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"甘さ"と"差"
本日準決勝日本vsスペイン。
試合を決めたのはこの男、マルコ・アセンシオ。
今大会もまた、過去3シーズン同様彼に批判が多く集まっている試合だった。自分も批判していた1人だ。
では、なぜそんなアセンシオに決められてしまったのか。今日はそこをテーマにしていきます。
甘さ
まず、なぜアセンシオが怖くないのだろうか。
そう、それは左足以外に武器が皆無な事である。
言ってしまえば左にさえ自由を与えなければ大丈夫という選手。(出始めはとんでもない化け物だと世界が驚いたのだが…)
しかし、今日の日本は違った。
どう考えても、するべき対策を怠っていた。
オヤルサバルのドリブル?ペドリ?パウ?
違う。
彼らは、アセンシオの左足に対して、間違いなく甘かった。彼の左に自由を与えれば世界トップクラス。それはシュートでもクロスでも。
オヤルサバルにドリブル突破で決められたとか、ソレールが理不尽にミドル突き刺してきたならしょうがない。
ただ、いくら不調、実力不足とはいえあれだけネームバリューもあり、いくらでも対策のしようがある選手だ。
ペドリが今日も120分出られる訳はないなんて事は想定出来たはず。
そうなると、仮にスタメンを外れたとしてもアセンシオへのマークは必然的に必要となってくる。
彼は対策が安易な分、怠ると逆にいとも簡単に崩されてしまう。
終始抑えられていたかのように思えたが、最後の最後、その"甘さ"が出てしまった。
差
試合前にも少し言った通り、延長必至なほど実力は拮抗していた。
個人のテクニックの差はあるにしても、組織全体としての差はそこまでなかったように感じる。
しかし、明暗を分けたプレーが一つある。
動画を貼れないのが申し訳ないのだが、アセンシオのゴールの少し前。
日本は試合終盤にして流れを掴みつつあった。
何度も弾かれては攻め、弾かれては攻め。そう繰り返し、ゴールに着実に迫っていった。
だが、心身共に限界が近づく中、遠藤航が意味不明なボールを蹴った。
それが結果ゴールキックとなり、そこからスペインのターンに。
100%の成功、結果を求めていた訳ではない。
しかしながら、軽率なプレーで流れを渡す。それは日本サッカーにおいて最もやってはいけないことなのではないだろうか。
ロストフを思い出してほしい。
あの場面、クルトワをもう少し違った評価で戦っていたらどうだっただろうか。
彼は身長、腕がとても長く、ミドルやコーナー処理にめっぽう強い。当時は今ほどではないにしても、十分にワールドクラスの選手であった。
だったら、あの距離から無回転を狙う意味はあったのか。
あそこで、もう少し違ったコーナーの組み立ては出来なかったのか。
たらればであることに間違いはないが、いい戦いをしている故のほんの僅かな隙間が勝利を零しているのではないだろうか。
今日の戦犯は、上田綾世ではない。