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3日坊主で終わらない〜勉強の続け方〜
「資格試験のために毎日勉強しよう」と決意したのに…
社労士試験の受験を決めた3年前のことです。最初は意気込んで計画を立てました。「平日は毎日2時間、週末は4時間勉強する」という完璧なスケジュールを作り、テキストや問題集を机に並べて、やる気は十分でした。
しかし、現実は甘くありませんでした。初日は予定通り進んだものの、2日目には仕事で残業が入り、勉強時間を確保できませんでした。「今日は仕方ない。明日取り返そう」と思ったものの、3日目になると「今日もいいか…」と後回しにしてしまい、気がつけば1週間が経過していました。
あの時の私は、「勉強を習慣にする」という意味を間違えていました。「最初から完璧にできなければダメだ」と思い込んで、自分に必要以上の負荷をかけていたのです。でも、今になって思うのは、たとえ1日5分でも、ほんの少しずつでも前に進むことが大切だったということ。当時の自分がこの記事を読んでいたら、少しは肩の力を抜いて取り組めたのではないかと思います。
勉強を習慣化するのが難しい理由
原因は3つあると分析しています。
高いハードルを設けてしまう
不規則な生活による時間確保の難しさ
曖昧なゴール設定
ひとつずつ解説します。
高いハードルを設けてしまう
例えば、毎日1時間勉強するとかテキストを20ページ進めるとか、普段勉強していない方がいざ勉強を始めるのであれば、1日10分やれば十分でしょう。
10分だけじゃ試験に受からないと思うでしょうが、勉強を続けられない限り試験に受かることはないです。10分の勉強はあくまで最初の一歩なので、勉強に慣れてきたら30分や1時間に伸ばせばいいと思います。
逆にいうと、最初から1時間勉強できると思っている方は自惚れていると思いますね。勉強慣れしていないと机に1時間向き合うことすら難しいです。
それくらい高いハードルだと思ってください。
不規則な生活による時間確保の難しさ
勉強時間を確保しようと思っても、忙しい日常生活の中ではスケジュールが乱れがちです。たとえば、平日は残業が続き、週末には友人との予定が入ると、計画通りに勉強を進めるのが難しくなります。
自由に時間を調整できる環境であれば、勉強を継続しやすくなりますが、皆が自由に調整できるわけではありませんので、この部分が一番習慣化を邪魔するポイントかもしれません。
曖昧なゴール設定
勉強を始める際、「資格を取りたい」「英語が話せるようになりたい」などの目標を立てる人は多いですが、これらのゴールは具体性が欠けているため、日々の勉強にどう結びつければいいのかが分かりにくくなります。
曖昧なゴールを設定すると、何を勉強すべきか迷ってしまい、成果を実感できずに続かなくなってしまいます。
では、どうしたら良いでしょうか。
具体的な取り組み方
習慣化できない理由の逆を行えば良さそうですね。解説します。
小さなハードルを飛び越え続ける
高いハードルから小さなハードルへ変更しましょう。試験に受かることは一旦隅に置いといて、テキストを1ページ読む、もしくは、問題を1問解くことを目標にします。達成できたら自分を褒めましょう。
昨日の自分より成長できたはずです。重要なことは昨日までの自分と変化したことを認識することです。
隙間時間の活用
さて、学習を続ける上で最重要と言っても良いのが、隙間時間の活用です。
皆さんは、朝起きてから寝るまでの間に、何もしていない時間はありませんか?
例えば、電車に乗っている時やトイレにいる時、食事中など。
私は、出勤の際に駅へ向かう道中、音声で学習コンテンツを学習していました。また、電車の中ではテキストを読み込んでいました。
勉強だけに専念できる時間を確保することは難しいので、今まで何もしていなかったタイミングに学習という行為を取り込むことが大事です。
意外と隙間時間だけで、1時間〜2時間/日くらいあるので、積み重ねると年間数十時間から数百時間の勉強時間を確保できます。
明確なゴール設定
最終ゴールとして試験に受かることを掲げることはいいと思いますが、中間ゴールを設けたほうがいいでしょう。某人気ゲームを想像すればわかりやすいと思いますが、1−1、1−2、1−3みたいにステージが分かれており、クリアを重ねていくとゲームクリアになると思います。
皆さんはいきなりゲームクリアを目指しているので、1−1、1−2になり得る中間ゴールを設定しましょう。
私が社労士を勉強していた頃は、労働基準法の「労働契約締結時の規制」を勉強して、過去問や問題集を解き、分からない問題を無くす。みたいに中間ゴールを設けて取り組んでいました。
学習時間の見える化
割と大事なことだと思っています。
私は、Studyplus(通称:スタプラ)を活用して学習した時間を見える化していました。
iPhoneのアプリを使って、毎回学習時間を記録してデータを見える化しています。自分がどのくらい時間を投下したのか認識することで、こんなに頑張っているんだと自信になります。
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スタプラは、学習時間を記録するだけでなく、自分と同じように勉強している方の学習記録を見ることもできるので、刺激をもらうことができます。
共に学習を続けていきましょう!