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子育ての大丈夫は大丈夫でないことのほうが多い

ベビーシッターのsonokoです。

「大丈夫!」
「様子を見ましょう!」
子育てに悩んだ時に言われるフレーズだけど、悩みの沼にハマっていると『大丈夫』の効力なんてゼロに近い。

息子の小さい頃の子育ては大丈夫とは程遠いオンパレードでした。
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⚫︎ミルク飲まない。
→1回量が80ccから増えず。何リットルのミルクを排水溝に流しただろうか。
⚫︎離乳食食べない
→1歳3ヶ月までベビーダノンとバナナしか食べず。現在、何でも食べる食べ盛り!
⚫︎歩かない
→つかまり立ち歴1年を経て、1歳8ヶ月で歩いた。
⚫︎しゃべらない
→2歳3ヶ月でようやく喋り始めると言葉が溢れ出て、1年間で2年分の遅れを取り戻す。
⚫︎トイレが完了しない
→おしっこは4歳、うんちは小2で完了。
⚫︎身長が伸びない
→結局、伸びず。3歳から現在も365日成長ホルモン注射の治療中。
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結果オーライなことも結果的にうまくいかないこともあったけど、
病院では「様子を見ましょう。」
周りからは「ゆっくりで大丈夫よ。」

1214gの小さく生まれた体でハンデがあるのは分かっていたのに、周りの子に追いつきたくて見えない未来に必死だった。

専門家に様子を見ましょうと言われたら、それ以上の手立てがない気がして途方に暮れるしかなかった。

0歳の成長は一瞬って言うけど、
息子よ、今日も変化はないのかい?
週単位でも月単位でも変わらない我が子の子育てなんて全然楽しくなかった。

いっそ、鼻からチューブ入れて栄養を取りたい...
障害の診断が下りてくれたら、療育に通えるのに…
無期限のグレーゾーンの中で、もがいているのが苦しくて白黒はっきりしたほうがラクに思えた。

ベビーシッターになって、どんなお母さんも悩みを抱えていることを知った。
『苦しむお母さんに同じ思いをして欲しくない』
その思いが根底にあるから簡単に「大丈夫!」って言わない。

大丈夫なのは結果論でしかないから、お母さんたちは悩んでる今をどうにかしたいんだよね。
「大丈夫」と言うのなら「大丈夫」の理由づけをセットにして伝えることが必要。

上手くいかないかもしれないけど、
「これはどう?」
「上手くいかないかぁ。」
「じゃあ、これやってみる?」
お母さんと作戦会議して試すほうが、ただ待っているより少しでも前に進めるような気がする。

子どもと遊ぶだけではなくて、生活ごとまるっと包み込んで根気強く悩みと向き合っていきたい。

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