【社員インタビュー】世の中に不可能はない!エースエンジニアに聞いた“エンジニア観”とテクノロジーの未来
デザイングループの折口です。
本日は、ソニックス東京本社ラボ所属のエンジニア、立花さんにお話を伺います!ソニックスきっての個性派だけど、みんなから頼られ愛される立花さん、どんなお話が聞けるのかめちゃくちゃ楽しみです!!
インターネット社会への危機感からエンジニアという生き方へ
小学校3年生くらいですね。親父がもともとSEで、自作のPCが家に何台かあったので、それの古いやつをもらって。当時はプログラムをしているっていう自覚もなかったですけど。
いやいや、特に教わってないです。遊び感覚でした。マインスイーパとかソリティアとか…当時、アリーナっていうマスを進めて戦う攻略ゲームが僕は好きでした。あと当時のホームページは、文字が横に流れて「ようこそ私のホームページへ」って表示されるみたいな、<MARQUEE>(マーキー)っていうタグを使ったものが多くて、すごい面白いなと思って真似して遊んでましたね。HTMLとJavaScriptで作ってました。
いやいやいや、そんなのは全く考えてないです。ただ遊びの一つで、ポケモンをプレイするのと同じ感覚でした。
それは中2ですね。学校でパソコンの授業があって。みんな最初はゲームとかで遊ぶんですけどすぐに飽きて、最終的に行き着くのはオンラインチャット。そこで誹謗中傷しまくるっていう。僕はやっていないんですが、それを横で見ていて「なんかインターネット社会やばくね?」って思ったんです。このままパソコンが流行って、みんな顔が見えない相手に暴言吐きまくる世界になっちゃうんじゃないのかなって。これはなんとかしないといけないと危機感を持ちました。あと、小学生の時に町田に越してきたんですけど、そこから転校生として味方もいない状態だったので、周りに舐められないようにって気持ちでずっと過ごしてきて。でも中学生になってそんな生き方に疲れてしまって。そんなときに、僕の名前は「優しい人」って書きますけど、じゃあそのテーマに沿って生きてみるか、と思って。
はい。どうやって優しくするかって考えた時に、「インターネット社会をいいものにしよう」っていう形で腑に落ちたんです。インターネットを通じて人々をより豊かにしていこうと。それが僕らしい優しさの提供の仕方かなっていう結論です。
ソニックスとの出会い
専門学校を卒業後、新卒で入った会社でのちにソニックスの代表となる吉澤さんに出会いました。当時は僕も会社作ろうかなと思っていたんです。3D関連の仕事したいなと思っていて、自分で会社を起こしてやるか、すでにそれをやっている会社に入るかどうしようかなってときに、吉澤さんが新しく会社作るっていう話になって。
自分がやろうと思っていたことがすぐにできるかはわからないし、できないかもしれないけど、その会社で経験することは必ず役に立つだろうと思いました。
なんだかんだ吉澤さんとはずっと一緒にいたので、吉澤さんからしてみれば、そんなこと考えてたのか?って思うかもしれませんけど。言えば来るだろうって思ってたんじゃないかな。
いい会社になったと思います。これだけ多くの人が入ってきて、いろんな分野に貢献できるようになって、先行きもいいですよね。どれだけ会社がでかくなっても、足場を固めておかないとすぐ崩れてしまうので、きちんと目の前のことをやっていくってことが大切で。そのくらい会社って生き物なんですよね。手を抜いていい瞬間なんてなくて、常に新しく入ってくる人たちのことを気にしないと腐ってきますから。そこをきちんとやってさえいれば、大丈夫だと思います。
不可能なものを可能にしていく工程が楽しい
会社として、エンジニアが働きやすいような仕組みを考えて提案したり、教育も含めた社内への導入だったり、あとは事業になる前の実証実験とか…。先端事業の研究と新規事業の価値提案という感じですかね。例えばKotlin for server sideは山田さん(東京本社ラボ リーダー)が結構昔からキャッチアップしてて、会社で使えるんじゃないかと。結果、今いろんなプロジェクトで導入されていますが、それは社内での啓発と育成の結果かと思います。
塩尻MaaSプロジェクトで協力企業として参加させていただいたITSスマートポール実証実験などもそうなんですが、世の中に事例がないことを積極的にやりたいと思ってますし、今やらなきゃいけないことだと思ってます。
作れるってわかってるものを作っててもつまんないなって感じですね。だって、作ったことあるんだもん。もちろん、それはそれで、じゃあ次はもっと効率良く作るとかそういう方向にチューニングしていくのも大事ですけど、僕はどちらかというと新しいものに賭けていきたい人間で。その方がクリエイティブ。
