オススメ映画を紹介するよ! 嫌いになんてなれない前田敦子再び編
相変わらず数々の映画で大活躍の前田敦子さん(以下敬称略)。既に一度まとめています。
今回鑑賞済みの出演作品がたまったので、再びまとめを書いてみました。前半長め、後半短めで!
旅のおわり世界のはじまり
この映画、自分の好きポイントが多数入っていて、たまらなくいいです。シルクロードの街、雑踏、異国の言葉、バザール。そして迷い込む非現実の世界。外国の全然知らない街で、なんとかなるだろうと市場を彷徨ったり、結局なんとかならなくて変哲もない店でどこにでもあるようなパンを買っちゃったりする。わかるんですよね、こういうの。自分もシドニーひとりで旅した時、地元の人が入るようなレストラン覗いてみたら怖くなって結局コンビニで食事買ったり、ありました。後に中国暮らしした時はローカルな店にも平気で入れるようになったけど、初めての街ではなかなか勇気出なかったなあ。
で、前田敦子演じる葉子もバザール行くのにバス乗ったりします。バスって結構難易度高いんだよね。それから歩いているうちに何故か暗い方へ暗い方へ行っちゃったり。
中盤以降、夢みたいな劇場で「愛の讃歌」歌うのも良かった。決して歌唱力最高!とまでは言えなくとも、感情が溢れる歌には震えました。
日本とウズベキスタンの繋がりもエピソードとして登場します。全然知らなかった。行ってみたいなあ、ウズベキスタン。
海外ロケなので共演者は限られています。ちょっと嫌な感じも漂わす染谷将太良かったかな。最初から最後まで画面にいる前田敦子を堪能できる映画です。
イニシエーション・ラブ
ミステリファンには有名な「イニシエーション・ラブ」。最後の一行でひっくり返す破壊力。もう一回読み返したくなること必至の本です。
その映画化するって聞いて、どうやるの?ってずっと不思議に思っていました。原作では小説だからこそできる大ネタが仕込まれていて、映像化したら即ネタバレするはず。
で、結果的にはうまくアレンジしていたと思います。ただし、映画ではラスト近くで丁寧に説明しちゃっているので、「もう一回見たい!」とならないのが残念ですね。オチの見せ方は少し改変しているので、原作ファンは納得いかない人がいるかも。個人的にはそこは許容範囲かな。
ひとつ残念だったのは、原作の「Side-A」で描かれた結構濃厚なラブシーンが、ほとんどなかったこと。濃厚かどうかが問題ではなくて、「Side-A」にあるからこそラブシーンの意味があると思っています。映画ではどちらかというと「Side-B」のラブシーンに重きを置いていたような気が。役者さんの都合かなあ(以下略)。
なんかあまり評価していない書き方になってしまいましたが、前田敦子の多面的な魅力が味わえる作品だと思います。劇中流れる当時のヒット曲にも注目です。
あしたの私のつくり方
女優前田敦子がスタートした映画です。成海璃子とのW主演。2人とも15,6歳くらい。演技慣れしている成海璃子が安定した演技を見せる一方、前田敦子も将来性を感じさせる好演です。個人的にシスターフッド的な映画好きなのでこの作品も良かったです。それにしても、この当時はガラケーでつながり合っていたんですねえ。
町田くんの世界
見て良かったなあと思える映画。野生的な魅力の関水渚、当時ほとんど無名だった細田佳央太の主役2人が初々しい演技を見せる一方、実年齢では一回り年長の前田敦子、高畑充希、仲野太賀らが特殊効果なしで高校生役として登場しているのも面白いです。ちょっと斜に構えた前田敦子もハマり役ですね。町田くんに癒され、誰もがハッピーエンドを期待するストーリー。ラストはファンタジックだけれど、それがいい!って思える作品でした。
そして僕は途方に暮れる
ダメ男裕一を演じるのは藤ヶ谷太輔。元J系とは言えクズっぷりを好演。この裕一、本当にしょうがないんだけど、何はさておき逃げ出したくなっちゃう気持ち共感できるですよね。解決よりも先送り。後のことは考えない。なかったことになったらいいなあ、なんて。わかるなぁ。
前田敦子は裕一の恋人役。静かに怒ったり、時には泣いたり。芯の強さを感じさせる前田敦子ならではのこれもハマり役です。
因みに、ラストで流れる「そして僕は途方に暮れる」。オリジナルで聴きたかったです。
不死身ラヴァーズ
「両思いになると消える」というSF的設定でありながら、一途な愛を正面から描いた本作。目下売り出し中の見上愛がひたすら可愛いです。でもちょっとこんな彼女いたら面倒だな、とも思います。
前田敦子はりの(見上愛)がバイトしているクリーニング屋の同僚として登場します。妊娠していて姉御っぷりも様になっていて、歳を重ねるに連れてこういう役も似合ってきましたね。さらに「両思いになると消える」秘密を知っている、物語上のキーパーソン。なんと彼女自身も消えてしまいます。
SF的設定ながら、最後は現実に着地。このあたりはどう評価されるのでしょうか。りのに一番近しい友人、田中を演じた青木柚が良かったです。持つべきものは信頼できる友ですね。
本作でも「前向性健忘」がひとつのギミックとして使われていますが、映画やドラマで流石にお腹いっぱい。そろそろ使用制限かけないと、って思いました。