2023年9月26日:広島市幹部職員による原爆投下責任「棚上げ」発言に対する市民団体申し入れ
広島市幹部が、アメリカの原爆投下責任を問うことについて「棚上げにする」と発言したことが波紋を呼んでいます。9月26日は、被爆者団体の代表や平和運動に取り組む人たちが、広島市役所に対して、申し入れをしました。そのうち、広島県原爆被害者団体協議会などでつくる団体が要請文を広島市に提出したので、それについて報告します。
(初出以降敬称略)
広島県労働組合総連合・神部泰さん:
原爆投下責任議論の「棚上げ」発言についての要請になります。9月の市議会定例会において、新聞等で報じられましたけども、原爆投下に関わるアメリカの責任議論を「棚上げ」にし、まずは核兵器の使用を繰り返してはならない市民社会の機運醸成を図るために締結したと、このように述べられたと報じられています。この発言については、被爆者団体をはじめ多くの方から抗議の声が上がっているのはご承知の通りです。
私たちはこの答弁に強く抗議するとともに、撤回を要請したいということで今日来ました。そこにも書いてありますけども、被爆者の方からも、広島市がそんな姿勢とは情けない、死んだ友人たちがどう思うかといった声が寄せられていますし、答弁の中で「和解の精神を具現化した好事例」とも言われているんですが、「和解の精神」と言うなら、やっぱりそこに書いてます、謝罪、補償、慰霊、再発防止。このことがあって和解に繋がるものだというのは当然のことだと思いますし、平岡元市長もこのように指摘をされているところです。そういったところで私たちの要請2点については読み上げさせていただきます。
1、担当局長の原爆投下に関わる米国の責任議論を棚上げにする発言を撤回してほしい。また、真の和解に向けて、加害者側の反省と謝罪、被害者に対する補償と慰霊、再発防止の具体化をアメリカに要請すること。
2、そのために今回の協定の提携締結を破棄し、丁寧に説明を行い、十分な時間をかけて、全市的な議論を行うこと、以上です。最初に市側の思い・回答を聞かせていただいて、私たちの思いも伝えていきたい。
広島市国際化推進課・野坂正紀課長:
まずは「棚上げ」の発言につきまして、金曜日の議会でも説明がございましたが、「棚上げ」と申しましたのは「和解の精神」を説明にするために用いたもので、姉妹公園協定がアメリカの責任の部分を免罪するものではないということを理解してもらうために、表現を使ったものです。これは、先週の金曜日にご説明した通りでございます。よって、この発言を撤回するということは考えておりませんが、今日皆さんがこういう風に申し入れをされたということは、きちんと関係職員、関係部署の方に情報共有をさせていただこうと思っています。
それからこの協定の意義等はもう私どもも説明してきておる通りでございます。今回の締結の判断につきましては、こういう皆さんの議論があるというのは踏まえつつも、今の国際情勢、これを考慮するなら、まずは核兵器の使用を二度と繰り返してはならないという機運を市民社会に醸成するための未来志向に立った対応をすることが急がれるということで締結したものでございます。
今後どういう交流をしていくか。これが今私たちは大事だと思ってます。これも議会答弁でお答えしてる内容ですけども、特に若い人の交流を中心にして、この協定の趣旨に沿った、やってよかったと思えるような交流内容を検討しておりまして、それはまたパールハーバー側とも協議をしていくことにしております。未来志向に立って「平和文化」を市民社会に根付かせていきたいと考えています。事業が決まった段階、それから今後事業していくにあたって、どういう内容をやったかといったところは、対外的に、例えば市のホームページなどを通じて市民の皆さんに広く公表していきたいと思っていますので、その点をご理解いただければと思っております。
神部:
はい、ありがとうございます。和解の精神を伝えるためにこの「棚上げ」という表現を使われたとおっしゃいましたけども、ここが全くよくわからないんですよ。多分私だけじゃなくて多くの人が。「和解の精神」って言うのになんで「棚上げ」って言うんだ? 和解の精神と言うんだったら、そしてまた未来志向っていうで言うんだったら、まさに議論を尽くす、この問題についてしっかり議論を尽くすことこそ大事だと思うんですよね。
