
「ANAプレミアムクラスで味わう、日本酒『観音下(かながそ)』— 酒造りの神様が生んだ一杯」
こんにちは。
ソムリエシャスラです。
2025年1月、伊丹発那覇行きのANAプレミアムクラスに搭乗した際、機内で出会った特別な日本酒をご紹介します。
その名は、農口尚彦杜氏による「観音下(かながそ)」

能登の自然と杜氏の技が生み出した珠玉の一杯です。
農口尚彦杜氏——酒造りの神様
「酒造りの神様」と称される農口尚彦(のぐち なおひこ)氏は、日本酒界を牽引してきた伝説的な杜氏です。

16歳で酒造りの道に入り、27歳という若さで石川県の名酒「菊姫」の杜氏に就任。
その後も数々の蔵で名酒を生み出し、日本酒の低迷期には「吟醸酒ブーム」を巻き起こしました。
また、伝統技法「山廃仕込み」の復活にも尽力し、全国新酒鑑評会では通算27回の金賞を受賞しています。
2017年、長年の酒造りの経験と技術を次世代に継承すべく「農口尚彦研究所」を設立。
最新技術を取り入れながら、魂を込めた酒造りを続けています。
「観音下(かながそ)」の魅力
この日本酒は、研究所が位置する石川県小松市の「観音下」という山里の名に由来します。
美しい自然と清冽な伏流水、そして観音菩薩の静謐な気配が息づく地。
その恵みを活かした自然体の味わいが特徴です。
香りと味わい
穏やかで甘く心地よい香りと、滑らかで優しい口当たり。
米本来の旨味と酸味が自然に調和し、余韻は雪のように淡く静かに消えていきます。
派手さよりも、静かに心に残る味わいが印象的です。
飲用温度帯と料理の相性
10℃の冷酒から50℃の熱燗まで、幅広い温度で楽しめます。
ご家庭の料理から特別な一品まで、どんな料理とも相性抜群。
まさに「日々を彩る日本酒」と呼ぶにふさわしい一杯です。
機内で味わう極上のひととき
ANAのプレミアムクラスでは、この「観音下(かながそ)」を味わいながら、機内エンターテイメントでドキュメンタリー「NOGUCHI - 酒造りの神様」を視聴できます。

杜氏の酒造りへの情熱を感じながら、日本酒を楽しむ空の旅は、まさに極上のひととき。
もし機会があれば、ぜひこの体験を味わってみてください。
そして、ご自宅でも「観音下(かながそ)」を手に取り、日常のひとときを豊かにしてみませんか?
注:上記の商品は、ANAプレミアムクラスオリジナルとほぼ同等のスペックですが、仕様・ラベル・ボトルは多少異なります。
この記事の執筆者
ソムリエ シャスラ
スイス プロフェッショナル ソムリエ協会(ASSP)所属ソムリエ/国際唎酒師(英語)/世界唎酒師コンクールクォーターファイナリスト
もうひとつのブログを書いています。