘れないでくださいね。
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