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【いまさら】リングフィットアドベンチャーをクリアした感想

2019年10月に任天堂より発売されたリングフィットアドベンチャー。自宅で楽しくフィットネスが続けられると話題になり大ヒットした本作だが、発売から4年以上が経過した現在もなお遊んでいる人はごくわずかだろうと予想される。

このゲームのストーリーモードをいまさらクリアしたため、完走した記念として感想を述べてみる。

きっかけ

おっさんゲーム実況者

そもそも発売から3年も経ってからリングフィットアドベンチャーを始めた理由は、あるゲーム実況者の影響である。
(リングフィットアドベンチャーのことを、以降は”RFA”と記載する)

ニコ動YouTubeで活動しているハヤシさんは、マイクラの建築やホラゲの悲鳴で注目されるゲーム実況者だ。彼はコロナ禍にRFAのソフトを購入していたものの、ずっと箪笥の肥やしにしていたらしい。新年度を機に痩せようと、RFAを始めることにしたそうだ。

普段はマイクラとあつ森の動画ばかり視聴していたが、自称おっさんが運動するという生放送になぜか惹かれてしまい、興味本位で見てみることにした。するとRFAは想像以上にゲーム性が高く、魅力的な敵や美しい背景が登場することに驚かされた。そしておっさんが初見プレイでヒィヒィ言う様は見ていて爽快であった。

従来のフィットネス系ゲームは継続することの達成感が得られにくい仕組みだったため、RFAも同様なのだろうと発売当初は考えていた。それにそもそもNintendo Switchを持っていなかった。そのため購入することはないと思っていた。

しかし、工夫が凝らされたゲーム性を知って興味が湧いた。体調の都合で引きこもりがりだったこともあり、RFAで体を動かしてみようとなったわけだ。

ちなみにハヤシさんの動画は【DAY 8】以降配信されていない。彼は元気にしているのだろうか。

感想あれこれ

継続できたのか

結論から言うと、継続できたのは約3か月だった。その後は思い出したように月1回プレイし、1年以内にはクリアに漕ぎつけた。

2023.5.13 プレイ開始
~2023.7. 4 ほぼ毎日プレイ
~2023.8. 4 3日に1度
~2024.3. 3 月に1度 ←イマココ

何かにハマると2か月くらいは平気で続けるタイプのため、毎日プレイの時期も自分を追い詰めることなく楽しんでいた。しかしゲーム性には飽きがきてしまい、ストーリーもマンネリしてきて、徐々にプレイ頻度が減っていってしまった。

性に合っていた

RFAはフィットネス・RPG・アクションといった様々な要素から構成されている。組み合わせることで新奇な面白さが生み出される。代わりに、個々の具体性や多彩さが失われるせいで「RPGとしては微妙」のような弱点ともなる。

生来作業ゲーを好む私にとって、単調さやレベル上げは苦にならない。むしろ同じ動作を繰り返して地道な目標をクリアしていくことこそ楽しい。そしてRFAを始めた目的が体を動かすことだったため、ストーリーの奥深さやアクションの難易度よりもフィットネスに重きを置いていた。

性格にも状況にもぴったりだったおかげで、3か月無理なく続けられたのだと思っている。Wii Fitならこうはいかなかっただろう。

月1でもいい

プレイ頻度が極端に減ってもクリアに至った理由は、継続することを諦めたからだ。習慣でもなければ頑張らないと続けられないし、飽きたものを無理に続けても楽しくない。だからしばらく寝かせておいて、またやりたくなったらやればいい、と思うことにした。

忘れていた何かをふと思い出し、懐かしいな、ひさしぶりにやってみようかな、と手に取りたくなる機会は意外とある。私の場合はそれが月1くらいのペースでやってくる。そういう余裕のある日に、リングコンを発掘してプレイすればいい。

体力維持には散歩かスクワットでもしておけばいいから、特別にRFAをしなければならない理由はない。わざわざ楽しくないことに労力を使わなくても困らないのだ。

肩凝りの救世主

定期的にRFAをプレイするのにはもう一つ理由がある。それは肩や首が凝って頭痛が起こったとき、腕系のフィットネスで肩凝りが劇的に改善するからだ。

ひとつのことに没頭するとついつい同じ姿勢で1日中過ごしてしまう。特に座りっぱなしだと、首筋が凝って頭への血流が悪くなってしまい頭が痛くなる。NSAIDsを飲んでも姑息的で、凝りをほぐしてやらないとすぐ再発してしまう。

肩凝りは肩回りの筋肉を動かせば治る。ただ腕をぐるぐる回すだけでも効果がないわけではないが、10秒回せば飽きるし、首には効果が少ないように感じる。RFAは肩回りの様々な筋トレを提供してくれるという点でとても助かっている。

RFAのRTA走者

ある日、YouTubeでRFAのRTA走者を見つけた。
てっきりコントローラーを騙して運動したことにするのだろうと思ったら、まさかの全部お手本通りにフィットネスしている!

これが、えぬわたさんである。
かつてはYouTubeでRFA解説動画を投稿されていたが、引退の後にチャンネルを削除して活動を終了されている。現在はRTA in Japanチャンネルで公開されているRTA in Japan Summer 2021 (Stage1 100% clear RTA)の動画のみ閲覧できる。

普通のゲームにおけるRTAでも集中力と体力が必要とされるのに、コントローラーは自身の体。途中休憩を挟みながらとはいえ、25時間走り続けること自体が驚愕である。そこら辺のウルトラマラソンとも比べ物にならない。

我々一般人、RTAはできなくても走者のプレイ方法を真似することはできる。走者の超人プレイを体感したり、あるいは挑戦して心折れたりするのも楽しい。以来、私は「腿上げ空気砲走法」を取り入れて経験値を稼ぐようになった。

これから

クリア後要素

図鑑を見て気付いてはいたが、クリア後に新たに解放されるマップやアイテムがあるようだ。今後はこれらのコンプリートを目指したい。もちろん頑張らない範囲で続けるつもりだ。

そういえばフィットネスの回数やミニゲームの記録で称号が獲得できる。これもできればコンプリートしたいが、称号が全部でいくつあるのかゲーム画面ではわからない。でも達成条件を調べたら心が折れてしまうかもしれないからやめておこう。

リングコンは耐えられるか

強靭な素材でできているリングコンだが、どうやら壊れることがあるらしい。といっても、輪っかがちぎれてしまうわけではない。リングが縦長に歪んでしまい、最大まで押し込んでもセンサーが十分に反応しなくなるようだ。

いまのところは問題なく遊べているし、もし不具合が起こっても任天堂パーツ販売のページからリングコンを単体で購入することができる。しかし、いつかはリングコンの生産が終了するとなれば、買い置きをしたくなるかもしれない。

体力維持のために

RFAは気が向いた時にプレイするとしても、引きこもって座りっぱなしというわけにはいかない。いまも肩こりや自律神経の不調に困っているし、生活習慣の中に取り入れる行動や心がけが必要だ。

スキマ時間に散歩や軽い筋トレをおこなったり、1時間に1回は立ち上がって体を動かしたりしよう。あとは十分な飲水と栄養バランスのいい食事、体調に合った睡眠にも気を付けたい。

こうして健康意識が高まったことに関してもRFAは一役買ってくれた。奴は我々を運動させるだけでなく、いつの間にか頭の中にまではたらきかけていたらしい。そう思うと、健康への執念がこの作品から感じられるのも無理のないことかもしれない。

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