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読書と日記 10.16

1、佐々木典士『僕たちは習慣でできている』

先週も少し書いたが、引き続き、佐々木典士さんの習慣に関する本を読んでいた。

ミニマリストが書いた習慣の本。
こんな風に思って読み始めたが、読んでいくうちにミニマリストという言葉を意識する場面はそれほどなかった。

ミニマリストという枕詞ではなく、もっと根本的な考え方や人間の習性みたいなモノが、色々な書物からの引用も含めて記されてる。

また、とても実践的であり、なるほど、だから自分は継続、習慣にできなかったのか…と思う箇所も多々あった。

次回作については、あとがきで少し触れられているので楽しみ。

あ、その前に、売れに売れたという『僕たちにもうモノは必要ない』を読もうと思う。

以下、気になった箇所。

天才たちが自分は才能がないとか、凡人だとか言うのは、天才にたどり着くまでに本人が経験してきた行程があまりに地味だからではないだろうか?

しかし、ぼくたちが憧れるのはいつだって、天才たちの物語だ。フィギュアスケートの羽生結弦選手や、体操の内村航平選手の完璧な演技を 4年に 1度見ると、次元の違う天才に見えるし、その素晴らしさに熱狂し、陶酔して一体感を感じたくなる。アンジェラ・ダックワースは、この傾向について、ニーチェのこんな言葉を紹介している。「あまりに完璧なものを見たとき、我々は どうしたらあんなふうになれるのか とは考えない」。「天才というのは神がかった存在だと思えば、それにくらべて引け目を感じる必要がないからだ。 あの人は超人的だ というのは、 張り合ってもしかたない という意味なのだ」。  こんなふうに才能や天才という言葉は誰かへの賞賛のためではなく、その人たちを自分と切り離して考えたいために使われることの方が多いのではないだろうか。  自分が太刀打ちできない能力を目にしたときに、それは自分の力が及ばないところで発生したと考えるほうが安心できる。

佐々木典士『ぼくたちは習慣でできている』p239


2、四角大輔『超ミニマルライフ』

やっと、読み始めることができた。
まだ読んでいる途中だが、気になった箇所を少し。

この箇所がとてもよかった。

詩を詠む、旅をする、スポーツをする、リベラルアーツを学ぶ、音楽を奏でる etc.——誰の目も気にせず夢中になれて、脳がハッキングされなければ何でもいい。他者や自然を著しく傷つけたり、倫理や法律に反してなければ何だっていい。その時、効率性や生産性なんて無視だし、「お金になるか」「人の役に立つか」なんてことも一切考えない。「マネタイズ」や「貢献」を意識した途端、せっかくのドリームがつまらなくなり、美しき時間が苦役になってしまうからだ。「できる限り多くの〝非効率な時間〟を生み出すために〝効率化〟を徹底する」 「〝非生産的な時間〟こそが心身をリカバリーさせ、結果として〝人生のパフォーマンスと幸福度〟を高めてくれる」本書が伝えたい大切な人生哲学である。

四角大輔『超ミニマル・ライフ』p81

自分が夢中になれることには、非効率に時間を使っても良い。
むしろその方が良いかもしれない。
だから、その時間を確保する為にそれ以外のことは徹底的に効率化する。

納得させられた。

今週観た映画 


『福田村事件』監督:森達也

以下は、配信で。

『still dark』監督:高橋雄祐


『ビリーバーズ』監督:城定秀夫


おわり


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