それから、昨今の核兵器廃絶をめぐる状況とおっしゃいましたけども、そうであるなら、なおさらこの問題を不問にすることなく、真正面から問う。そのことなしに核兵器の禁止はありえませんよ。だから、この「棚上げ」っていうのは、不適切を通り越して許されないと思います。それともう一個、朝日新聞なんかの記事ではね、松井市長も確認の上でという。
課長:
間違いないですね。はい。
神部:
その上でちょっと「棚上げ」っていうのは、私は撤回すべきだと思います。
課長:
ここは繰り返しになるんですけども、先ほど申し上げた通りでございます。きちんと議会の方で説明しておりますので、この発言を撤回することは考えておりませんけども、今回の申し入れ、皆さんこういう風にたくさんお時間割いて来ていただいておりますので、そういったご意見があるというのはきちんと関係課関係職員の方に情報共有して伝えておこうと思っています。
神部:
未来志向というのは、私たちはここに言いましたけども、反省と謝罪、補償と慰霊、再発防止、これ当然だと思うんですよね。本当に和解するためにはここがない中では話は進みませんよ。核兵器廃絶を進めていくんなら、そこを棚上げにしたら進まないっていうのが私たちの思いです。
広島県原爆被害者協議会・佐久間邦彦さん:
これを被爆者としてどう捉えるかっていうことですが、被爆者としては、やはり「棚上げ」っていうのが出た時に、あれ?なんのことを?と思っていました。被爆者は、二度と繰り返してはならないと言っていますし、広島市も言っている。それは、間違いではない。それはいいんですけども、なぜ今回の問題が「和解の精神」として用いられるかわからないんです。
亡くなった方もあるし、亡くなった方はそうですが、私言いましたけど、5月19日から21日までのG7の中で、最後に岸田首相が、G7の広島ビジョンの中でおっしゃってますけども、やはり広島ビジョンが、今後の核兵器の方向性として本当にいいのかどうかっていうのは、私にはそれは難しいように思いました。あの中で、何かどうすればいいのか、この問題が出たときにやはり被爆者の人たちは一日も早くなくしてほしいということを言っておられるんだけど、その時点でね、核兵器ってどうなのかって、市長はこれまでずっと核兵器は絶対悪だとおっしゃってきた。絶対悪って言葉がなくなったんですよ。だから、これまでの考え方が変わったのかなと、私はそのとき思いました。
この中にもありますけれども、核抑止論についてもですね、もうアメリカもそれはわかってるんだと。だから、それは問題ないんだって言い方してますけども、やはりそれは今の現状からいって、必要だという前提に立って考えているから、ああいう風なのが出てくる。
だから私はその大きな問題の中でパールハーバーと平和公園の問題は小さい。小さいけど、言ってることは一緒だと思うんですね。だから、これまで広島市とホノルル市で姉妹提携を結んでも、それについて私は何もあれしませんけど、その後広島県人会の方が言われて、広島市は保留してたんですよね。検討します、じゃなくて保留するって言ったかな。というように見ておられるわけですよ。ていうのはこの間に何か変化が起きた。どういう変化があったんですか。被爆者の間では、これは絶対に許せない。そこを明らかにしてほしい。
課長:
ご意見ありがとうございます。ちょっとお話の中で、市長が考え方が変わったんじゃないかと。核抑止論を認めるという。そういう発言あったんで、決して広島市の考え方が変わったわけではございません。今最後のご発言でどういう風に、いったん断ったときから状況が変わって結んだのかというご質問だったと思うんですけども、例えば広島市この十数年にわたってですね、「迎える平和」というのを謳って、各国の為政者の方々に、広島に来ていただいて「被爆の実相」を見ていただいてそれをまた国に持ち帰っていただいて核兵器廃絶の決意を固めていただくという、「迎える平和」というのに取り組んでおります。アメリカに限って言えばですね、例えばなんですけども平和記念式典以前は、駐日アメリカ大使は一切来られていなかったのが、「迎える平和」を提唱し出してからですね。大使の方が来られて、それ以降ずっと、例えば式典にアメリカから政府の代表として、駐日大使館から大使の方、臨時代理大使の方、来ておられます。
