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自己紹介と小説の宣伝

どうも。 大学4年生の後期、時間が有り余っています。 小説でも書いてみようかな、と思いつき、放置していたアカウントを再開してみました。 自己紹介といっても、大した一芸があるというわけでもなく、小学生の登校時間が過ぎたくらいに、ノソノソと起き上がってくる典型的なぐうたら大学生です。 あ、でもあれかな。これまで中毒的にチェックしてきたインスタを辞めて、代わりにduolingoで韓国語と中国語始めたことは、最近の私的ビッグニュースかな。あれね、一日でもサボろうものなら、緑の鳥か

    • 一ノ瀬司の場合(1)

       7月も終わりだというのに、まだ梅雨が明けない。薄暗い開店前のカウンターで、タバコの煙を燻らせている叔父の隣に座り、僕は今夜何の曲を演奏しようかと逡巡していた。中学時代から10年近くストックしてきた楽譜の束をめくり、ある曲で紙を捲る指が止まる。『come rain or come shine』ハロルド・アーレーン作曲、ジャズのスタンダードナンバーの一つ。どんな時にも君を愛するよ、といった内容の曲だ。コーヒーの苦味が口の中をゴロゴロと刺激するように、僕の胸の中で、中学の時のある