(詩) 愛言葉
「愛言葉」
あのね
すきって 言いたかったんだ 本当は
きみの
すきって言葉を 聞きたかったから
どこで なにをしてても
きみのこと 離れない日は なかった
隙間をうめてくれた
なにもなかった私に
きみは ひとつの 想いをくれたよね
誰かを想うことは 素敵なことだって 思えたんだ
あの日 出逢わなければ 今の私はない
確信してるの 自信のない私だとしても
季節は巡っていく あたり一面の 花びらは
私がまだ知らない 次の季節を 教えてくれた
あのね
私 さよならって 言えなかったのは
きみの
さよならを 聞きたくなかったからなんだ
忘れないよ 忘れない
今日のことも それからのことも ずっと
きみがくれた 想いのひと粒たちを
今日の暮らしの中で いつもいつも 大切にしてる
はじめての気持ち 誰かを想う やさしさ
儚いって 言葉にしたら それまでだけど
一瞬 一瞬が 眩い季節だった
瞳の中も こころの果ても あなたを離れなかった
ありがとう
ありがとう…
重なることのなかった 影は
静かに 次の季節へと 旅立っていった