さっき話した新卒で入った会社で、入社1ヶ月後くらいに管理部門の偉い人が辞めたんですけど、送別会の時に青いバラを持っていったんです。青いバラって、もともとバラの色素に青は存在しないので、作るのが難しくて。そこから青いバラの花言葉って「不可能」とか、転じて「可能性」とかの意味があるんですけど、花束を渡して「僕は不可能を可能にする、そんな人になります。どうか覚えててください。」って言いました。
やっぱり一見不可能なものを可能にしていくっていう、その工程が楽しい。
エンジニアはライフスタイルみたいなもの
僕はなんか、エンジニアってライフスタイルみたいなものだと思ってるんで。生活してる中で日々色々な課題に直面して、こうやったら解決できるんじゃないかっていう、何かを解決していくっていう人生の過ごし方。仕事でもあるけどプライベートでも大いに役立つ。それをソフトウェアで解決するのか、DIYするのかは内容によるんでしょうけど、そこもやっぱりそれぞれが自分の“エンジニア観”をどう見ているか次第ですね。
職業プログラマーとして考えてるんだったら、なかなか自分の生活を最適化することはしないでしょうし。全てをプログラムで解決しようとしちゃったり?これは偏見ですが。
考えた結果、何もしなくてよかったってこともいっぱいありますからね。
エンジニアって、何かを作ろうとしちゃうんですよね。でも作らなくていいことの方が多いというか、作ったことで起きる弊害ってのもやっぱりあるので。基本的に世の中って作用反作用の法則で、なんか取り入れたらその分なんか外さないといけないとか、新たな問題が起きるじゃないですか。なにも問題ないってことはないんです。
全てが解決された結果、なんか幸せに感じなくなってしまったっていう…、ちょっと怖い話です。
そうです。ちゃんと人のためになってるかどうか。作り手じゃなく、問題に対してどうかっていうところを意識しないといけない。
不可能なことはこの世に存在しない
今僕がやっているのはスマートポールとかなので、スマートシティ関連、これは多岐に渡るんですけど、その一つ一つをデザインしていく感じなのかなと思います。
例えば街中にARがあってそれがメタバースとくっついて、その都市自体が仮想空間として実空間とほぼ同一のものを持っていて、仮想空間で何かをするとリアルの世界にも反映されるみたいな、未来都市。
やはりこれからメタバースは外せないと思っていて、でも僕らがいきなりメタバースを作りますって言ってもなんか怪しいじゃないですか。まずこのメタバースというものの定義が非常に曖昧なので、もうちょっとブラッシュアップしていく必要がある。正直、ウェブサイトが3D表示になって奥行きを持って、歩きながらコンテンツを見ていけるようなものになったらそれも仮想空間、メタバースじゃないですか。
ただうまく表現しないと見づらくてしょうがない。そもそも歩きたくないし(笑)。見せ方は難しいんですけど、そういうふうになっていくとは思います。
一方で都市がスマートシティとして持つべきサービス、例えば住民票に登録するとか。そういう都市OSの部分は、めちゃめちゃ地味なので面白いかというとアレなんですけど。
でもそこが出来上がってくると、どっかのタイミングで社会基盤がメタバースに変わっていくと思うんで。そのための仕組みを1個1個作っていけば、いつか繋がってくると思ってます。
面白いことしたいじゃないですか。正直、フィジカルの世界ってつまんないことばかりなので。制約事項がありすぎる。例えば事故で足が不自由になったら、いろいろと制約が出てきそうですよね。でも仮想空間だったら?
みんなが現実世界で抱えてるいろいろな問題、例えば自分の性別で悩みながら生きている人たちも、仮想空間なら臨機応変ですよね。
といったように、フィジカルの世界は制約が多すぎるんです。遠距離恋愛も大変だし、今ならコロナもあるし。それがメタバースで叶うようになったら、可能性しかないですね。
僕の中で面白いことは、そういうメタバース関係か、テレポーター作るとか。あとは星と星をつなぐ通信周りのプロトコルを作るとか。
限界はありますけど、夢を見ることはやめちゃいけないと思うし。できない理由あげるってつまんないじゃないですか。基本的に不可能ってこの世に存在しないと思ってるんですよ。人の中でこういう条件だから不可能ですって定義しているだけであって、科学はどんどん塗り変わっていくじゃないですか。
それだけは信じられることですから。だから、世の中に不可能なことはない。
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