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今週読んだ、本とか映画とかドラマとか

今週、読んだ本は3冊。
映画が1本とNetflixでドラマを観た。

1冊目。
『彗星交叉点』 穂村弘

歌人、穂村弘さんのエッセイ。
ショピングモールに行った時、たまたま入った紀伊国屋書店で購入。
何故か、短歌、俳句の棚が気になった。

確か、ピース又吉さんが『月と散文』の中で、穂村弘さんのことを書かれていて、自分も名前は知っているけど、書かれた本は読んだことがないな…
と、思っていたことが関係したのかもしれない。

本については、
短歌ではなく、穂村弘さんが日常にあった出来事や目にした文章について、
想像を膨らませて書かれたモノ。『ちくま』の連載用に書かれたものらしい。

なんと言っても、表紙のこの言葉にやられた!

「妹が目の前で眠っています。そばつゆに髪の毛を浸して」

場面が想像できる。。

電子書籍がなかったが、あったとしても紙の本で買っていただろうと思う。

いや〜。おもしろかった!今年読んだ中でも、かなりのお気に入り。

最後に言葉をいくつか紹介。

ある歌の歌詞らしい

「あゝ中央線よ空を飛んであの子の胸に突き刺され」一本道 友部正人

p52「彗星交叉点」穂村弘

女子高生のツイートらしい

「パパがJALのゲボ袋に銀杏入れてチンしてる」

p177「彗星交叉点」穂村弘



2冊目。
『目的への抵抗』 國分功一郎

学生に対する講話形式の本なので、哲学というジャンルではあるが、かなり読みやすかった。

國分さんが2002年に書かれた『暇と退屈の倫理学』の続きを考えるという位置づけ。

昔、『暇と退屈の倫理学』を読んだ記憶がある。じゃあ内容をしっかり咀嚼できているか?というとNOだ。正直、記憶もあまり無い。

そんな自分でも、大学で高校生も含めて行われた講話のようなので、はじめに『暇と退屈の倫理学』の内容を分かりやすく説明してから、話が始まるので安心。

以下、ブクログに書いたメモ。

講和をベースにしている為、とても読みやすい。

ハンナアレントや他の哲学者の言葉が良く出てくるが、國分功一郎さんがその意味を解説してくれる。

皆が直面している、コロナ禍、という状況をベースに、海外の哲学者からの言葉を皮切りに、考える旅。

『暇と退屈の倫理学』からさらに考えを進めた講和ということだった。

目的、無駄、浪費と消費、そして自由について。

次の講和も是非聴きたい。

Kindle版


3冊目。
『新潮7月号』 文芸誌

月刊文芸誌『新潮』を初めて買ったかも。

又吉さんが出ている、
YouTube「書店の歩き方の世界~有隣堂しか知らない世界177~」
で、文芸誌の話をされていて気なったのが、きっかけ。

その中で、先週、読んだのは2つ。

・山本貴光『新たなる結合術か、文学滅亡への道かーテキスト生成プログラムと文学の未来』

・平野啓一郎+片山杜秀「三島と天皇ーー『三島由紀夫論』を読む」

山本さんの「AIと文学」という内容も興味深かったが、
平野さんと片山さんの対談がおもしろかった。

平野さんが書かれた『三島由紀夫論』の内容について、話をされていて、
若干宣伝も入っているんだろうな… と思いもあったが(本も新潮社から出ているし)。

お二人の対談の中で、
これまで、平野さんが三島由紀夫に抱いていたモノを自分の中で整理し、書き進めた過程や問題意識みたいなモノを話されていて、引き込まれる内容だった。

数冊しか、三島由紀夫の小説読んだことないけど、
『三島由紀夫論』…ちょっと気になるな。読めるかな…。


映画。
『零落』竹中直人監督、浅野いにお原作


予告編はよかったし、原作マンガは読んでなかったけど、
浅野いにおさんだったし、けっこう期待したけど、自分にはそれほどだった。。

https://www.youtube.com/watch?v=sYwdxQJn4HQ

このMVもいい感じなのに。


ドラマ。
『大豆田とわ子と三人の元夫』


すでに前にも書いているので、あまり書かないが、自分が今までみたドラマの中でも、ベスト5に入るドラマでした。

特に、7話以降が最高でした。
もちろん、それまでの6話までがよかったので、7話以降でピークを迎えるということですが。

やっぱ、坂元裕二さんの脚本がすばらしいからだろう。
出演者のセリフが、ほんとにイイ。
テンポとか間とか… あっ、テンポも間も一緒のことか…

まだ観ていない人は、是非!!
優しい時間を過ごせます。

おわり。


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