あ、こんなところにあったのかぁ〜
子どもはえらく敏感に大事なものを探し当ててくる。
自分たちが隠していても、どこからともなく現れて、ねだってくるのだ。
いつも自分は子どもたちには分からないように隠してある。
自分の席の戸棚の上だったり、押入れの中だったり、冷蔵庫のチルド室だったり、冷蔵庫の上だったり…。
いつも隠す場所を変えるなどの工夫はやっている。
しかし、それでも彼らは見つけてくる。
「あ、こんなところにあった〜」
むしろないと分かっていて、カマをかけているのかもしれない。
ないという時でさえも、そこにあると思ってねだる時もある。
しかし、そんな状態かと思えば、隠しておいても『いつの間にか』忽然と、まるで最初から何もなかったかのように大切なものは消えてしまう。
これはまるで神隠しのようなものだろう。
子どもたちの嗅覚は、その大事なものを捉えるレーダーみたいなものが備わっているに違いないと思うほど、恐ろしい嗅覚を持っている。
また、ある単語にも敏感だ。
そう、『カイモノ』である。
『カイモノ』をしようとすると、「行くーーー!!」と大声を張り上げてついていこうとする。
そして、一度スイッチが入ってしまうと残念ながらずっとそのスイッチは切れない。
欲望を満たすまでは終わらないのだ。
やはりカイモノに行くと、大切なものがそこにたくさんあると連想できてしまうのだろう。
彼らは本当に頭が回る。
あらゆる手段を講じてでも手に入れたい大切なもの。
最近は、そもそも家の中に大切なものを置かないようにした。
しかし、彼らの執念はものすごく…
「さっき道端でもらった」などと言う。
しかも、小さな子どもからもらったというのだ。
これが知らないおじさんだったら間違いなくホイホイついていってしまうだろう。
危ないったらありゃしない。
この大切なもの…、彼らにとっては人生を揺さぶる大切なものなんだろう。
大人になったらどうでも良いというか、それほどたくさん食べなくても良いんじゃないか…、むしろ太るんじゃないかって思う。
そう、お菓子の魔力は恐ろしい。
僕はこのお菓子の魔力にかかり、順調に横太りしている…。
みんなも気をつけてくれ…。
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