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台南に15年住んでいた私がオススメする:台南本
台湾好きの間で話題になっている『臺灣書旅~台湾を知るためのブックガイド~』。
これは、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが紀伊国屋書店と連携して制作したものです。
こちらでは19年以降に出版された書籍約400冊を取り上げ、台湾関連書籍を文・人・政・食・旅・学・日の 7つのカテゴリー、29のテーマに分けて紹介しています。各テーマを解説するのは、その分野の第一線で活躍する29人のナビゲーターだそうです。
何と言ってもすごいのは、このガイドブック、無料なんです!
紀伊国屋の対象となっている6店舗で配布されるそうです。かなりの争奪戦が予想されます。
でも、ご安心ください。これ、以下のリンク(写真をクリック)からPDF版ならすぐに見られます!
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私もこのガイドブックの中身を見ていたら、久しぶりに第二の故郷「台湾」に帰りたくなりました。
しかも!7つのカテゴリーの1つ「旅」の中に、【台南】というテーマがあるじゃないですか!これには興奮しました。
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私が台南に渡ったのは、2003年。どうして台南を選んだのかなどは、以前のnoteを読んで下さい。
今から約20年ほど前ですね。あの頃台南で日本人なんてめったに見かけませんでした。いるとしたら、現地の日本語学校で日本語を教えている先生くらい。観光客なんて見たことがないくらい。そりゃそうですよね。当時は台湾のガイドブックを開いてみても、台南なんて見開き1ページくらいしか書かれていませんでしたから。
それが今(コロナ前)では、台南の至るところで日本人観光客を見かけるようになりました。嬉しいことです。
『臺灣書旅~台湾を知るためのブックガイド~』で台南特集がされていて嬉しくなっちゃったので、
今日は、
台南に15年間住んでいたわたしがオススメする『台南本』を紹介していきます。
満里奈の旅ぶくれ―たわわ台湾 単行本 – 2000/7/1
渡辺満里奈著
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言わずと知れた「元祖」台湾本。
渡辺満里奈さんはかなりの台湾好きとして知られていますよね。この本は台湾について書かれているのですが、台南のことを書いているページもけっこう多くありました。私も台南に行く時に、この本を持っていったことを覚えています。かなりディープな地元の場所が紹介されていて、私も当時本を片手にそこを巡ってみました。
お茶に魅せられ料理に酔って、五感が目覚めしみじみ愉しめる台湾。台湾政府観光局のイメージキャラクターに選ばれた“親善大使”渡辺満里奈が、台湾の街、中国茶、台湾料理の魅力を語り尽くす。中国茶の淹れ方、葉の種類、茶器の解説に、茶芸館(中国茶の喫茶店)やレストランの紹介が満載。地図付きでガイドブックとしても最適。
BRUTUS特別編集 増補版 台湾 (マガジンハウスムック) ムック – 2018/3/15
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2017年に発売された時、完売店が出たほど売れたそうです。私もその当時のこと、よく覚えています。
というのも、この表紙、台南のとある道の写真なんです。で、この雑多な感じ、日本人からしたらめちゃくちゃディープな台湾らしいじゃないですか。
あまりにもこの雑誌が売れたんで、当時台湾でもこの表紙のことが話題になりました。
おもしろいのが、台湾人は口々に
「恥ずかしい!あんなにごちゃごちゃしてるところを表紙にするなんて!」「どうして台南の道なんかにしたんだ!」
というネガティブな意見が飛び交ったんです。
台南に住んでいた私は、
「そんなことないのに。だって、日本人が台湾に行って味わいたい『台湾』てまさにこんな感じのところなんだから!」と思っていたわけです。だからこそ、完売するほど売れたんですよね。
台湾観光局 貢献賞受賞!
2017年7月15日発売の台湾特集は完売書店が続出するほど大きな反響をいただきました。
本ムックは本誌の特集をベースに新規取材20ページを加え、増補改訂版としてボリュームアップ!
観光、ご当地グルメ、ショッピング…。男女ともに楽しめる情報が満載です。他誌が取り上げていない話題のエリア、ローカル情報もたくさん集めました。
LOVE台南 台湾の京都で食べ遊び 単行本(ソフトカバー) – 2017/12/2
佐々木千絵(著, イラスト, その他)
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コレ、見てください。表紙からしてそそられますよね。
台南だけで、なんと256ページもあるんです!手に持った時の重厚感。素敵です。
私がこの本と出会ったのは、台南のとある漢方カフェです。友人が経営していて、著者の佐々木千絵さんもよくここに来ていたそうです。
可愛いイラストと、マニアならではの情報が満載で、台南在住だった私も知らない情報ばかりでした!
めちゃくちゃオススメです。
食い意地と物欲のイラスト案内。台湾をこよなく愛する著者による活きたガイド満載。
台南: 「日本」に出会える街 (とんぼの本) 単行2016/10/31
一青妙著
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あの歌手の一青窈さんのお姉さんである「一青妙さん」が書いた本です。お二人は、台湾人の父と日本人の母を持つ日台ミックスです。お父さんのご出身は北部のようですが、台南が大好きだそうです。
一青妙さんが思う台南の魅力は
①観光するのにちょうどいい街のサイズ感
②台北よりも安い物価
③大阪人のような人情味あふれる気質
この3つだそうです。私も納得。
いま大人気の台湾。中でも注目の街を、とことんディープにご案内!
日本統治時代からの建物をリノベーションしたカフェやホテル、台湾人にも人気のマンゴーや牛肉湯の名店、バロック様式の建物が並ぶ雰囲気たっぷりの「老街」、若者のおしゃれ店が増え始めた西市場、製糖工場跡地の観光スポット……台南に通いつめ、「親善大使」第1号にも任命された著者がお届けする、とっておきの1冊。
愛の台南 (講談社の実用BOOK) 単行本 2017/4/11
川島小鳥著
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写真家の川島小鳥さんのこちらの本。もう写真が素敵すぎて。お部屋に飾っておくだけで、インテリアとしても映えます!
台南大好き川島さん、だけあって内容もとてもディープ。
写真家さんにまで愛されてしまう『台南』てすごい!私の自慢です。
写真集『未来ちゃん』の大ヒットが台湾と小鳥さんの縁の始まり。写真展のために、はじめて台湾を訪れた小鳥さんは台湾と台湾人の持つ温かさに恋をして、そこから台湾に通いはじめました。2014年には台湾で撮りだめた7万枚の中から写真集『明星』を出版。台中、台南、高雄でも展示されて大好評。そんな小鳥さんが、台湾でいちばん好きな場所が台南。古い歴史があって観光名所が多く、気候が安定しているのが特徴。日本人でもちょっと昭和の空気を思い出すような昔ながらの景色が広がっていて、どこか懐かしい気持ちになります。そんな愛おしい場所、台南。美味しい麺、楽しい鍋屋、世界一のかき氷、おしゃれなカフェ、きれいな海……ネタだって台北に負けないくらいあります。なのに、ガイドブックがまだまだ少ない。そこで、台南を知り尽くした小鳥さんがふんだんな写真と約150軒の情報もつまった案内本を作ってしまいました。小鳥さんが“旅のお守りにしてほしい”という思いのこもった台南みたいにかわいいガイドブック。眺めているだけでも幸せになる1冊です。
↑ 紹介からも、台南愛が感じられます。長いですが、カットするところがなく、そのまま載せました!
いやー、今すぐにでも飛んで帰りたい!
以前のように行き来するまでには、まだ時間がかかりそうです。
紹介した本で先ずは癒やされてください。
染