オススメ映画を紹介するよ! 「こんなレストランは嫌だ」編
レストランを舞台にした映画ってたくさんあると思います。最近アマプラでレストラン絡みの映画を続けて見たのですが、大喜利「こんなレストランは嫌だ」のお題の回答にどれも当てはまるレストランでした。ということで簡単に紹介します。
ザ・メニュー
あらすじで予想がつきます。招待客は殺されたり痛めつけられたり心の恥部を晒されたりします。ブラックコメディとして見ることもできますが、「痛たたた」という場面もあるのでお気をつけください。レイフ・ファインズ演じるシェフと、顔の造作と目力が半端ないアニャ・テイラー=ジョイの心理戦が見どころ。料理はどれも芸術的ではありますが、お腹いっぱいにはならなそうです。
ハウス・オブ・スポイルズ 魔女の厨房
「ザ・メニュー」が結果的に有名高級レストラン
の終焉を描いたものであるとすれば、コチラはレストランが生まれるまでの苦しみを描いた作品でしょうか。
上記のあらすじはまるでやる気がないのでよくわからないかもしれません。有名レストランで修行をした女性シェフが、職を投げ打って自分の店を持つまでの物語です。とは言え、オーナーやスポンサーの意向には従わざるを得ず、もともとの料理の腕に対しての自負からかスタッフとも上手くいかず、ほとんどワンオペにならざる得ません。さらにはゴキブリなどの虫やカビにも悩まされ、幻覚、遂には幽霊なども出没するようになります。怪奇現象は起こりますが、ホラーに偏るのではなく、あくまで女性シェフの苦悩に主眼が置かれています。見る人によっては肩透かしを喰らうかも。でも最終的には「魔女の継承」になるんですよね。
料理は途中からオーガニックになって見た目は良くありません。料理から虫がわらわらと出てくる場面もあったりするので、食事時には見ないでくださいね。
森の中のレストラン
先に突っ込んでおくと、配信だからか役者の問題なのか、セリフが聞き取り辛いです。もっとはっきり喋って! 主役の恭一を演じているのが本職の役者さんでなくて、及第点の演技はしていると思いますが、あえてキャスティングした効果は感じられません。沙耶役の畑芽育は「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」のめいちゃんとして一部には有名です。当時から可愛かったですが、立派に成長して本作を支えています。他にも奥菜恵、佐伯日菜子らの懐かしい名前も。
映画は自ら死を望む人々に対して「ゲートキーパー」の存在が必要である、というテーマなんだと思います。でも沙耶一家のDVの描写もなんだかなぁと感じちゃいました。一番納得いかないのは、交通不便な森の中のレストランであるのに、中傷ビラが一晩で無数に貼られていたこと。貼りにくるのも大変だし、住宅街ならダメージもあるだろうけど、このレストランじゃ目にする人も店の人しかいないし効果薄いのではって思いました。
因みにこの映画、内容に比して映画.comやFilmarksでの評価が異様に高いです。うーん、なんでかな。