さっと分かるワイン用ブドウ品種
こんにちは。ソムリエ叡歩です。
さっそく本題で、今回はワイン用のブドウ品種についての解説です。
図の通りですが、生物学的に【ブドウ科】にはその中に13の異なる「属」が存在します。
この「属」のひとつが「ブドウ属」(これを「ヴィディス」といいます)で、ほかにも「ツタ属」なども【ブドウ科】に含まれます。(全13属は以下参照)
さらに「ブドウ属=ヴィティス」の中に約700種の〈種〉が存在します。主に世界中でワイン用のブドウとして育てられているのはその中でも〈ヴィニフェラ種〉という種で欧・中東系の種です。ワイン用ブドウのほとんどをヴィニフェラ種が占めますが、他にも北米原産の〈種〉やアジア原産の〈種〉も一部で育てられており、因みに日本を代表する品種[甲州]はアジア系種の〈コワニティ種〉と言われています。
多くが属する〈ヴィニフェラ種〉の中に一般的に知られる[シャルドネ][カベルネソーヴィニョン][シラー]などが含まれます。このひとつひとつを[品種]といい、1000品種以上が存在しており、実際に栽培されているのは数百品種、そしてワイン用のブドウとして育てられているのは約100品種です。
〈ヴィニフェラ種〉の特性としては、他の種よりも多面的にワイン醸造に適しているのですが、ブドウの天敵であるフィロキセラというアブラムシの一種には耐性がないという弱点があります。また、雨が少なく乾燥した気候には強く、反対に雨が多湿度が高い気候には弱いという特性もあります。
北米系種である〈ラブルスカ種〉の特性は、フィロキセラに耐性があり、湿った気候にも耐性があるのですが、ワインを醸造した際に、一般的に好ましいとされない甘やかな独特の香りを生じる場合があります。(フォキシーフレーバーといわれます)
このように〈種〉のレベルでおおまかな特性があり、さらに品種ごとに細かな特徴が異なってきます。また、育てる産地の特徴(気温・雨量・緯度・斜面の向き・土壌など)によっても品種の個性の出方も変わってきます。
本日はここまで!
ブドウ科に属する13属
「Vitis:ブドウ属」「Cyphostemma属」「Cissus属」「Parthenocissus:ツタ属」「Ampelopsis属」「Cayratia属」「Acareosperma属」「Ampelocissus属」「Clematicissus属」「Nothocissus属」「Pterocissus属」「Rhoicissus属」
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