それからアメリカに限って言えばオバマ大統領が現職の大統領として初めて来られました。その前にはケリー国務次官ですかね、 広島に現職として来られました。ちょっとずつアメリカ政府としても、だんだんランクが上がって広島になれるようになった。それも、記念式典にこられたりとか、資料館を見ていただいたりとか、だんだんだんだん私たちの取り組みが伝わっていると、私たちはそう思っています。
そうした中で、今回正式にアメリカ政府からこの協定を結びましょうというお話があったので、ここはもう「迎える平和」としてですね、そういった取り組みの〓に来た。そういったところで今回協定を結んだわけでございます。なので、あのどういうふうに変わってきたかというと、アメリカ政府としてですね、私たちの被爆の実相を見てください。核兵器廃絶に向けて決意を固めてください、というのが通じてアメリカ政府から正式に申し出があったというのは、まさに協定を結ぶタイミングではなかったのかなと思っています。
広島県原水協・高橋信雄さん:
あとね、核兵器の廃絶を実現する。核兵器の廃絶って、広島・長崎を繰り返してはならないと。それがスタートなんでしょ。そのためには、核兵器を廃絶することが、唯一の道なんだ。それ以外に確実な道はない。そういう風に言ってるんですよね。広島市もそう言ってますね。
だったらね、アメリカが広島・長崎で核兵器を使用したことを総括をしなければ、その道には進めないでしょう。そう思いません? 広島・長崎で核兵器を使った、そのようなことを二度と繰り返してはならない。そのためには廃絶しかない。そういう風に言いながらね、アメリカが核兵器を使用したことについてはね、論議をしない、「棚上げ」するんだと。それじゃあね、自己矛盾じゃありませんか。
もう一つね、今日は広島側の発言として、来させていただいたんで、ちょっと触れておりませんが、日本が、パールハーバー、アメリカに対してね、どういう態度を取らなきゃいけないんですか。核兵器を使用したことを棚上げしますということでチャラになる問題なんですか? パールハーバー。じゃないでしょう。パールハーバーというのは、国際紛争を武力に訴えて、解決しようとしたと。しかも、国際法に真っ向から違反をする不意打ちをやった。それがアメリカの真の一番の怒りですよね。
それについて、どういう態度を取らなきゃいけないかっていうことは当然あるわけでしょ。どういう態度をとるつもりなんですか。広島は。私はね、今でも大きな問題になってるこの国際紛争を解決するために、武力に訴えて、しかもそれを国際法に真っ向から反するような行為をした。そのことについては、反省をする。二度とそういう政府は作らないと。ここが大切ですよ。二度とそういう政府を作らない。その誓いがあってこそ和解っていうのはできるんじゃないか。私そういうふうに思うんですよ。ついでにちょっと言っておきます。
広島の文化の未来を考える教職員の会・藤川晴美さん:
私は元教職員の立場から、お話させていただくんですが、広島の子供たちにはやっぱり、核兵器は駄目だ、戦争は駄目だって言える広島の文化を受け継ぐ子供たちになってほしい。そのために私たち大人が胸を張って、広島ではこんなことを目指してるんだよっていうことを、子供たちに見せていく。そう思ってるんですね。
それで、私、修学旅行生のガイドをしたり、やっぱり全国から来る子供たち生徒たちに、広島はこういうことを目指していて、こういうことを伝えていきたい。あなたたちもそれを受け継いでほしいっていうメッセージを送ってる中で、本当に何なんだろうって思うことがすごい多々あって。まずは広島って、安らかに眠ってください、過ちを繰り返しませんからって、慰霊碑に刻んでありますよね。過ちは繰り返しませんからのまちの公園が、いわば、あそこのパールハーバーって戦争の文化ですよね。太平洋戦争で亡くなった兵士の偉業を讃える公園となって、戦闘の功績をたたえる文化と、なんで、戦争を二度と繰り返さない、過ちは繰り返さないっていう二つが相容れるのかなって、私それがどうしても理解できなくて。しかもそれが市民サイドで起きたわけではなくって、国から下りてきたことを、もうほんのわずかのあの期間で決めてしまう。
