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お前達ではなく、お前が大切

T-KNITの会員コミュニティ『ティーチャーズアソシア』でホテルアソシアを知る会の企画が終了しました。

もう何十回ホテルアソシアについて語ったか分からないですが、とにかくこの話は自分の気持ちを奮い立たせてくれる原点です。


このホテルアソシアではとにかく人が大切だという考え方です。
仕組みや、システムとかそういうものではなく、人をまず真っ先に大事にしたい。

今回はこのホテルアソシアで得たことをお伝えします。


会社を作っているのは人

会社は立派なビルが建っているから会社として成り立つわけじゃないです。

僕が常に言っているのは
『人間の細胞一つ一つが元気だったら、その人間は元気である』

ということ。


つまり、会社の中の人たちが元気で健康で幸せであれば、その会社は元気で健康で幸せな会社だということ。

会社や、組織や、コミュニティの面々が幸せを感じているから、そこは元気になれる。


では、学校はどうだろう?
誰かが誰かを否定し、怒号が飛び交ったりしていないだろうか?

自分の言いたいことが言えない空気になっていたりしないだろうか?


そんななんでも言って、信頼し合える本当の仲間になるってことは本当に難しい。だけど、きっと道がある。

人が幸せであれば、そこは元気だからだ。


お前達ではなくお前が大切だ

『たち』ではなく、『お前』が大切だという考え方。
これは言うほど簡単じゃないと思います。

多くの経営者というか、立場が上の人たちは『たち』というひとまとめで見たくなります。

なぜならそれが楽だからです。一人ひとりに接して考えることは『できない』と最初から諦めるからです。


でも、本当はそれのほうが楽で、一人ひとりを見ていくと、みんなが一人ひとり見るようになります。

人間は目が2つしかない。焦点は一つしか合わせられない。
それぞれがそれぞれを支えている。この感覚を持てれば、一人ひとりと接することができます。


ただ、これも言うほど簡単じゃありません。
卒業式のシーズンですが、多くの卒業証書は時間の関係で『以下同文』が使われています。

つまり、一人ひとりに対して「卒業おめでとう」という感覚を省略するのです。


誰のための卒業式なの?ということを考えれば、以下同文はできないことなんだろうなって思います。


障害があるから周りが優しくなる

障害がある人がこのホテルでは働いていた。
どこに行っても働けないような人が、このホテルだと働ける。

それは、その障害があるなしに関わらず、人として見ていたから。

障害があっても、「声が小さい!」と真剣に怒る。

「普通の小学校から大学まで通いましたが、「あなたはまぁいいわ。やらなくていいわ」と言われ、随分寂しい思いをしました。でも、真剣に怒ってくれる人は今までにいませんでした」

この言葉は今の学校にはない感覚だと思います。
怒ったり、叱ったりすると、周りからバッシングされるからです。

でも、誰のために怒るのか?誰のために叱るのか?
それは本当の優しさです。


そして、どんな失敗があっても、その人ができるまで待つ。

「すみません、もう少しお待ちください」と
お客さんを第一に考えるのではなく、自分たちの仲間を第一に考える。

自分でできるまで周りが待つ。
それを面倒くさいと思わず、見守り、支える。


とんでもない失敗をしたとしても、「俺がやっておくから」って言って支えてくれる。

これが優しさの循環であり、人が変われるキッカケになる。


大きな失敗があるから、その人が変われる。

今までの人生があるんだから変われないということは絶対にない。


こんな感じで、いろんな気付きがあります。本当にさまざまあります。

これから自分たちのアソシアの再構築が始まりますが、この中をどんな社会にするか?

絶対に『人』を忘れないようにしたい。
途中で人を放り出さないということにしたい。


そんなことを思った今日このごろでした。

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塩畑貴志(ソルティー)
全力で教員支援の活動を無償で行っています。記事の購入代や、クリエイターサポートで応援していただけると本当に助かります! どうぞ、応援よろしくお願いいたしますm(_ _)m