オススメ映画を紹介するよ! 嫌いになんてなれない前田敦子編
AKBと言えばあっちゃんこと前田敦子(敬称略)ですよね。世代ではないけど。AKB卒業後、女優として活躍しています。経験を経ていい味出している役者さんになったのでは、と思います。例によって最近見た映画の中から、短めに紹介します。
もっと超越した所へ。
まずこれ、映画として面白いですから是非見てください。男女4組の恋愛群像劇で、クズ男たちに女性陣が愛想をつかすまでの物語、と思いきや。途中実はそれぞれがシャッフルした相手と付き合っていたという過去編を挟んで、彼を追い出した前田敦子が突如として覚醒します。第4の壁を乗り越え、部屋の壁も超越し、なんなら時空をも超越してしまいます。そしてラストは「マツケンサンバ」もかくやと思わせる大団円。「妥協してもいいじゃない!」という心の叫びが響きます。ちょっと何言ってるかわからない、という人も是非実際にご覧ください。書いた通りのことが起こります。
前田敦子は、デザイナーの真知子として登場。人として可愛いけど本当にクズな菊池風磨演じる怜人(意外に好演でした)をなかなか突き放せない、コチラもダメな真知子という役にフィットしていました。覚醒していくラストも素晴らしいです。
他にもブギウギ趣里(可愛らしかった!)、元乃木坂伊藤万理華、黒川芽衣がちょっとダメな彼女たちとして登場。男性陣では千葉雄大のあざと可愛さは反則級でした。
さよなら歌舞伎町
ラブホテルの店長として働きながら、一流ホテルマンを夢見る徹(染谷将太)。平穏な毎日のはずだったのに、その日はAVの撮影に妹が女優としてやってきたり、メジャーデビューを目指すミュージシャンであり彼女でもある沙耶(前田敦子)が所謂「枕営業」で男と訪れたりする。さらにベテラン店員(南果歩)は自宅で時効間際の指名手配犯を匿っていたり、ホテルに来た不倫警察カップルがそれに気づいたり。これだけ聞くとコメディタッチなのかなと思いますが、実際はかなり真面目に物語は進みます。報われないものや変わろうとしても変われない人たちのモヤモヤが描かれていきます。
前田敦子演じる沙耶もそんな感じ。当然望んでいなくても、メジャーデビューのためには身体を使わなければならない、そんな虚しさ。AKBでは天下を取ったあっちゃんですが、沙耶のやるせなさは十分に表現されています。でも劇中弾き語る歌ではメジャーデビューできなそうです。
様々な男女が描かれますが、共感を誘うのは韓国人のカップル。幸せになってほしいです。
くれなずめ
前田敦子はチョイ役です。成田凌演じる主人公吉尾の初恋の人。そんなに出番は多くないですが、高校時代から時を経て美しくなった同級生という設定にはピッタリですね。気の強さやキレ具合も彼女のキャラに似合っています。
若い頃のノリで大人になってもバカ騒ぎをするというパターンはあんまり好きではありません。せめて大学時代くらいまでにしておいて。しかし中盤から吉尾の隠された秘密(あまり隠す気はなさそうですが)が明らかになり、ラスト近くの超展開に続きます。ココは賛否両論ありそうですが。
監督は今話題の松居大吾。若葉竜也など他のキャストも注目です。とりあえず、「それが答えだ!」聴いておいてください。
コンビニエンス・ストーリー
この作品でも成田凌&前田敦子コンビ。現世とあの世の境界にあるらしいコンビニエンスストアを巡るファンタジックなストーリー。前田敦子は喋り方が普通でなく、明らかにこの世の人とは思えない恵子を演じています。それでいて色っぽさも溢れていて、加藤(成田凌)をある意味虜にするのも理解できます。
インタビュー記事などを見るとダンテの「神曲」を下敷きとしているようですが、どちらかというと日本神話のイザナギイザナミの方が影響強そうです。「ヒラサカ」という登場人物も出てきたし。ただあくまでファンタジーなので、スッキリした解決にはなっていません。そのあたりを飲み込めるかどうかが楽しめるポイントですね。
そばかす
別記事でも紹介しました。
今回紹介した作品の中では、この映画の前田敦子演じるキャラクターが最も彼女の良さを引き出していると思います。三浦透子演じる主人公と確かなシスターフッドを結ぶ元AV女優役。さっぱりしてそれでいて強さを持った、共感できる女性として描かれています。コチラ見るべき映画としてもオススメです。