鏡のない世界で 3.3
0話: https://note.com/sona_06/n/n84b50718d664
前話: https://note.com/sona_06/n/n92d673ead5f7
太陽が折り返しを迎える頃、僕たちは重い体を引きずるように起床し、食事をした。
土曜日の定番だったあのメニューは、日曜日の定番になっていた。
向かいに座る杏奈は、口は動かし瞬きはあまりせずにテレビを観ている。
皿が空になり、コーヒーを飲む頃には、普段通りの他愛ない話をしばらく続けた。
食後は食器を