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オススメ映画を紹介するよ! 「こんなレストランは嫌だ」編

レストランを舞台にした映画ってたくさんあると思います。最近アマプラでレストラン絡みの映画を続けて見たのですが、大喜利「こんなレストランは嫌だ」のお題の回答にどれも当てはまるレストランでした。ということで簡単に紹介します。

ザ・メニュー

有名シェフのジュリアン・スローヴィクが極上の料理をふるまい、なかなか予約が取れないことで知られる孤島のレストランにやってきたカップルのマーゴとタイラー。目にも舌にも麗しい料理の数々にタイラーは感動しきりだったが、マーゴはふとしたことから違和感を覚え、それをきっかけに次第にレストランは不穏な空気に包まれていく。レストランのメニューのひとつひとつには想定外のサプライズが添えられていたが、その裏に隠された秘密や、ミステリアスなスローヴィクの正体が徐々に明らかになっていく。

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あらすじで予想がつきます。招待客は殺されたり痛めつけられたり心の恥部を晒されたりします。ブラックコメディとして見ることもできますが、「痛たたた」という場面もあるのでお気をつけください。レイフ・ファインズ演じるシェフと、顔の造作と目力が半端ないアニャ・テイラー=ジョイの心理戦が見どころ。料理はどれも芸術的ではありますが、お腹いっぱいにはならなそうです。

ハウス・オブ・スポイルズ 魔女の厨房

ブラムハウスが贈る「ハウス・オブ・スポイルズ~魔女の厨房~」は、野心家のシェフ(アリアナ・デボーズ)が田舎にレストランをオープンするところから始まります。厨房での混乱や自己不信に悩まされることになりますが、そこではシェフを常に妨害しようとする魔女の亡霊とも闘わねばなりませんでした。

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「ザ・メニュー」が結果的に有名高級レストラン
の終焉を描いたものであるとすれば、コチラはレストランが生まれるまでの苦しみを描いた作品でしょうか。

上記のあらすじはまるでやる気がないのでよくわからないかもしれません。有名レストランで修行をした女性シェフが、職を投げ打って自分の店を持つまでの物語です。とは言え、オーナーやスポンサーの意向には従わざるを得ず、もともとの料理の腕に対しての自負からかスタッフとも上手くいかず、ほとんどワンオペにならざる得ません。さらにはゴキブリなどの虫やカビにも悩まされ、幻覚、遂には幽霊なども出没するようになります。怪奇現象は起こりますが、ホラーに偏るのではなく、あくまで女性シェフの苦悩に主眼が置かれています。見る人によっては肩透かしを喰らうかも。でも最終的には「魔女の継承」になるんですよね。

料理は途中からオーガニックになって見た目は良くありません。料理から虫がわらわらと出てくる場面もあったりするので、食事時には見ないでくださいね。

森の中のレストラン

恭一は森の中で自殺を図るが失敗し、猟師の欣二に助けられる。数年後、彼は欣二が所有していた、森の奥のレストランを任されていた。フレンチの名店で腕を磨いた恭一の料理は評判を呼び、遠方からの客も多い。しかしその一方で、森で命を絶とうとする者が“最後の晩餐”を求めて来店するという噂もあった。ある日、絶望を抱えた少女・沙耶が森にやって来る。

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先に突っ込んでおくと、配信だからか役者の問題なのか、セリフが聞き取り辛いです。もっとはっきり喋って! 主役の恭一を演じているのが本職の役者さんでなくて、及第点の演技はしていると思いますが、あえてキャスティングした効果は感じられません。沙耶役の畑芽育は「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」のめいちゃんとして一部には有名です。当時から可愛かったですが、立派に成長して本作を支えています。他にも奥菜恵、佐伯日菜子らの懐かしい名前も。

映画は自ら死を望む人々に対して「ゲートキーパー」の存在が必要である、というテーマなんだと思います。でも沙耶一家のDVの描写もなんだかなぁと感じちゃいました。一番納得いかないのは、交通不便な森の中のレストランであるのに、中傷ビラが一晩で無数に貼られていたこと。貼りにくるのも大変だし、住宅街ならダメージもあるだろうけど、このレストランじゃ目にする人も店の人しかいないし効果薄いのではって思いました。

因みにこの映画、内容に比して映画.comやFilmarksでの評価が異様に高いです。うーん、なんでかな。

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