RRRの感想

 ようやく!! 先日RRRを観た!!
 昨年の封切りから観たいな〜。とテレビやTwitterの盛り上がりを見る度に思ってましたが、まさかのイッテQに背中を押され、上映館を調べ、行ってきた!!
 なんかめっちゃいい音響設備での上映で、本編前の「このシステムめちゃくちゃ凄いんだぜ!!」っていう広告がちょっと音デカくね? ってくらい大きくて萎えたけども……。
 でもすぐにそんな事を忘れるくらいの本編!!

 事前知識は、
・燃える橋でロープにつられた男が硬い握手を交わすシーン。
・ナートゥダンスがある。
・なんか凄いらしい。
 のみ!!

 順番は前後するけど、思った事、感じた事、また、他の方のnote読んでの補完やそこからの想像など。自分の整理程度に書き殴ります。


めちゃくちゃ悪く描かれる大英帝国

・笑っちゃいけないけどちょっと笑ってしまった。
・『ヘタリア』や『地政学ボーイズ』等、漫画や授業等でイギリスのやってきた事は何となく知っていた気でいたけれど、実際に悪く描かれているのを見るのは初めて。(そもそも自分が読んだり観たりしてきたものに偏りがある)
・日本に脳内変換としてみたけれど、そもそも日本は植民地になった事がないから無理だった。どちらかというと韓国併合とかでイギリス側の国だった。
・今でも白人優位思想あるしな。映画のインドでは褐色で差別されてたけど、今でもあるしな。自分も黄色人種だしな。
・人の命が銃弾の価値以下で、そこら辺にあった木の棒で殴るのは普通に胸糞だったな。
・そもそもコインを地面に投げて渡したつもりになっているのも嫌。
・現地人の『歌の対価としての値段』と、白人側の『褐色人種の価値としての値段』の乖離がエグかった。
・最後の奥さんが死んで何故だ!! ってなってるシーン、何故だ、じゃねぇんよ。
・『日の沈まない大英帝国』に血がかかるシーン、これから落ちていく。っていう暗示かなぁ、なんて。
・そもそもイギリスも『日の沈まない国』って呼ばれてたの、『地政学ボーイズ』で知った。こんな使われるくらい有名だったんか……。


ストーリーが超王道

・とある事件をきっかけに仲良くなった2人が、実は敵同士でした。なんて、王道じゃん。好き。
・しかも、ラーマが探してたビームの仲間の似顔絵がビームに見られる事がないまま話が進んで、自分が探してる奴の仲間、って気がつくのが、友情が育まれた後。って言うのも王道。
・ストーリーの序盤はマッリ、ビーム側の使命を主軸に描いてたけど、後半にラーマ側の使命や過去が描かれてくやつ。まぁそうだよな。その方がストーリー的に入り込みやすいし、キャラクター覚えやすいもんな。
・最初のラーマが警察でイギリス側の命令にちゃんと従ってたのも、同じインド人の同胞を傷つけてでも自分はイギリス側だと証明する必要がある。何か必要があってそうしてるんだろうな。ってとこまでは感じたけど、村人全員に武器を回す為だとは思わなんだ。
・中盤の回想で、自分の手で同胞の偉い人殺したんだろうな。とはわかったけど、まさか爆弾巻いて着火させるためだったとは、あそこまで観ないとわからなかった。
・誤解(?)が解けて、ラーマの本当の目的を知った時、ビームが助けに行くの、わかってるんだけどやっぱりそうであってほしいよな……。ただ、力入れる為とはいえあんなに大声出したらバレるんよ……。
・肩車する必要ある? 体幹凄いな!? って思いながら脱走シーン観てたけど、肩車にも神話的な意味があったらしい……。
・武器や数が圧倒的不利な主人公(ヒーロー)側が、数も武器も圧倒的に上回る敵(ヴィラン)を倒すの、めっっちゃ好き。
・姫(シータ)は王子(ラーマ)を探さない。自分が必ず連れて戻る。みたいなシーンがあって、有言実行してちゃんと連れて帰るの……。ハピエン……。
・山あり谷あり。仲良くなってからの実は敵でしたパターン。観てる側も、最初からバレたら対立するのがわかってる。そしてお互いの本性がバレる。そして対立。わかってる。わかってるからこそ、最後の和解してハッピーエンドまで想像できるから安心して観られる。
・白人側だけど、主人公側の褐色人種に対してもちゃんと心を持っているヒロイン。そして惹かれる主人公(ヒーロー)。最後の方で地図も見せちゃってるしね(渡してた?)。
・ハピエン好き。

