オススメ映画を紹介するよ! 芦田愛菜だよ!編
「国民の娘」こと芦田愛菜さん(以下敬称略)。絶対的な好感度と、言わずと知れた演技力、博学多才、さらには時折見せる抜け感も絶妙で、誰からも一目置かれています。とは言え成長してからの映画出演はそれほど多くなく、「はたらく細胞」の出演が決まっているものの、2年に1本くらいのペースのようです。学業に比重を置いているのでしょうね。「星の子」がかなり良かったので、それを中心に短めにまとめてみます。
星の子
ホラー以外の宗教ものは苦手なので、ちょっと避けていました。配信期間終了間際ということで駆け込みで鑑賞です。
まずは芦田愛菜。演技、表情含め素晴らしかったです。ジャンル分けするとしたら、「美少女」で間違いないと思うのですが、彼女の強みは「普通の女の子」を演じられること。派手さや所謂「オーラ」を消し去って、いかにも普通のクラスにいるよねって女の子になりきっています。子どもと大人の中間にいる、そんな雰囲気も(当時の年齢的に地なんだとは思いますが)自然でした。
新興宗教2世をテーマとしていて、大きな事件が起きるわけではなく、割と淡々と中学生の日常が語られていきます。芦田愛菜演じるちひろにとっては、親が信仰している宗教はごく自然で、いかにも怪しい飲料水も日々普通に飲んでいます。宗教を通しての友人もいますが、学校で周囲の友人とも普通に過ごしています。特別ではない、普通の中学生。
信仰はしているものの、全肯定しているわけでもなく、家を出た姉が教えてくれた禁忌であるはずのコーヒーはこっそり飲み続けています。学校の先生への仄かな初恋と失恋を絡めて、ちひろは「自分の頭で考えて判断すること」を学び、成長していきます。映画を見ている人はおそらく「そんな宗教やめちゃえばいいのに」と感じるはずです。でもちひろにとっては愛情かけてくれる父母も大好きで、崩すことのできない親子の絆が確かに存在するのです。
全て知っていながら迎合するのではなく、言うべきことは言いつつ親友ととして側にいるなべちゃんの存在が頼もしかったです。ちひろに興味がある男子に「あの家はだんだん貧乏になっていく」と事実を伝え、それをあっけらかんとちひろにも言う。冷たいわけではなく大切な時には側に寄り添う。ちひろの周囲の問題ではなく、ちひろ本人への確かな視線があたたかく、支えとなっていました。
一方岡田将生演じる数学教師。外見や表面上の人当たりは良く、いかにも先生っぽい熱さもあるのだけれど、これっぽっちも寄り添うことはありません。教室でブチ切れて、ちひろの家族のことまで蔑む発言をしてしまう。教師としても懲戒ものだし、人としても最低。因みに授業も講義形式の昭和の指導ですね。これだけ整った顔で嫌な感じを出す岡田将生も流石です。
物語は宗教のセミナーというか旅行というか、大規模な集会でラストを迎えます。永瀬正敏、原田知世(!)演じる両親と、ちひろが星空を見上げ、微妙にすれ違った会話をする、ちょっと理解が難しいオープンなエンディングです。それまでのちひろを通して、何を考えるかは私たちに委ねられたようです。
この作品、芦田愛菜以外でも見上愛、蒔田彩珠ら若手の才媛も出演しています。岡田将生と高良健吾は「1122」コンビですよね。残念ながら現在(2024.09.22.)ネトフリもアマプラも配信は終了していて、検索すると「推しの子」が候補に上がってくるのでご注意を。
メタモルフォーゼの縁側
芦田愛菜、主題歌歌っています。上のMV見て聴いてね。
映画については、古川琴音さんを紹介する記事で触れました。
上の記事にも書いたんですが、大好きな作品です。そして泣けます。芦田愛菜が走ります。そう言えば「星の子」でも走っていました。芦田愛菜がBL漫画を描きます。絵が微妙に下手です。それがまたいい。コチラも是非ご覧ください。
パシフィック・リム
芦田愛菜を世界に知らしめたと言っても過言ではない「パシフィック・リム」。怪獣もロボットも大好きなので、続編含めて劇場で観ました。その冒頭でカイジューから逃げ惑い、泣き叫び、そしてここでも走る芦田愛菜! 7歳にしてもう名女優ですよ。彼女を見るだけでも、いや、作品も素晴らしいので(続編はともかく)これまたぜひご覧ください!