今週読んだ、本とか映画とかドラマとか
今週、読んだ本は3冊。
映画が1本とNetflixでドラマを観た。
1冊目。
『彗星交叉点』 穂村弘
歌人、穂村弘さんのエッセイ。
ショピングモールに行った時、たまたま入った紀伊国屋書店で購入。
何故か、短歌、俳句の棚が気になった。
確か、ピース又吉さんが『月と散文』の中で、穂村弘さんのことを書かれていて、自分も名前は知っているけど、書かれた本は読んだことがないな…
と、思っていたことが関係したのかもしれない。
本については、
短歌ではなく、穂村弘さんが日常にあった出来事や目にした文章について、
想像を膨らませて書かれたモノ。『ちくま』の連載用に書かれたものらしい。
なんと言っても、表紙のこの言葉にやられた!
「妹が目の前で眠っています。そばつゆに髪の毛を浸して」
場面が想像できる。。
電子書籍がなかったが、あったとしても紙の本で買っていただろうと思う。
いや〜。おもしろかった!今年読んだ中でも、かなりのお気に入り。
最後に言葉をいくつか紹介。
ある歌の歌詞らしい
女子高生のツイートらしい
2冊目。
『目的への抵抗』 國分功一郎
学生に対する講話形式の本なので、哲学というジャンルではあるが、かなり読みやすかった。
國分さんが2002年に書かれた『暇と退屈の倫理学』の続きを考えるという位置づけ。
昔、『暇と退屈の倫理学』を読んだ記憶がある。じゃあ内容をしっかり咀嚼できているか?というとNOだ。正直、記憶もあまり無い。
そんな自分でも、大学で高校生も含めて行われた講話のようなので、はじめに『暇と退屈の倫理学』の内容を分かりやすく説明してから、話が始まるので安心。
以下、ブクログに書いたメモ。
講和をベースにしている為、とても読みやすい。
ハンナアレントや他の哲学者の言葉が良く出てくるが、國分功一郎さんがその意味を解説してくれる。
皆が直面している、コロナ禍、という状況をベースに、海外の哲学者からの言葉を皮切りに、考える旅。
『暇と退屈の倫理学』からさらに考えを進めた講和ということだった。
目的、無駄、浪費と消費、そして自由について。
次の講和も是非聴きたい。
Kindle版
3冊目。
『新潮7月号』 文芸誌
月刊文芸誌『新潮』を初めて買ったかも。
又吉さんが出ている、
YouTube「書店の歩き方の世界~有隣堂しか知らない世界177~」
で、文芸誌の話をされていて気なったのが、きっかけ。
その中で、先週、読んだのは2つ。
・山本貴光『新たなる結合術か、文学滅亡への道かーテキスト生成プログラムと文学の未来』
・平野啓一郎+片山杜秀「三島と天皇ーー『三島由紀夫論』を読む」
山本さんの「AIと文学」という内容も興味深かったが、
平野さんと片山さんの対談がおもしろかった。
平野さんが書かれた『三島由紀夫論』の内容について、話をされていて、
若干宣伝も入っているんだろうな… と思いもあったが(本も新潮社から出ているし)。
お二人の対談の中で、
これまで、平野さんが三島由紀夫に抱いていたモノを自分の中で整理し、書き進めた過程や問題意識みたいなモノを話されていて、引き込まれる内容だった。
数冊しか、三島由紀夫の小説読んだことないけど、
『三島由紀夫論』…ちょっと気になるな。読めるかな…。
映画。
『零落』竹中直人監督、浅野いにお原作
予告編はよかったし、原作マンガは読んでなかったけど、
浅野いにおさんだったし、けっこう期待したけど、自分にはそれほどだった。。
https://www.youtube.com/watch?v=sYwdxQJn4HQ
このMVもいい感じなのに。
ドラマ。
『大豆田とわ子と三人の元夫』
すでに前にも書いているので、あまり書かないが、自分が今までみたドラマの中でも、ベスト5に入るドラマでした。
特に、7話以降が最高でした。
もちろん、それまでの6話までがよかったので、7話以降でピークを迎えるということですが。
やっぱ、坂元裕二さんの脚本がすばらしいからだろう。
出演者のセリフが、ほんとにイイ。
テンポとか間とか… あっ、テンポも間も一緒のことか…
まだ観ていない人は、是非!!
優しい時間を過ごせます。
おわり。