公園って市民の財産だと思うんですよね。その公園という財産を、市民の声は置いておいて、何か上の方で決まってしまう。こういうことがずっとまかり通っていっていいのかなって。『はだしのゲン』のときも思ったんですね。2月に発表したときには、もう4月には平和ノートを配る段階。そこで発表されても、私自身としては、え?そうなの?って驚くだけですよね。なんでもっと市民に声をかけてもらえないのかなって。やっぱり私たちってどういう子供たちを育てていきたいのか、どういう文化を子供たちは受け渡していきたいか、そこを考えるときに今回のパールハーバーと平和公園の姉妹協定それが私には未だにストンと落ちない。
しかも「棚上げ」という言葉がニュースで耳に入ったときに、「棚上げ」って決して肯定的な意味では使われないですよね。そうなんだ、原爆投下の責任はもう棚上げされていくんだっていう、否定的な理解としてニュースを耳で音で聞いただけで、そこにすぐぱっと結びついて。だからたくさんの人たちはきっと肯定的なご理解を得るための、未来志向のっていう風な方には絶対に受け止められてないです。だから、そこを今からもっともっと市民の声に耳を傾けていただいて、子供たちはどんな国際平和文化都市広島の子供たちとして育っていくのか。その辺をしっかり捉えて受けとめてほしいなと思っています。お願いします。
広島県原水協・森眞理子さん:
そもそも、広島の平和公園とパールハーバー国立公園のこの話って全然市民に議論されてないですよね。全然そういうことが、もう唐突に決まったと。もう全然市民にどうですかっていうことを、そういう場を与えることが全くないっていうことは、それに対してもう初めから間違ってますよね。どう思われますか。
課長:
説明についてはですね、市民の代表の方では議員の方。
森:
市民の代表の方っていうのはどういう。
課長:
市民の代表である市議会の各会派ですね、ここには説明をしております。
森:
そんなのは全然もう伝わらないですよね。ちょっと狭い一部の。だってそこら辺が、いかにね市民のことや被爆者のことを考えてないっていうことの表れだと思うんですね。私、パールハーバー国立公園に機会があって行ったんですけど。あそこと広島の平和公園は全然異質なもんなんですよ。だからねもうさっきも相容れないっていう話が出ましたけど、これが一緒になって「和解の精神」っていうものではないんですよ。とにかく和解の精神で棚上げして進めましょうなんていうのはとんでもない発言ですね。本当に恥ずかしいですよ。広島市の方がそんなことを言うのは。広島っていうのは、日本の中の広島じゃなくて、世界の中の広島ですから、見られてますよ。そういうことを考えてもらいたいと思いますね。
憲法と平和を守る広島共同センター・川后和幸さん:
20代から40年近く、広島市職員のお世話をするという仕事をしていました。当時も、おそらく被爆者、被爆2世の比率が日本で一番高い町だったと思います。管理職の方々にもいろんな思いがあるにしろ、核兵器は絶対使わせないという、原爆からの復興を実際にになってきた方々の真摯な思いがあった。それが残念ながら78年も経つと、かなり薄くなって軽くなってるんじゃないかと心配をしています。
慰霊碑のあの言葉、「過ちは二度と繰り返しませぬから」、あれについては碑文論争というものもあって、あるいはどう受け止めるべきかという議論が、職員の中でも議会でもかなり真剣にやられました。今回の答弁は、そういう積み上げからすると、あまりにも軽い。だから、許すとか、あるいは未来志向でという言葉はきれいですけれども、やっぱりもっと重みを持って言っていただかないと、世界で最も有名なまち広島の、その基本姿勢が問われると私は心配をしています。
松井市長は4期目に入られて、市長個人を責めるつもりは私はありませんけれども、78年の広島の重みというものを、本当に背負って答弁していただかないといけないし、それは十数万人以上が亡くなったというね、この無差別虐殺というべき問題を単純に棚上げしていいはずはないんですよ。それをいったん置いてでも平和のために、というその思いが正直感じられない。今回は。だからもう少し議論をした上で、みんなが納得する形でするべきだし、撤回はしないと言われたけれども、訂正なりですね、あるいは理解を深めるための追加の説明なり、もっと市民と議会が納得するようなやり方をとるべきだと思います。
