最近の記事
マガジン
記事
絶体絶命のぼくたちへ
絶体絶命のぼくたちへ 作詞作曲 ふみもとこ 夏色セーラー眩しくて 少女は美しい きみは ひかりにまつ毛を伏せた 大人になった ぼくたちは 取り戻せないことがあると知った ビルに反射して 空に染まったまちを きみは 死んだ色だねって笑った 大人になった ぼくたちは 「自由」が言葉遊びであると知った そのうちいつの日か 会えなくなることを きみは 巡り合わせだって言った 大人になった ぼくたちは 怖いのは「死ぬ」よりも「孤独」と悟った 波のさざめきに 思いを馳せている きみは いつまでも美しかった 大人になった ぼくたちは これが愛なんじゃないかと謳った 手を離しても 遠く離れても ぼくは きみのことを想っていた 大人になった ぼくたちは 愛が何か よく分からなくなった それでも 明日も 生きていくしかないんだ