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人間の情熱は『青いバラ』最相葉月
青いバラは、不可能なことを表す時代が続いていた。現在は、青いバラは現実のものとして、生み出されている。この本は、まだ、現実のものとなる直前の作品であり、著者の綿密な取材から、しっかりと読み応えのある1冊だ。
青いバラに込められた様々な思いから、実現に向かうまでの過程を読む時、人間の持つ力と言うべきか、欲望というべきか、執念を感じる読後感が残った。
人類は、ますます便利ということを追求していく中で、幸福と不幸を生み出している。どこまで突き進むというのだろうか。そんなことを考えさせる。
今、世界の若者たちが、未来を考えて立ち上がっている、彼らこそ、青いバラを受け取るものである。わたし自身も、少しでも良いバラを残せるように、日々を過ごしていきたい。