アブドゥラザク・グルナ
大晦日の夜に、アブドゥラザク・グルナの新刊と、ボン・ジョヴィのドーナツ盤を買った。グルナはザンジバルの、ボン・ジョヴィはニュージャージーの出身だ。ザンジバルというと、『機動戦士ガンダム』や、フレディー・マーキュリーの出身地程程の認識しか持たない遠隔の地。
グルナの本は、2021年にノーベル文学賞受以後、白水社が翻訳書を出すという話があったものの幾度か刊行日が延期されていた。ようやく今日手にする事が出来たと喜んでいると、今後も『グルナ・コレクション』として、"By the Sea"と"Desertion"、"Afterlives"の日本語版刊行が予定されているという朗報まで舞い込んで来た。
長生きもしてみるものだね。大晦日というと、昔ビデオで観た映画を思い出す。90年代最後の年越しパーティー中、タイムスリップして未来に行ってしまったフランス人青年(ロマン・デュリス)が、「僕はあなたの息子だよ」と言ってくる老人(ジャン・ポール・ベルモンド)に出会うという作品で、結末は憶えていないが懐かしい。きっと素敵な新年が待っていたんじゃないかな。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。年末年始に、素敵な作品との出会いがあることを祈ります。
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