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プロフィールを作る⑦:教員の負担があると子どもが不幸になると思った教員支援の原点

こんばんは、ソルティーです。

最近は、プロフィール作りを行っております。

前回は、学校の先生たちが奇跡を起こして、異例の2年目が始まるということが起こりました。

そして、今回はそんな2年目を頑張っている時に起こった、自分が教員支援をやったほうが良いと思った出来事についてお話をしようと思います。


管理職の先生だけじゃなくて、担任の先生にも支援の手を

私が2年目を行うようになって、たくさんの先生たちと触れ合いました。

今までは、管理職や事務職の先生から呼ばれることが多かったのですが、2年目からは少しやり方を変えて、担任の先生たちにも、自分自身を使ってもらおうと思いました。

「放課後に何をするわけではないけど、とにかく職員室に座っていますので、 何か困ったことがあったら、声をかけてください」ってやり方にして、学校を毎日回り始めました。


すると、いろんな先生たちが「これ、どうすればいいですか」と質問をするようになり、1人の先生が聞き始めると、「私も教えてほしい」「こんなことはどうしたらいいの?」と相談してくれるようになりました。


クリアできないアンケート

そして、担任の先生たちと触れ合っていく中で、ある学校で僕が教員支援のキッカケとなった出来事が起こります。

その時は、事前に電話をその先生からいただきました。

「ソルティーさん、すいません。
アンケートがクリアできないんですけど、どうしたらいいですか」

っていう風に言われました。

アンケートがクリアできないの意味が、正直、電話ではわからなくて、

「アンケートがクリアできないというのは、
送信できないってことですか?」

と聞き返しました。

「いや、送信できないわけじゃなくて、クリアができない」

で、こういう理解が追いつかない時は、できるだけ現地に確認しに行った方が早いと仕事をしていて分かっていたので、

「大丈夫です。行きますよ」

っていうふうにして学校に向かいました。

その時はもう夕方の3時過ぎ。呼んでくれたのは教務主任の先生でした。

で、その先生がいうアンケートとは、どんなアンケートなのかなと思ったら、県から送られてきたウェブ回答のアンケートで、その質問数がなんと 100問もあるアンケートでした。

でも、もう画面を見た時には全ての回答が入力してあって、あとは送信を押すだけっていう風になっていたです。

「いや、すごい頑張りましたね。」

「いや、問題はここから起こるんです。」

では、送信のボタンを押すかと思って押したら…

タイムアウトしました(60)

という画面が出てきました。

で、これを見て、

「あぁ、またなっちゃったか」

と残念そうな顔をした先生。

「これは多分、入力に時間がかかりすぎて、 多分送れてないですね。
タイムアウトの後ろに60って書かれてるってことは、これ、多分60分以内に 入力して回答しなければいけない、そんなアンケートなんだと思います。
これ何時間かかったんですか?」

「3時間かかった」

さすがに100問もあって、パソコンが苦手な先生だとそんなにかかるか〜と。


「このアンケートいつまでですか?」

って聞いたら、明日までと言うじゃないですか。


画面を戻してみると、回答もキレイに消されてしまうというオマケ付き。

なるほど、これは『クリア』できませんね。ようやく意味が分かりました。


「周りに誰もいないので、しょうがないから、
自分がそのアンケートの回答を入力して、先生は言葉で喋ってください」

と僕が席に座って入力することになりました。

で、先生が答えて、 僕が入力をする。そんなことをやって、10分も経った頃には、もう40問ぐらいにも答えているという、そんな状態。

その時にですね。たまたま、子供が

「職員室のドアを叩いてすいません、6年何組の○○です。
△△先生いますか?」

と、ちょっと深刻そうな顔で出てきました。

先生っていうのは、その教務主任の先生を名指しでした。

明日までのアンケート、職員室にはその先生しかいない、そして、求められている。この場でアンケートを送らなければ、僕は明日はここ来ることができないっていう風な状態でした。

ま、この時に先生がとる行動、どうすればいいか、 ほんとにこれは悩む局面だと思いますが、その先生がとった行動は…

「ごめんね、明日聞くからね」

でした。

誤解がないように言っておくと、これは僕がお客さんだから、お客さんにパソコン入力させて放っておくことはできないだろうと、先生は考えたんだと思うのです。

しかし、その子供がその回答をもらった時に、泣きながら

「分かりました」

って去っていきました。


いや、これはさすがにいかんやろ。

ほんとにいいの?今だったら間に合うよ?

「あ、いいです。大丈夫ですよ。また明日ちゃんと話しますから」

っていう風に言ってました。

アンケートは無事に終わって送信することができたし、先生は喜んだし、アンケートも回答できた。

でも、自分の中でモヤモヤして、本当にこれでよかったのだろうか?ってすごく悩みました。


泣くほど困っていた子ども…もし、その来るはずだった明日が来なかったらどうするんだろう?


先生は、アンケートに答えるために、先生になったわけじゃない。

先生っていうのは、子供たちと接して、子供たちをより豊かな大人に育てるために、先生になりたいと思う人は多いんじゃないかなと思っています。

それなのに、 先生が子供を泣かして、それで本当に良かったんだろうか?

僕がいたことで子どもは不幸になってしまったのか?


先生が忙しいと、子どもたちが不幸になっていく。

そういうことに改めて気づいてしまった、そんなエピソードです。


今に繋がる出来事だった

これは、自分が今こうやって活動していることにも繋がる出来事。

ICT支援をしているっていうことは、本当に先生のためにもなるし、子供のためにもなるんだって思い、それから自分の天職だと思って、一層励みました。

もちろん、それで、子供たちが本当に喜んだかどうかっていうのは、自分の感覚ではわかりません。

でも、自分の出来うる限りをやると、教育という未来が明るくなるんじゃないかっていう風に信じて、一生懸命やりました。

これが、今の僕の教員支援っていう活動に繋がる原点となったエピソードです。

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塩畑貴志(ソルティー)
全力で教員支援の活動を無償で行っています。記事の購入代や、クリエイターサポートで応援していただけると本当に助かります! どうぞ、応援よろしくお願いいたしますm(_ _)m