ソムリエホストがセブンイレブンワインを飲み比べ(赤ワイン編)
仕事帰りや休日に、便利なコンビニで買えるワインとおつまみ。
僕なりに皆さんへのおすすめをまとめようと、まずはセブンイレブンさんからはじめてみることにしました。
早速、歌舞伎町の某セブンイレブンにワインを買いに出かけたのですが、ワイン好きなら誰もが知るレジェンドソムリエ田崎真也氏が既にマリアージュを紹介している!!!!!
力の入れようが半端ない。そして皆考えることは同じだ。
急にやる気がなくなりかけるも、ここまで来たらオフィシャルマリアージュを超えるしかない。
今回レビューするのはこの赤ワイン4本です。
①【ワイン界のがぶ飲み帝王】
アンデスキーパー カベルネ・ソーヴィニヨン
②【添い寝だけの関係、ソフレな一本】
ヨセミテ・ロード カベルネ・ソーヴィニヨン
③【ベビースター、えびせん、そしてコレ。すなわち、三位一体】
ベリンジャー・コメモラティブ・コレクション
④【良くも悪くもそのまんま】
ロバート・モンダヴィ ツインオークス カベルネ・ソーヴィニヨン
【ワイン界のがぶ飲み帝王】
①アンデスキーパー カベルネ・ソーヴィニヨン ¥378
すみれのような紫
ソースに使われるような酸味が強めの明るいブルーベリーや赤紫蘇のような味わい。
渋みは余韻に程よく感じ、チリワインらしい甘い果実味も残る。
とにかく酸味が強いのでバターロールやクロワッサンに合わせたい。
赤身の肉にも合いそうです。
フルボトル(750ml)で378円と圧倒的なコスパなので、昼下がりのBBQで、肉を豪快に焼きながら、みんなでワイワイ、がぶがぶ飲むには最高だと思います。コンビニで調達できるがぶ飲みワイン界の帝王。
【添い寝だけの関係、ソフレな一本】
②ヨセミテ・ロード カベルネ・ソーヴィニヨン ¥570
縁は初々しいピンク。中心は雲がかったボルドー。
ストレートティーのような紅茶のあたたかみ、ミントほどではないがシトラスのような清涼感が感じられる。
酸味は①よりしたたかで落ち着いているものの、やはり強めに感じる。
後味も良くない。カメラのフラッシュのようにパッときてフワっとなくなる。もはやバルサミコ酢だ。ドレッシングの代わりにサラダにかけるのが正解かもしれません。
…開栓して時間が経つと酸味がまろやかになった。明るく、まるく、飲みやすい。飲み疲れもしない。そばにいて、嫌じゃない。
ハムとポテトサラダサンドがおすすめです。
【ベビースター、えびせん、そしてコレ。すなわち、三位一体】
③ベリンジャー・コメモラティブ・コレクション ¥880
縁はストロベリーソース。中心のガーネット色はしっかりとした味わいを期待させる。
スモーキーだがアルコール感が強く、おそらくステンレスタンクの香りがする。味はきれいな表現を心がけるならば若々しく生き生きとしたメルローだ。でもこの際、僕が感じたままに表現すると、すもも漬けの味。そう駄菓子の。きっとすもも漬けにアルコールを入れるとこの味になるだろう。
赤い、化学的な、アルコール水だ。これに合わせるコンビニつまみは決まっている。
えびせんとベビースターだ。もう、駄菓子屋ごっこをするしかない。
みなさん、子供の頃に梅ジャムをえびせんにつけませんでしたか?
えびせんにこのワインをひたして、ベビースターをのせて食べてください。
梅ジャムの代わりになります。梅ジャムはもう生産してないので大変貴重です。なので代わりに。
…こちらも開けて5~10分経つと。突発的な邪魔な部分がなくなってまろやかな味に整ってきました。ミートソースドリアやレバニラにはぴったりでしょう。
【良くも悪くもそのまんま】
④ロバート・モンダヴィ ツインオークス カベルネ・ソーヴィニヨン
¥880
最も期待していた最後のワイン。
バルサミコのような色が、いままでの赤ワインの中で最も均等な濃さ、なめし革のような香りにアルコール感が香る。
その香りのままの味だ。アルコールがカーっと感じられ、スパイシーさが鼻に抜けたかと思うとつばめがえしのようにアルコール感が帰ってくる。それでもいままでで一番深みがある。舌に染み込むタンニンの余韻を感じながらゆっくり飲むのがおすすめ。癖のないなめらかなチーズやきんぴらごぼうのような甘辛いものが合いそうです。
オフィシャルマリアージュを超えられる自信はない。
高価なワインの方が相対的に美味しいと言われることが多いが、セブンイレブンのお得なワインでも、しっかりとひとつひとつ味わってテイスティングしていくと楽しみがある。
ワインもそれぞれ、解釈もそれぞれ。セブンイレブンいい気分。
【続編!!白ワイン編はコチラ↓↓↓】
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