アクション

・派手。とにかく派手。火薬使いまくりじゃん。景気がいい時の日本の刑事ドラマみたい(偏見とイメージ)。まぁインド景気いいもんな……(偏見とイメージ)。
・戦闘のアクションシーン、良い。武器を使わない殴り合い、蹴り合い、良い。当時のライフル的な銃を使って顔面やったり打つんじゃなくて殴ったりするのに使う時の動きが良かった。日本だと殺陣とか組手に見えちゃう事があるから……。インド(外国の)映画だからっていう先入観もあるかもだけど。
・神話的に意味があったらしいけど、肩車しながらは難しいと思う。筋肉凄いな。
・銃で遠くから的の中心を撃ち抜く技術がお有りなのに、弓矢もできるんです????(これも神話的な意味がちゃんとあるらしく、矢が尽きない矢筒も神話的な道具だったらしい。いや、確かに延々と矢放ってるな。とは思ったけど)
・ビームとラーマの2人が強すぎる。筋肉凄い。
・派手派手なアクションのおかげで3時間ダレずに観れた気がする(過去に観た『アバター2』は正直途中でダレた)。炎や銃、肉弾戦、爆発、が要所要所で入ってくるから暗いストーリー、心理描写も際立つというか……。コントラストがつく? というか……。

その他

・ラーマが不死身すぎる。木が体に刺さったりして動いたら失血死しそうだけど。
・ゆーてビームもだな。
・最初の、ラーマ対大勢の現地人。の後。勲章もらったり褒められたり、とかのシーンで、あれだけ同胞を傷つけてイギリスへの忠誠を見せたのに選ばれなかったの、だいぶメンタルきてそうだったよね。それすら、自分の国に武器を持って帰る為。って自分をコントロールできるの強い。
・イギリスの、現地人に容易く勲章をやってやるものか。っていう見下しの精神を感じる。
・ラーマの過去では1発の銃弾が6ペンス(うろ覚え)だったのに、現代では1発1ポンドに値上がり(?)してたのちょっと笑っちゃった。大英帝国もそろそろ怪しかったんだろうな。
・天竺奇譚さんのnote読んでの補完が多いけど、ダイヤモンド、真珠の産地だったんだ……。てっきり香辛料と砂糖だけだと思ってたわ……。てかそもそも砂糖もだっけ? 怪しい……。
・天竺奇譚さんのnote読むまで、宗教の事にまっっったく気が付かなかった。そういや色んな宗教あったね、インド。
・大英帝国、罪深いな。
・エンディングで、日本だと月には兎がいる。みたいに、インドだと鹿がいるのか……。
・話に出てきたインドの神様、ガネーシャしかちゃんとは知らなかったし(しかも幸福を持ってきてくれるとかなんかそうフワッとしたイメージ)、シヴァも名前だけ知ってる程度。あとは字幕でビームも神様関連の名前ってわかったくらい。インドの事なんにも知らないな……。

↑読ませて頂いた天竺奇譚さんのnote。3つ読んだ。



 最終的な感想をまとめると、超王道ストーリーで、アクション派手派手の火薬&爆発マシマシ、被支配側の下剋上(?)でハピエン!!
 ……みたいな? 語彙力がほしい。

 インドの事をちゃんと詳しく知らなくても、アクションや爆発、超王道のストーリーで楽しめる部分多いかな。っていう印象。
 でも、ちゃんとインドの事を知ってると、もっと楽しめるし、落ちるシーンで気持ちがもっと落ち込めるし、大英帝国側への見方ももっと変われるだろうな。って感じ。
 どの映画でもそうだけど、その映画に必要な知識を持っていれば持っているほど、色んな見方、考え方ができそうだな。って再確認できた映画でした。
 映画館で観れてよかった!! エンタメ最高!!

 

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