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かわら版No.70 地方都市の“ちから”とは? 視察地・香川県高松市から考える

日頃よりお読みいただきありがとうございます。

秋も深まり、地元米沢市では、秋の風物詩の芋煮会で、賑わっております。また先週末の第一回よねざわ戦国花火大会は、これまでにない盛況ぶりで少なくとも13,000人の方々が秋の夜空を華麗に彩ったエンターテインメント花火をご観覧いただいたとのことです。老若男女問わずではありますが、特に来場者に若者たちが目立ったことは、まちの隆盛は若者にあり!彼ら彼女ら若者が住みやすく住み続けられるまちをどう描き実現していくのか、政治は責任を負わなければなりません。

さて、先だって、米沢市議会・総務文教常任委員会で視察のため、愛媛県新居浜市、香川県高松市、香川県坂出市を訪問しました。以下では、香川県高松市についてお話したいと思います。

〇地方都市のお手本 視察地・香川県高松市

香川県高松市は、人口約40万人の四国地方の中心都市であり、瀬戸内海に面し、山や川など恵まれた自然を有する広範な市域の中に、にぎわいのある都心やのどかな田園など、都市機能と水と緑環境とが程よく調和し、豊かな生活空間を有する都市です。

市内公共交通は、JRと地元事業者のとこでんグループの電車、路線バス、これを補うかたちで、高松市が運営するコミュニティ交通としてのコミュニティバスやバタクスと呼ばれる市内のタクシー事業者と連携したデマンド型区域運行タクシーが現在実証実験運行されています。緻密な市内公共交通網は、高松市公共交通利用促進条例によるもので、都市機能を集積し、市街地拡大を抑制するコンパクトで持続可能な集約型の都市構造「多核連携型コンパクト・エコシティ」の実現のために、計画的に実行されています。地域公共交通のための政策条例が平成25年9月施工以来、継続的に改善され具体的な政策として体系的に運営管理されていることは、地方都市にとっては強みです。また高松市は、都市整備局に交通政策課を配置し、官民による地方公共交通に関する情報共有を協働して高度連携しています(簡単に申し上げますと、行政と民間事業者間の公共交通データの情報共有の連携レベルが高いのです)。まちの規模こそ米沢市とは大きく異なりますが、模範にすべきです。米沢市においても、政策条例の設置が実効的に機能するのであればの条件付きですが、地域特性に根差した地域公共交通の条例の設置を検討し、地域公共交通のこれからの見取り図を法制レベルで検討しても良いかもしれません。
さらに、高松市は、副市長に国土交通省から人材を起用し、国と連携しながら地域公共交通も含めた、地域の活性化を戦略的に進めています。これは市民の皆さんには見えにくいところですが、副市長の人事は重要な行政政策であり、主要政策の一つと言えます(米沢市も副市長の戦略的な人選が待たれるところです)。

次回も、引き続き、高松市の日本一のアーケード商店街について考察したいと思います。

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。

かわら版No.70 

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