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“若手社員に甘すぎる”組織への危機感【情熱社長倶楽部】VOL.162

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【今週のご相談内容】

弊社は新卒採用をしていますが、年々、
新卒1年目に対する関わり方が甘くなっているように感じます。

少しでも迷っている様子があればすぐに手助けをしたり、
1年目が質問をしてきたら、必ず手をとめ、
何十分も相談に乗ったりしています。

もちろん、とても大切なことですし
「新卒が困っていても助けない」
「質問をしても、作業をしながら目を合わせることなく対応する」
よりかは、良い関わり方だと感じるのですが・・・

少しくらい困らせたり、失敗をした方が
本人のためだと思いますし、
質問をすることでお互いに大切な時間を使っている
という認識を持ってほしいなと思います。

関わりが、過保護すぎます。

社員がそのようにしてしまう背景には、
過去に新卒1年目社員が、業務についていけないという理由で
離職してしまったり、悩みを抱えてしまう時代があったからです。

その時代の反省を活かしてくれているとは思うのですが、
このままでは、2年目以上の社員にとっても新卒1年目にとっても、
結果と成果を出せる環境とはいえません。

新卒との関わりについて、今何を社内で伝えるべきでしょうか?

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【今週の回答】
担当:代表取締役 長友 威一郎

ご相談いただき、ありがとうございます。

1年目の初期教育は、その方の
“社会人としての価値観形成”においてとても大切ですね。

ご相談内容からは、新卒に対して
先輩社員が丁寧に関わっていることが感じられ、
とても良い風土と環境があると感じます。

ただ、ご相談者様が過保護と感じていることも事実です。

大切なことは、現在ご相談者様が感じていることを
現場の方々とすり合わせているかどうかだと思います。

“過保護(=関わりすぎてしまう)”ことが
悪いわけではないですが、

その関わりが、新卒1年目の方々の
結果や成果に繋がっておらず、

先輩社員たちも、自らの役割や目標に対して
動くことが出来ていないのであれば、それは大きな課題です。

時代の変化と共に、初期教育の考え方や内容も
変化してきていますので、

是非一度、現場の方々がどのような考えや方針で
新卒1年目の方々と関わっているのか、
すり合わせの時間をとってみてはいかがでしょうか。

過去に苦い経験をされている現場の方々だからこそ、
改善策として持つ、明確な方針があると思います。

もしも、そのような改善策等がなく、
“それぞれの感覚”で初期教育しているのであれば、
育成計画の作成をお勧めします。

初期教育における考え方は、
経営陣と現場責任者で、異なる考えを持つことが多く、
そのまま育成を進めてしまうと、

「関わる人によって言っていることが違う」といった
違和感を抱かせてしまうことにもなりかねません。

そのため、新卒1年目の教育においては
「共通認識」を持つことがとても重要です。

共通認識を持つために、
育成計画で決めておくべきことは、

・その方が2年目になるときの状態

・会社として、また本人が成し遂げたいと思う目標の設定
 (短期的なものと長期的なもの)

・目標を達成するために、身につけるべきスキルとマインド
 また、それらを習得するタイミング

・目標を達成するため、また
 理想の2年目になるための挑戦項目

等が挙げられます。

このような育成計画があるからこそ、
現場で指導する方々も、何をどのタイミングで伝え
挑戦させていくのかが明確になり、

自らの業務のスケジューリングもしやすくなります。

また、新卒の方々も
自らの成長プロセスを理解することにより、
安心して1つひとつの仕事に取り組むことが出来ます。

さらに、上記の育成計画を策定する中で
もうひとつ大切なことは、
「育成スタンス」を共通にすることです。

例えば、新卒の方々には、

「伝えるべきことがあれば、必ず直接対話をし、厳しく伝える」
「何かフィードバックをするときには、
 ポジティブな面とネガティブな面の両方を伝える」

などです。

このようなすり合わせをしておくことで、

育成側も“意図を持って”
新卒の方々に関わることができ、

会社として理想とする育成が
なされていくのではないでしょうか。

弊社も毎年新卒を採用しておりますが、
育成スタンスを含めた育成計画は、
毎年現場メンバーでブラッシュアップをしており、

最終的には私が承認をしています。

過去には“若手社員様の離職”という経験があるからこそ、
新卒の方々を育成する皆様と共に、
育成計画を作成してみてはいかがでしょうか。

お互いの考え方に対して、
多少の衝突があるかもしれませんが、
新卒採用の目的を確認する、良い機会にもなると思います。

是非、初期教育の土台をつくりあげていってくださいね。

何か、疑問点や質問等がありましたら、
いつでも弊社にご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

長友 威一郎


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