広島県原水協・古田文和さん:
こういう例えがいいのかわかりませんが、最初のボタンの掛け違い掛け間違いというところがきてるんじゃないかと思うんですね。掛け間違いというのが、性格の違う二つの公園の姉妹都市であるし、協定の問題、それからそれを、6月の申入れ言いましたように、市民的な議論をしていないということですよね。さっき課長さんおっしゃいましたが、議会へ示されたのは多分2週間前だったと思う。私たちが知ったのは、さらにその1週間後で新聞で知ったということ。やっぱり急ぎすぎ。最初のボタンの掛け間違いということが、あるんだろうなというふうに思います。
神部:
ということで、そもそもこの協定を結ぶことの是非については、私たち前から言った通りではありますけど、それに「棚上げ」発言は許されないということなんですが、少なくても撤回はできないなら、適切ではなかった。この発言については、もっと市民やっぱり被爆者にわかりやすい言葉で再説明する、そのことを約束いただけますか。
課長:
こちらについては先ほど申し上げたように議会の方できちんと説明しておりますので、撤回、それから追加の説明というのは考えておりません。
神部:
それがないと納得できない。議会で納得できる説明があったら、わざわざ来てない。納得できないから来ているわけで。少なくてもこの「棚上げ」発言のあまりにも軽い、それから被爆者の思いをあまりにもないがしろにしているこの発言については適切ではなかった。もう1回やっぱりきちんと和解の精神を伝えるために使ったというなら、全然和解の精神伝わってません。圧倒的な市民には伝わってません。だから、再検討をお願いしたいっていうのが一つ。
それから、不問にするものではないということですね。であるなら、私たち、そこにあるように、やっぱりアメリカに反省と謝罪、補償、慰霊、再発防止の具体化を要請すべきだと思うんですよね。そのことについて、今後の思いと、回答を。
課長:
まずこの協定を結ぶにあたって、先ほど申しましたように、まず機運の醸成を急ぐということでこの協定を結んでおるものでございます。ですので、その謝罪というところ、ちょっとそこよりかはまず機運の醸成を、協定を結ぶことによって図っていきたいと思っています。
高橋:
全然機運の醸成にはなっていない。
課長:
それを今からこの協定を結んで、まず機運の醸成をまず図っていきたいということでご説明しております。
川后:
多分また議会で追及といいますか、質問されると思います。だから前回の議会で、全てが丸く収まったという風には多分議員の方々も受けとめていないんだろうから、あれでもうおしまいというわけにはいかない。そのときにはどういうふうに答弁されるか、また丁寧にやっていただく。このままでは済まないと思いますよ。
神部:
そういうことでね、あの繰り返しになりますけど、今回の発言は未来志向とおっしゃるけど、逆行してるではないか。「棚上げ」ではなくてね、やっぱり今はこの問題を正面から議論する時だということを、まさに今、伝えたいと思います。
課長:
こうやって顔つき合わせてですね、意見交換していければと思ってますが、私たちは未来志向だと思ってるんですけども。
高橋:
当事者能力を背負ってね、ここで話ができるわけじゃないと思ってるから。失礼ながら。
課長:
はい。
高橋:
ここで出たことについては、やっぱりきちんと伝えていただく。伝えるってのはこんなことが出たよということを言いなさいって言ってるんじゃないの。このままでは駄目よ、もっときちんとした理解が得られる方向でやらなきゃ駄目よということを伝えてほしいということです。
課長:
伝えますよ。それ先ほど冒頭に私申し上げました皆さんの意見が来たというのは関係課、関係職員にちゃんと情報共有しますというのはお伝えしております。ちゃんとメモを取っておりますし。
高橋:
もう済んだというからですよ、あなたが。済んでないですよ。それを持ち帰りなさいよ。