親の責任と娘の人生
吟味と自責の繰り返しの時期に
子育てを失敗した
という言葉をみかけた。
私のせいでこどもが死んだ
子どもの未来があったのに、私がつぶした
でも、そう思っていた。
本当に?
死んだ事
具合が悪くなった事
それって、本当に失敗なの?
それまで彼女が生きてきた事は?
どういう人生だったら成功なの?
ていうか、本人の姿を見て失敗したって思う?
本人に会ったときそう思う?
違うでしょ。
生まれていっぱい宝物もらったでしょ。
彼女が宝物だったでしょ。
子ども時代満喫して、大人化計画の中で、
楽しい事も苦しい事も両方あって良かったでしょ?
死んじゃったらそれは相殺されちゃうの?
失敗は経験なんでしょ。
いろんなことがあっても、納得のいく人生を。
誰の納得なの?
自分のしたい事があって、
自分の好きな姿があって、
それが実現できなくて苦しいのは本人だよね。
でも、親として思春期の苦しさの中にいる娘が自分を知るために何ができただろうか。
結局仕事の責任を優先したんじゃないか。
娘の力に頼って、彼女が頼れる親の環境じゃなかったんじゃないか。
もちろん彼女が家族として、力を発揮したいところもあったと思う。
でもね。
親子も、人と人の関係だって思ってたのに
結局親がこどもに甘えていたんじゃないか。
親だけでは社会が狭い事はわかっていたのに
うまくつながれなかった。
うまく?
いや、助けは求めていた。
支援も働きかけたけど、
全員の知識不足、介入不足だと思う。
ただ、
彼女が持っているものが輝く瞬間をたくさん知っている。
その場が続いていく様に
出来なかったことが
とても悔しい。
寂しいのも我慢してたよね。
家族のために自分のために頑張ってたんだよね。
ありがとうね。
あなたは、だめなんかじゃないよ。
ごめんね。
きっと、手を顔の前で振って、ごめんを受け取らないだろうけど、
ごめんね。
この事を生身のあなたとおしゃべりできない事が寂しいよ。
でも、今からもあなたの事を知っていこうと思っているよ。